秋田県の鍋料理「かやき」は、もともとどんな言葉がなまったもの?

秋田の名物である「かやき」は、元々浜の漁師たちが好んで食べていた郷土料理です。この記事では、かやきの歴史や由来、現在のかやきの形、食べられる場所など、かやきに関するグルメ情報をご紹介します。

かやきの歴史や由来は?現在のかやきの形

かやきとは、昔から秋田に伝わる名物料理の1つです。漁師が大きな貝がらを鍋代わりにして、魚などをのせ、煮込んで食べた「貝焼き」が元になっており、訛ってかやきと言われるようになりました。日本海側の東北地方などで幅広く食されているグルメです。また、秋田県内陸部では、貝を使用しない1人用の鍋料理もかやきと呼ばれています。

現在のかやきの具材は、旬の物を中心に、魚や野菜、きのこ類、豆腐など非常に幅広く、店舗や作る人によってさまざまなものが使用されています。煮込む際のだし汁も、秋田ならではの魚醤・しょっつるを使ったり、バリエーションが豊富です。かやきを県外にも広くアピールすることを目的に活動している「秋田かやき協議会」などもあります。

かやきはどこに行けば食べられる?

かやきは秋田県内の広い地域で食べられているグルメですが、特に秋田市など、県央部の飲食店において盛んにメニューに取り入れられています。秋田駅周辺の30店舗以上の飲食店では、各店オリジナルのかやきメニューを用意しており、秋田かやき協議会ではガイドマップなども作成されています。具材は秋田の海でとれた新鮮な魚介や、山菜などの山の幸、地元産の野菜、比内地鶏、きりたんぽ、八幡平ポークなど、非常にバラエティが豊富です。

味付けも味噌を使った田舎風、しょっつるを使った磯焼き風、おしゃれなイタリアン風など、ベーシックなものからユニークなものまで幅広く、各店舗の個性が光ります。さまざまなお店のかやきを食べ歩いて、食べ比べしてみるのもおすすめです。また、グルメイベントなどにかやきの店が出店されている場合もあります。「秋田かやき祭り」など、例年かやきに関するイベントも開催されているので、イベントに出掛けてかやきを食べるのもおすすめです。

秋田市の地域情報・アクセス

かやきを扱う飲食店が豊富で、かやきに関するイベントが開催されることも多い秋田市は、秋田県の県庁所在地です。経済や文化、産業などさまざまなコンテンツの中心となっている街です。土地面積の広い秋田県は、各地域を結ぶ交通機関が少ないことが特徴の1つですが、秋田市を拠点とすれば、県内各所へのアクセスも比較的スムーズにすることができます。

県外から秋田市へのアクセス方法は大きく分けて5つあります。まずは車を利用し、高速道路や一般道を通って秋田市に向かう方法です。自家用車やレンタカーがあると、県内の各地域を巡る際も交通機関の時刻などを気にする必要がなく、自由に移動することができます。次に、鉄道を使う方法です。秋田駅と東京駅をつなぐ秋田新幹線こまちは、秋田を訪れる際によく利用される交通手段の1つです。なめらかな曲線を描く赤い車体は鉄道ファンにも人気です。また、奥羽本線や羽越本線など、在来線を乗り継いでアクセスすることもできます。

秋田空港を利用し、空の便でアクセスする方法もあります。東京や札幌など、全国4つの都市とつながっており、最も短い移動時間で秋田に到着することができます。空港からは秋田駅へ向かうリムジンバスで市内中心部に移動できます。なお、近隣県や関東からは秋田発着の高速バスが出ているため、バス1本で乗り換えなく秋田を目指すこともできます。さらに、秋田港と北海道・新潟・福井の港をつなぐフェリーも出ており、海からのアクセスも可能です。

かやきは今も秋田県を盛り上げる人気の郷土グルメ!

貝殻を用いた煮込み料理、というユニークなルーツをもつかやきは、現在も多くの飲食店やイベントで作られている人気の郷土グルメです。ちょっと変わった鍋料理を楽しみたい方は、ぜひ秋田を訪れ、さまざまなかやきを味わってみてはいかがでしょうか?

ザ・ご当地検定の問題

Q. 秋田県の鍋料理「かやき」は、もともとどんな言葉がなまったもの?

A.貝焼き