京都府では、とうがらしの王様と呼ばれている京野菜が生産されています。さっぱりとした味わいが人気で、全国にも知られるようになりました。いったいどんなとうがらしなのでしょうか?
万願寺とうがらしって?
万願寺とうがらしは京野菜の一つで、大きな緑色をしたとうがらしです。大正時代から昭和にかけて、京都府舞鶴市万願寺地区で開発され、広く栽培されるようになりました。肉厚で、「甘とうがらし」と呼ばれるほど甘みがあり、それほど辛味も強くありません。噛みしめるとほのかな辛味が出てくる、独得の風味をした野菜です。京野菜として長年の歴史をもつことから、「京の伝統野菜」に準じる野菜として認定されています。京都だけでなく、関東方面にも出荷されるようになり、全国的な知名度を上げてきました。万願寺とうがらしはその味わいから、和食だけでなく、スペイン料理や、イタリアンなどの洋食にも使われています。
万願寺とうがらしを食べてみよう
万願寺とうがらしは、とうがらしの王様として日本全国で注目されるようになりました。そのため、人気料理番組「おかずのクッキング」を始め、さまざまなテレビ番組や雑誌などで紹介されています。万願寺とうがらしは、露地栽培とハウス栽培の両方で育てられています。ハウス栽培では一年を通して収穫されますが、露地栽培のものは主に5月から7月にかけてが旬です。この時期に甘みをまして、肉厚な万願寺とうがらしに成長します。
一方で、万願寺とうがらしを収穫せずにそのまま置いておくと、赤く色づいていきます。赤くなった万願寺とうがらしは甘みを増して、パプリカのような風味を楽しむことができます。そのため、赤い万願寺とうがらしも人気があります。ただし、赤い万願寺とうがらしを育てるには、通常より期間や手間がかかります。そのため、やや割高になっています。また、赤く色づかない品種の万願寺とうがらしもあります。
万願寺とうがらしをお土産に
京都府内では、万願寺とうがらしを使った料理を提供するお店がいくつかあります。飲み屋では、万願寺とうがらしを焼いて、かつおぶしをかけただけのシンプルな料理が、日本酒と相性が良いことで人気です。また、京野菜をふんだんに使うイタリアンでも、万願寺とうがらしが使われています。万願寺とうがらしを使った冷製スープは、夏の風物詩として注目されています。また、スペイン料理を提供する店でも、万願寺とうがらしが肉料理と一緒に提供されています。
万願寺とうがらしは、お土産のお漬物の素材としても人気です。万願寺とうがらしを山椒といっしょに醤油に漬けた、万願寺とうがらしのお漬物がお土産店で売られています。さらに、通信販売や京都のアンテナショップでも手に入れることができます。万願寺とうがらしの甘みと辛味を生かしたお漬物は、ご飯にかけて美味しく食べることができます。さらに、お酒のおつまみにもぴったりなため、好む人が多いお土産です。
さらに、万願寺とうがらしは通販などで取り寄せることができます。適当な大きさに切って、お肉と炒めるだけでさっぱりとしたおかずが出来上がります。万願寺とうがらしをスライスして、醤油とお酒、少しの砂糖で煮た佃煮風も、ごはんのおかずに向いています。さらに、万願寺とうがらしとにんにく、シラスをオリーブオイルで炒めて、茹でたスパゲッティとあえた万願寺とうがらしのパスタは、あっさりとした味わいが人気です。辛味が少ないので、辛い物が苦手な方も美味しく食べることができます。
京都府の野菜、とうがらしの王様万願寺とうがらし
京都府で生産されている、とうがらしの王様と呼ばれる万願寺とうがらしは、京野菜のなかでも手に入れやすく、人気の高い野菜です。京都に出かけた際はもちろん、ご家庭でもぜひ万願寺とうがらしを食べてみてください。
ザ・ご当地検定の問題
Q. その大きさから「とうがらしの王様」とも呼ばれる、京都府舞鶴市が発祥の京野菜は?
A. 万願寺とうがらし