福島県柳津町のお土産の定番となっているお饅頭とは?

福島県には名産品が多くお土産選びに困りませんが、その中でも定番のお土産として人気のお饅頭があります。福島県柳津町を代表する和菓子で、ぷちぷちとしたユニークな食感が特徴です。

江戸時代に作られた饅頭

あわまんじゅうは福島県柳津町の名物で、あわともち米を混ぜた生地にこしあんを詰めて蒸した和菓子です。ふんわりと優しいあんこの甘さと、もち米のモチモチ感とあわのぷちぷちした食感が楽しめます。色はあわの色を模してクチナシで黄色に染められ、蒸しあげられた後は黄金色に輝きます。見た目的にも美しく定番のお土産として人気です。一つひとつの生地にあんを詰める作業は職人による手作業で行われており、伝統に基づく工程が大切にされています。

あわまんじゅうの歴史は、江戸時代にさかのぼります。福島県柳津町には日本三大虚空蔵尊の1つに数えられる福満虚空蔵尊円蔵寺がありますが、文政元年に町の象徴である円蔵寺が火災や水害に相次いで見舞われました。約30年の月日をかけて再建した後、当時の住職がこのような災害に「あわ」ないようにとの願いを込めて「あわ」を使った饅頭を門前の菓子職人に作らせ、奉納したのが始まりとされています。現在では、福島県柳津町にはあわまんじゅうを販売する和菓子屋が5件以上あり、道の家でも製造販売されています。

あわまんじゅうの食べ方

福島県柳津町の和菓子屋で購入すると、出来たてほかほかのあわまんじゅうを手に入れることができますが、あわまんじゅうの賞味期限は2日程と短いため、たくさん購入するのは心配に思う人もいるでしょう。しかし、あわまんじゅうは冷凍保存することができるので、たくさん購入しても約1か月間は美味しく保存することができます。解凍方法は自然解凍したり、解凍したものを蒸しなおしたりなど好みに合わせて行えます。一般的にはほかほか温かいものが好評ですが、夏は自然解凍したものをそのまま食べるのがひんやりして美味しいと好評です。また、あわまんじゅうにはこしあんや粒あんのほかに、桜あんや白あんなどもあるので、色々な味を食べ比べてみるのもおすすめです。

福島県柳津町の観光スポット

あわまんじゅうの発祥の地である福島県柳津町は、奥会津と呼ばれ自然があふれる観光スポットが豊富です。その中でも外せないのが、あわまんじゅうが生まれるきっかけとなった福満虚空蔵尊円蔵寺でしょう。

807年に徳一大師によって開創されてお寺で、御本尊には弘法大師による福満虚空蔵尊が祀られています。また、1月7日にはふんどし姿の男たちが真冬の夜に綱をよじ登る「七日堂裸詣り」という奇祭が行われることでも有名です。1000年以上昔の伝説をもとに発祥したお祭りで、本堂内にある4.8メートルの長さの綱をよじ登ることで、無病息災や祈願成就、福を招くとされています。一般参加も可能なため、全国から多くの参加者が訪れています。春は桜、秋は紅葉の名所としても知られ、季節ごとの美しさを堪能できるスポットです。

そして、福島県柳津町は西山温泉郷のある温泉街としても知られており、泊りがけはもちろん日帰りで利用できる温泉がたくさんあります。8つの源泉があり、それぞれの湯を一巡りすると万病が治るとも言われています。露天風呂や内風呂のほか、気軽に入れる足湯など選択肢も豊富です。その他にも、只見川の遊覧や滝谷川での釣りなど、自然を楽しむアトラクションも満喫できます。柳津町の観光を楽しみながら、おやつ時にあわまんじゅうを食べるのも秀逸でしょう。

あわまんじゅうは縁起の良いお土産

あわまんじゅうは、災難に「あわ」ないようにという願いが込められている縁起の良い食べ物です。食べると災難から逃れられそうで、運気も上がりそうですよね。色も金色で神々しく、御利益がありそうで万人に喜ばれるお土産でしょう。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 福島県柳津町のお土産の定番となっているお饅頭は?

A.あわまんじゅう

Q. 福島県柳津町の名物「あわまんじゅう」が生まれるきっかけにもなった、福島県柳津町にある寺院は?

A. 円蔵寺