熊本城の別名にちなんで作られた、熊本土産として人気のスイーツとは?

熊本県に旅行に行くなら、熊本城のお土産として有名なスイーツの購入がおすすめです。この記事では、そのスイーツをぜひ買っておきたい理由や、熊本城について詳しく紹介します。また、熊本城を築城した加藤清正の歴史についても触れているので、ぜひ熊本県を訪れる前に一度確認しておきましょう。

熊本県のお土産といえばこれ

熊本県のお土産といえば、熊本城の別名である銀杏城にちなんで作られた「いちょうパイ」が有名です。2012年と2013年の2年連続モンドセレクションの金賞を受賞しており、見た目だけでなく味にもこだわっているパイ菓子となっています。いちょうパイは、その名の通り、いちょうを型取っているだけでなく、隠し味に乾燥させた銀杏の粉が使われています。そのため、普通のパイ菓子ともまた違った尾を引く美味しさのお菓子です。サクサクっとした生地は口当たりが良く、また食べやすい甘さとなっているので、老若男女を問わず幅広い層から人気があります。

いちょうパイは常温保管ができて、賞味期限も約40日と日持ちするので、長期の旅行でも購入しやすいお土産です。また、いちょうパイは4枚入り・6枚入り・10枚入り・20枚入りの4種類が販売されており、少人数から大人数まで対応できるお土産として重宝されています。お菓子は一枚一枚個包装になっているので、学校や職場へのお土産としても渡しやすく人気です。お菓子は、握りこぶしくらいの意外と大きめなサイズなので、食べたときの満足度がとても高くなっています。いちょうパイは、熊本の定番なお土産のひとつなので、旅行や出張の際のお土産として検討してみてはいかがでしょうか。

「いちょうパイ」のモチーフである熊本城が「銀杏城」と呼ばれる由来は?

「いちょうパイ」のモチーフにもなっている熊本城ですが、熊本県の観光名所としても有名です。熊本城は、日本三名城のひとつであり、別名は銀杏城と呼ばれていることでも知られています。なぜ、熊本城が別名銀杏城と呼ばれているかというと、加藤清正が熊本城を建てるときに、城内に銀杏の木を植えたと伝えられているからです。「いちょうパイ」は、この熊本城に植えられている銀杏の木をイメージしたお菓子なのです。

しかし、加藤清正によって本丸御殿と天守閣のあいだに植えられた銀杏の木は、西南戦争直前に本丸御殿と一緒に焼けてしまいました。そのため、現在熊本城にある銀杏の木は、焼け跡から新しく芽吹き成長した2代目の銀杏の木なのです。銀杏の木は、樹齢が1000年を超えるものもあり、生きた化石と呼ばれるほど強い生命力を持っています。熊本城にある銀杏の木は樹齢130年なので、まだこれから先何十年も何百年も変わらず、きれいな景色を見せ続けてくれることでしょう。熊本城のお土産に、いちょうがモチーフとなっているのにも理由があります。お土産を渡すときの話のネタとして、いちょうパイと熊本城の関係について話しをしてみても良いかもしれません(2019年5月時点)。

お土産のいちょうパイが有名な熊本城を築城した「加藤清正」ってどんな人物?

熊本城は、慶長12年(西暦1607年)に、加藤清正の居城として築城されました。加藤清正は、戦国時代から安土桃山時代の大名である豊臣秀吉に、仕えていたとされる武将の一人です。そして、戦で荒れ果てていた熊本を復興した名君としても称えられている人物でもあります。また、加藤清正は優れた築城者として、居城である熊本城のほかに、江戸城や名古屋城などの有名な城の築城にも携わっています。加藤清正の居城として築城された熊本城は、高い石垣が多く設けられ、特に敵の侵入を防ぐことに優れていました。

緩い勾配から急勾配となる「扇の勾配」と呼ばれる方法で積み上げられた石垣は、西郷隆盛軍が城内へ侵入するのを見事に防いだことでも有名です。別名武者返しとも呼ばれている石垣により、敵の侵入を許さない鉄壁の守りを誇る城となっています。加藤清正は、仕えていた豊臣秀吉が亡くなったあとも、豊臣秀頼と徳川家康の二条城での会見に立ち会うなど、歴史上重要な役割を果たしています。しかし、会見に同席したのち、帰りの船で発病してしまい(毒殺説も有り)、居城である熊本城に帰るも、その後すぐに亡くなったと伝えられています。熊本県には加藤清正の言い伝えが多く残っているので、それらの歴史をたどりながら歴史的な名所の観光をするのが良いかもしれません。

「いちょうパイ」を作っている清正製菓とは?

