郷土料理で、「しょっつる鍋」「きりたんぽ鍋」といえば、何県の鍋料理?

県民が誇るソウルフード、しょっつる鍋にきりたんぽ鍋。そんな郷土料理の歴史や自宅で簡単に作るための材料やレシピを紹介したいと思います。この記事を読んであなたもおいしい郷土料理を食べてみてください。

しょっつる鍋とは?歴史と味に触れてみる

あなたはしょっつる鍋を知っていますか?そもそも「しょっつる」とは何なのかと疑問に思う人もいるかもしれません。そのため、まずはしょっつるの歴史を紹介したいと思います。しょっつるは江戸初期から製造されている魚醤で、ハタハタなどの魚に塩を加え熟成発酵させたものです。アミノ酸やペプチドなどのうまみ成分を主とした、風味とうま味にすぐれた調味料です。時期によっては魚の種類が変わりハタハタのほかに、アジ・イワシ・サバ・コアミなどが使われます。しょっつるは色々な料理にも使われており、ラーメンやうどんの出汁、ご当地グルメなどにも使われています。

それでは、しょっつる鍋の簡単なレシピを紹介したいと思います。
材料は、ハタハタ(他の白身魚でも代用可)・白菜・長ネギ・木綿豆腐・春菊・水・しょっつる・だしの素です。これらが基本となります。まず、これらの材料を食べやすいサイズに切り分け鍋に入れ、しょっつる・だしの素・水を入れひと煮たちさせれば出来上がりです。失敗しないコツは、塩分が濃くなりすぎないように、しょっつるの量を味を見ながら調整することです。2人前なら水600mlにしょっつる大さじ2杯ぐらいですので、後はお好みで調整してください。

秋田といえばきりたんぽ鍋!自宅でおいしくいただこう

秋田県の名物、郷土料理といえば、大多数の人がきりたんぽを想像すると思います。しかし、きりたんぽを想像したときどのようなものを思い浮かべるでしょうか。棒に巻かれ囲炉裏に刺してあるもの、または切って鍋の中に入っているものでしょうか。実はきりたんぽと呼ばれるものは、後者の状態のことを言います。切ってあるから「きりたんぽ」と呼ばれ、切られる前は「たんぽ」、または「たんぽもち」と呼ばれます。たんぽとは稽古用の槍の先端につける物の名称で、その形に似ているところから名前が付けられています。

それでは、自宅できりたんぽを作る簡単な方法を紹介します。材料は、炊き立てのご飯・ご飯を巻く棒(割りばしでもOK)・すり鉢・すりこぎ・塩水です。
まず、ご飯をすり鉢に入れ、すりこぎで全体の7割ほど潰します。塩水を手に付け棒に巻き付けていきます。出来上がったものから棒を抜き、フライパンやホットプレートなどで焼き目を付ければ出来上がりです。作り方のコツは、ご飯をたくさん巻き付けないこと。100gぐらいが丁度いい大きさになります。
きりたんぽができれば色々な調理方法があります。焼いたきりたんぽに味噌を塗って食べるみそつけたんぽ。だまこもちと呼ばれるたんぽのように焼かず、団子状に丸めた類似の伝統料理などがあります。工夫次第で色々な料理にアレンジできるので是非挑戦してみてください。

そして、きりたんぽを作ったら、きりたんぽ鍋も作ってみてください。きりたんぽ・鶏肉・鶏ガラスープ・ゴボウ・マイタケ・セリ・濃口醤油・日本酒・砂糖などが基本的な材料になります。まず、材料を食べやすいサイズに切って、火の通りづらい具材から鶏ガラスープを入れた鍋で煮込みます。材料が煮えたら、濃口醤油・日本酒・砂糖で味付けをします。最後にセリを入れて、少し火が入れば出来上がりです。セリときりたんぽは食べる分だけ鍋に入れ、煮すぎないようにしましょう。

本場の味を確かめに行こう

自宅で簡単に作る方法などを紹介してきましたが、是非本場の味に触れてみてください。インターネットやアンテナショップでも手に入りますが、直接味わってほしいです。その土地の風土に触れ、料理を食べることが一番おいしい食べ方だと思います。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 名物郷土料理で、「しょっつる鍋」「きりたんぽ鍋」といえば、どこの鍋料理?

A.秋田県

Q. 秋田名物「きりたんぽ」の「たんぽ」とは、もともとどんな武器に関する用語だった?

A.槍

Q. 秋田名物「きりたんぽ鍋」のベースとなのは、何でとっただし汁?

A.鶏肉