なれ寿司を食べるときには欠かせない、和歌山県有田地方の郷土料理とは?

その土地ならではの特産物を使用して調理する郷土料理。国内を旅行するなか、現地で郷土料理を味わうことを楽しみとしている人もいるでしょう。どの郷土料理にも、それぞれの魅力があり良し悪しはつけられませんが、今回紹介する和歌山県の郷土料理は、旅行者から人気を集める料理のひとつです。一度口にして以来、その味が癖になったという人もいるかもしれません。

和歌山県ってどんなところ?気候や観光スポットなどを詳しく紹介

和歌山県は近畿地方にあり、紀伊半島の西側に位置する県です。県内のほとんどが山岳地帯となっており、標高は1000メートル程度ではあるものの、傾斜の急な山がたくさんあります。平地に関しては、各河川の流域にわずかながら広がっています。気候は各エリアで異なり、北部は瀬戸内気候で、日照時間が長く雨はほとんど降りません。南部は太平洋型気候となっており、夏は雨がよく降り湿度は高く、冬は雨が少なく乾燥しやすいといった特徴があります。なお、一年を通して温度変化はほとんどなく、南部は冬でも暖かいことから、他県から移住してくる人もいるほどです。

和歌山市を含む北部は阪神工業地帯となっており、沿岸部には石油製油所や製鉄所が数多くあります。さらに、果樹栽培をメインとした農業が盛んで、特に有田川流域で収穫されるミカンは、日本国内で半数近くを占めています。柑橘類のひとつでもあるハッサクは、紀ノ川流域をメインに栽培され、その収穫量は全国で1位です。田辺市では梅の栽培が盛んで、みなべ町とともに日本一の産地となっています。ほかにも、林業や水産業が盛んに行われ、各エリアでブランド育成に励んでいます。

県内にはJR阪和線が通っており、特急を使えば新大阪駅から和歌山駅まで約1時間と、大阪からのアクセスには便利です。奈良県から和歌山県へ向かうなら、JR大和路線・阪和線(特急)で1時間半あれば行くことができます。ほかにも、JRきのくに線が通っているので、県内の移動もしやすくなっています。たとえば、特急で白浜駅から和歌山駅まで行くならおよそ1時間20分、新宮駅から和歌山駅までであれば3時間程度で向かえるでしょう。また、徳島港から和歌山港までの区間をフェリー(南海四国ライン)が運行しており、徳島県から約2時間でアクセス可能です。

また、和歌山県には観光スポットが数多くあることから、多くの旅行者が訪れています。人気スポットのひとつとして熊野古道があり、この参詣道は「熊野参詣道」として国の史跡に指定されるほか、世界遺産にも登録されているのです。熊野古道といってもさまざまなウォーキングコースがあるので、自分に合ったコースを選んでウォーキングを楽しむことができます。さらに、和歌山城も和歌山県では多くの旅行者から人気を集めています。和歌山城は築城の名人でもある藤堂高虎によって作られ、八代将軍徳川吉宗の故郷として有名です。石垣には紀州の青石がたくさん使用されており、野面積みや切込接ぎ、打込接ぎなど、さまざまな石垣の積み方を見られるのが魅力です。

かまくら漬けについてこれだけは覚えておこう!

かまくら漬けは、和歌山県有田地方で作られる郷土料理です。酢や酒などをまぜた汁に、根菜類と小魚を数日間漬けて作られますが、しょっぱさがあることからお酒のつまみにも適しています。有田地方ではお客が来たときに出す家庭が多いですが、なれ寿司を食べる際に合わせて作るケースもよくあるのです。なお、なれ寿司も和歌山県の郷土料理のひとつで、魚(主にサバ)を米飯と塩で乳酸発酵させて作ります。

食材別に紹介!かまくら漬けに含まれる成分とは?

