B-1グランプリの優勝経験もある、秋田県の絶品ご当地グルメとは?

秋田県の絶品ご当地グルメを紹介します。 秋田県のB級グルメの中で唯一B-1グランプリのグランプリを獲得したグルメです。その詳細について見てみましょう。

職員の何気ない行動がきっかけに

横手やきそばといえば、秋田県のご当地グルメとして有名です。秋田県出身の人や秋田にゆかりのある人はもとより、そうでなくてもご存知の方も多いのではないでしょうか。そもそも、横手やきそばとは1950年頃から、横手市を中心としたエリアで親しまれてきましたが、その美味しさは口コミで評判となって広がり、いつの間にか全国区の人気を勝ち得るまでになります。ポイントとなるのは、それぞれの家庭や店舗によって異なる味付けにあるといえるでしょう。独自の製法や調味料で味付けをして、思い思いに仕上げるのが横手やきそばの特徴。通常のやきそばと決定的に異なるのが、ウスターソースをメインに使うことと、最後に目玉焼きと福神漬けを添えるという点です。

ピーク時には横手市内だけでも100を超える店舗があるほどの盛況ぶりを見せていたことでも知られます。ここまで、横手やきそばが多くの注目を集めるようになったきっかけは、実にユニークな取り組みからでした。横手市のとある職員が大好物のやきそばを、当時のウェブページに掲載したものを、マスコミが取り上げたのが始まりです。それが起爆剤になり、「やきそばで町興しを」というところにまで、話が盛り上がりを見せるようになります。横手市役所内には「やきそば担当」という部署が新設されるなど、大々的な取り組みにまで発展することになったのです。

先人たちの試行錯誤が生んだ成功

横手やきそばが名実ともに日本全国に広がりを見せるようになったのは、いわゆる、B級グルメとして確固たる地位を確立したからです。2006年に開催された、初めての「Bー1グランプリ」では2位に入賞し、2009年の大会では見事に優勝の座を勝ちとります。それ以来、テレビやラジオ、ネット上などでもそれまで以上に取り上げられるようになり、多くの人が名物の横手やきそばを求めて、横手市を訪れるようになりました。一見すると普通のやきそばとあまり代わり映えのしないように見えますが、なぜここまでの人気を集めることになったのでしょうか。

先述した通り、通常のやきそばの上に目玉焼きと福神漬けが添えられるだけのようなシンプルなレシピでありながらも、ここまで驚異的な支持を集めるのは、その発想の豊かさと唯一無二の創造力にあるといえるのかもしれません。「目玉焼きの黄身の部分をくずしながら味わう」という食べ方も、ソースにマイルドさが加わることで一層美味しく麺を楽しめます。横手やきそばのもう一つのポイントは、茹でた麺を使う点です。そのため、ストレートの太麵というのが定番となります。この麺の選択についても、試行錯誤を重ねてたどり着くことができました。

自治体と企業との連携も!

横手やきそばの快進撃は、調味料で有名なブルドックソース社の目に留まります。共同開発という形で、横手やきそば用のウスターソースが作られ、需要の多い東北地方限定で販売されることに。このように、地方創生や地方活性化を目指す地方都市と地元に地盤を持つ企業とが連携することになれば、想像以上の経済効果がもたらされることも期待できるのではないでしょうか。少しでも多くの観光客を呼び込みたい地方自治体の思惑とご当地グルメやゆるキャラなどによる波及効果を狙う企業との利害が一致することになれば、大きな成功を呼び込むことも夢ではありません。

ブルドッグソース社にとっても大当たり

秋田県を代表する人気ともいえるのが横手やきそばです。民間企業のブルドッグソース社と共同開発した製品も売れ筋商品として注目を集めています。地方創生や地方活性化に取り組む自治体とヒット商品を生み出したい企業の連携の成功例です。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 秋田県のB級グルメのうち、唯一「B−1グランプリ」でグランプリを獲得しているのは?

A.横手焼きそば

Q. 次のうち、秋田県のご当地焼きそばなのは?

A.横手焼きそば

Q. 秋田県の「横手焼きそば」で必ずトッピングされるものといえば?

A.目玉焼き

Q. 秋田県の「横手焼きそば」の付け合わせといえば?

A.福神漬け

Q. 秋田県の「横手やきそば」専用のソースを作っているメーカーは?

A.ブルドックソース