いちょうパイを作っている清正製菓の社名は、熊本の人から親しまれている武将の「加藤清正」の名前をとってつけられています。清正製菓では、いちょうパイのほかにも、加藤清正にちなんだお菓子、朝鮮飴・清正公せんべい・月下の熊本城などが販売されています。朝鮮飴は、元は長生飴と呼ばれており、熊本城の築城以前から熊本で作られているお菓子です。豊臣秀吉の朝鮮に出兵する際に、加藤清正が保存食として長生飴を用いたことから、後に朝鮮飴と呼ばれるようになったそう。お餅のようなモチモチとした触感が子供にも大人気となっており、熊本銘菓である朝鮮飴もお土産としておすすめです。

また、清正製菓では、熊本城の築城400年を記念して作った「月下の熊本城」のお菓子も人気です。栗をふんだんに盛り込んだミルク餡が、まんじゅう生地で包まれており、熊本ならではのお菓子として多くの人に親しまれています。全国菓子博の名誉総裁賞を受賞しているので、熊本のお土産を買うなら、月下の熊本城も検討しておきたいところです。熊本に行くなら、熊本の歴史を楽しみつつ、思い出として清正製菓の「いちょうパイ」「朝鮮飴」「月下の熊本城」などを、お土産に購入してみてはいかがでしょうか。

熊本地震と熊本城の復旧について

2016年4月に熊本地方で起こった最大震度7を観測した地震により、熊本城は重要文化財が壊れたり、石垣が倒壊したりするなど、甚大な被害を受けました。そのなかでも、飯田丸五階櫓は石垣が大規模に崩れたものの、かろうじて残った隅石によって倒壊を免れたことで、メディアでも大きく取り上げられ話題となりました。熊本城内にある973面ある石垣のうち、実に517面も被害を受けたため、石垣のほとんどを積みなおししなくてはいけませんでした。そのため、震災から3年が経った現在も、熊本城の復旧作業は続けられています(2019年5月時点)。天守閣や本丸御殿には入れないものの、二の丸広場や加藤神社などの周辺から復旧作業の様子を見ることができます。

2019年10月5日(土)からは、復旧工事のない原則日曜・祝日のみの特別公開が行われる予定です(詳細については熊本城公式HPを要確認)。そして、2021年の春頃には天守閣が完全復旧する予定となっており、天守閣完全復旧の外観公開と天守閣内部の公開が予定されています。熊本城全体が完成するまでの様子を見られるのは、工事全体が完了予定の2037年までです。熊本城の再建の様子を見られる数少ない機会なので、熊本観光をするならぜひ外せないスポットではないでしょうか。

熊本県のお土産を買うならいちょうパイで決まり!?

熊本県でお土産を買うなら、熊本城のいちょうパイがおすすめです。熊本城は加藤清正が築城し、城内に銀杏の木を植えたとして、熊本の観光名所となっています。銀杏の木が植えてあることから、熊本城は別名銀杏城と呼ばれ、熊本城では銀杏をモチーフにしたお土産が販売されています。いちょうパイもそのひとつで、いちょうを型取ったパイ生地に、乾燥した銀杏の粉が混ぜられたパイ菓子です。ほどよい甘さのいちょうパイは、老若男女を問わず、幅広い世代から支持されています。熊本県に観光に訪れた際は、ぜひいちょうパイを購入してみてはいかがでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 熊本城の別名にちなんで作られた、熊本土産として人気のスイーツは?

A.いちょうパイ

Q. 次のうち、熊本県の「清正製菓」で製造されていないお菓子は?

A. カエルまんじゅう

Q. 熊本城を築城した人物は?

A. 加藤清正