かまくら漬けに使う根菜類には、人参や大根、レンコンなどがあります。人参にはβカロテンがたくさん含まれており、この成分には免疫力を高める作用や抗発ガン作用が備わっています。さらに、人体に入るとビタミンAに変換されるため、皮膚や粘膜の健康を維持しやすくなるなど、ビタミンAの働きもあるのです。それから「ペクチン」という食物繊維も人参に含まれており、便通をよくするほか大腸ガンの予防に努めてくれます。この成分については、ジャムや酸性乳飲料などにも使用されています。また、カリウムも人参に含まれる成分で、摂取すると血圧を下げやすくなるため高血圧の人にとっては見逃せないでしょう。

大根に含まれるカルシウムは、人間の体内で最も多く存在するミネラルとして知られています。カルシウムには歯や骨を丈夫にするほか、精神を安定させる作用も期待できるので、情緒が乱れやすい人が摂取すればストレスの緩和につながる可能性があります。それから、葉酸も大根に含まれる成分のひとつです。葉酸は主に植物の葉にたくさん含まれており、ビタミンB12と一緒に赤血球を生成することから「造血のビタミン」とも呼ばれています。さらに、細胞が成長する際に重要な役目を果たすので、子どもを身ごもっている女性であれば、葉酸は積極的にとったほうがよいといわれています。

レンコンにはビタミンCが含まれており「コラーゲン」というたんぱく質や、体の細胞を作る際に欠かせません。ビタミンCを摂取することで、肌にハリを出したり免疫力をアップさせたりなどが可能です。それから、鉄分もレンコンに含まれる成分のひとつです。赤血球の中には「ヘモグロビン」という、酸素を運ぶ役目を持つたんぱく質があるのですが、この成分は鉄分をもとに作られています。鉄分が足りなくなると貧血が生じやすくなるため、貧血で悩む人はレンコンを食べることで悩みを解決しやすくなるでしょう。

材料の小魚として使われる小アジには、EPA(エイコサペンタエン酸)が多く含まれています。この成分は、小アジだけでなくサバの油にもたくさん含まれており、摂取すればきれいな血液を作りやすくなります。なお、人の体内で作れる量は限られているので、EPAを多く含んだ食材を食べるようにしましょう。DHA(ドコサヘキサエン酸)も小アジに含まれており、脳神経の発達をサポートする作用があります。「DHAを摂取すると賢くなる」というセリフを聞いたことがある人もいるかもしれません。しかし、あくまでも脳に効果を示しやすい成分であって、頭が良くなることとはそれほど関係ありません。なお、DHAもEPAと同じく、体内で作られる量は少なくなっています。

簡単に作れる!かまくら漬けのレシピを紹介

自宅でかまくら漬けを作る場合、メインの材料として人参を2分の1本、大根とレンコンを各1本ずつ、塩サバの片身を準備しましょう。さらに、ショウガを3切れ、昆布を10cm、砂糖を100g、塩を少量、酢を180cc用意してください。すべてを揃えたら、大根と人参をいちょう切りにして塩をまぶし、レンコンは酢を加えたお湯に、ゆで過ぎない程度に漬けます。残りの食材は、塩サバは薄切りに、ショウガは千切りにしましょう。そのあとは、砂糖を加えた酢にすべての食材を漬けていきますが、味見をして塩気がほしいと感じたら、塩を少し加えるのもよいでしょう。最後に細切りにした昆布を加え、冷蔵庫で1日程度寝かせればかまくら漬けの完成です。

目的はそれぞれ!実際にかまくら漬けを作ってみよう

和歌山県を訪れた際に、かまくら漬けを食べたのを機に好きになったという人もいるかもしれません。かまくら漬けは現地で食べれば、また一味違った味を楽しめることも事実ですが、自分で作って食べるという手もあります。なお、かまくら漬けのレシピの難易度は低めとなっているので、普段から料理をしている人なら、その日からでも作れるでしょう。自分へのご褒美に作るのもよし、家族を喜ばすために作るのもよし、興味がある人はかまくら漬けを一度作ってみてください。

ザ・ご当地検定の問題

Q. なれ寿司を食べるときには欠かせない、和歌山県有田地方の郷土料理は?

A.かまくら漬け

Q. 「築城の名人」とも呼ばれた、和歌山城を築城した人物は?

A. 藤堂高虎

Q. 次のうち、和歌山県が生産量全国1位の食べ物は?

A.ハッサク