群馬県前橋市で行われる料理コンテストの「T−1グランプリ」はどんな材料を使った料理の大会?

群馬県前橋市で行われる料理コンテスト「T−1グランプリ」をご存じでしょうか。前橋市の名物となっており、毎年賑わいを見せています。今回は前橋の歴史とT-1グランプリについてご紹介していきます。

TONTONのまち前橋

現在、群馬県前橋市は「TONTONのまち」と言われており、美味しい豚料理を食べることができます。とんかつ・ソースカツ丼・豚丼・もつ鍋などの定番のメニューはもちろん、「イタリアン風生姜焼き」などの変わり種メニューや、同じく群馬県の名物である上州牛と上州麦豚をミックスしたハンバーグなどとにかく豚づくし。とっても美味しそうですよね。しかし、どうして前橋市は豚肉料理が名物なのでしょうか?

群馬県は昭和初期まで「生糸(いと)のまち」としてその名を知られていました。その歴史は古くまで遡ります。日本に養蚕技術が伝わったのは弥生時代の中頃で、群馬県ではその頃から養蚕が行われていたと推定されています。しかし実際に養蚕が行われていたという記録が残っているのは奈良時代からです。その後、江戸時代になると生糸の需要も高まり、上州は生徳3年に全国的に有名な養蚕地帯へと成長します。そして明治時代には日本で初めて、前橋にヨーロッパから製糸機械が導入されました。製糸業の反映が好景気を呼び、当時の市内にはハイカラ主義の西洋料理店が数多く軒を並べました。カツライスやポークカレーなどの料理が当時の人々に人気だったそうです。前橋に豚肉料理のメニューがあるお店が多いのはその名残なのではないかと言われています。

実は前橋市の豚肉輸出量は全国でもトップクラスを誇っています。全国有数の豚の産地としてたくさんの銘柄が飼育されているためです。赤城山南麓地域の雄大な自然で育てられた上州麦豚は特に前橋市民から愛されています。なめらかくきめ細やかで豚肉特有の臭さの少ないあっさりした風味は絶品です。また、前橋市では豚肉の地産地消が推進されており、前橋市内の学校給食では「まえばしtonton汁」が定番のメニューとして出されています。まえばしtonton汁は普通の豚汁でもけんちん汁のような味ではなく、少し洋風な味。前橋に訪れた際はぜひご賞味ください。

ビタミンB1は体内で糖質をエネルギーへ変換する際に必要となる栄養素です。ご飯やパンなどをたくさん食べても、ビタミンB1が不足していると体はエネルギーを変換できません。豚肉にはそんなビタミンB1が豊富に含まれています。「生命都市いきいき前橋」の実現を目指す前橋市にとって豚肉は欠かすことのできない食材です。

T-1グランプリって何?

T-1グランプリとは前橋市内の飲食店を対象にした「豚肉料理の頂点を決めるコンテスト」のことです。大会のコンセプトは「また食べたい味、自慢したい料理、連れて行きたい処」。前橋の名物料理創作活動の発展と、地域の活性化をはかるために2010年より毎年開催されています。第一回グランプリは「ソースカツ丼」、第三回グランプリは「酢豚」と、定番メニューもグランプリを取っていますが、第九回には「チーズケバブメヒカーナ」と、変わり種メニューが選ばれています。定番メニューが選ばれるのかと思いきや、意外にも変わり種メニューが選ばれるというのもT-1グランプリの魅力の一つです。

投票方法についてご紹介します。まずT-1グランプリエントリー店で食事をし、シールをもらいます。応募ハガキの表面にシールを2枚以上貼り所定の投票箱、もしくはポストに投函して投票完了です。同じ店舗で2枚以上のシールをもらうことはできませんのでご注意ください。また、全店舗制覇した方はオリジナルグッズがプレゼントされるので、大食いに自信のある方は全店舗制覇してみてはいかがでしょうか。

群馬県前橋市でT-1グランプリを取った豚肉グルメをご賞味あれ

群馬県前橋市の歴史と豚肉についてご紹介してきました。前橋で豚肉料理が有名なのは前橋が生糸のまちだからということが深く関係しているのですね。T-1グランプリにエントリーされている料理はどれも絶品。前橋に訪れた際は是非豚肉グルメをご賞味ください。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 群馬県前橋市で行われる料理コンテストの「T−1グランプリ」はどんな材料を使った料理の大会?

A.豚肉

Q. 群馬県前橋市で行われる豚肉料理コンテスト「T−1グランプリ」の、第一回大会で優勝したメニューは?

A. ソースカツ丼