福島県二本松市の在来種である野菜とは?

福島県二本松市の在来種である野菜をご紹介します。ネギの仲間ですが、青ネギ(万能ネギ)とは少し違った野菜です。その野菜の魅力をお伝えしましょう。

見た目も味も青ネギとは全然違う

「あさつき」と青ネギとの違いは葉の色と球根の有無と葉の形です。「あさつき」は青ネギよりも葉の緑色が薄く、根っこ部分が球根であるため丸く膨らんでいて、ネギに比べて直径2~3ミリのとても細い葉をしています。味は、ネギよりも臭みがなく、少し苦みや辛みがあるのが特徴です。青ネギよりも葉の色が薄いので「浅つ葱」からその名前になったと言われています。

今回ご紹介する、福島県二本松市が在来種の「あさつき」は、広島県で作られている細い青ネギタイプのものではなく、茎が白っぽいもので肉厚です。広島のものより根っこの割合が多く、より丸々としています。福島県二本松市の在来種である「あさつき」の旬は冬から春にかけてですが、実際に目にした方は少ないかもしれません。それもそのはずで、収穫時期と積雪時期が重なることから収穫量が非常に少なく、青ネギの1%ほどしかないため、この「あさつき」はあまり市場に出回っていない希少な野菜なのです。

「あさつき」の美味しい食べ方や選び方、保存方法

福島県の「あさつき」はピリッと辛みが独特なので薬味としてもネギと同様重宝します。また、地元では醤油漬けにしたり、お漬物にも加工されています。おすすめの食べ方は天ぷらと酢味噌和え。そのままでは少し硬いのでさっと茹でてから料理に使います。天ぷらは衣を着けてからやや強火でサッと上げるのがコツです。甘みがぎゅっと詰まった大人の味で、お酒のお供にぴったりです。また、小エビなど混ぜてかき揚げにすると、子供にも食べやすい栄養満点なおかずになります。酢味噌和えはとても簡単。茹でた「あさつき」の水気を切ってから、同量の酢、味噌、砂糖で和えるだけです。これも「あさつき」の甘みとシャキシャキ感が楽しめます。ごま油を入れても良いです。

市場に出回るのがとても少ない福島県の「あさつき」ですが、見つけた時はどんなものを選んだらいいのでしょうか。鮮度を見分けるのは根っこの切り口の部分です。綺麗で艶があるものを選びましょう。また、葉も瑞々しくて張りがあるものにしましょう。買ったあさつきを使い、きれない場合は新聞紙で包んでビニール袋に入れ、冷蔵庫に入れておくと長持ちします。時間とともに風味が落ちていきますので早めに食べきることが大切です。

福島県二本松市ってどんなところ?

福島県二本松市は県の中央からやや北部にあるまちです。水量が年間通じて多く、盆地のため夏は蒸し暑く、冬は寒さ厳しい積雪の多い地域です。古くからの酒造メーカーが多くあり、主な産業となっています。二本松伝統家具が伝統文化として受け継がれ、毎年9月にはまちを挙げて二本松家具祭りが行われています。二本松の菊人形も日本三大菊人形に数えられる二本松市の伝統文化のひとつです。

観光地としては、二本松藩の居城であり、戊辰戦争での悲話、二本松少年隊で有名な「二本松城」、さくらの名所百選にも選ばれている「霞ヶ城公園」、安達太良山の中腹にある「岳温泉」が人気で、毎年多くの観光客が県外、海外から訪れています。また、詩人「高村光太郎」が書いた詩集「智恵子抄」で知られる、女流洋画家であり、紙絵作家の「高村智恵子」が17歳まですごした家が保存されており、彼女の作品を集めた記念館と共に見て回ることができます。

福島県二本松市の在来種「あさつき」はとても貴重でとても美味しい野菜です

とても希少な福島県二本松市の在来種「あさつき」は、探してでも食べてみたい魅力と栄養がいっぱい詰まった野菜です。収穫時期は雪が多い季節ですが、ぜひ福島県を訪れて「あさつき」の旬のお料理を食べてみてください。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 元々、福島県二本松市の在来種である野菜はどれ?

A.あさつき

Q. さくらの名所百選にも選ばれている「霞ヶ城公園」は、福島県の何市にある?

A.二本松市