秋田県南部に伝わる、手延べ製法による有名なうどんとは?

秋田県南部に伝わる手延べ製法を用いたうどんは、秋田を代表する名物として、全国的にも有名です。そのうどんの歴史や食べられる場所、自宅でのおいしい食べ方など、詳しい情報をまとめました。

稲手延べ製法によるうどんの歴史と特徴

稲庭うどんは、日本三大うどんの1つにも数えられている、有名な秋田名物です。秋田県南部の湯沢市稲庭町が発祥とされており、その歴史は江戸時代の寛文以前からだと言われています。生地をのばして細く切る作り方ではなく、手延べ製法を用いていることが大きな特徴です。ひねりながら練って伸ばすという方法により、麺に独特のなめらかさを出しています。雪のように真っ白で、平たい細麺の形状です。茹でると、つるつると喉越しがよく、コシのある食感になります。なお、農林水産省の「農山漁村の郷土料理百選」にも選ばれています。

稲庭うどんを食べるには?食べられる場所や購入場所をご紹介

稲庭うどんを食べるには、稲庭うどんのメニューを取り扱う飲食店に行くか、稲庭うどんを購入して自宅で作るかのいずれかの方法があります。稲庭うどんは県内でも非常にポピュラーな名物なので、秋田の郷土料理を取り扱うような飲食店であれば、かなり高い確率でメニューにあります。または、製造元の直営店舗などに行けば確実に食べられます。特に有名なのは「佐藤養助商店」です。総本店を始め、県内外、そして海外にも多数の店舗を構えています。店舗によって稲庭うどんの販売だけでなく、食事処が併設されている場合もあるため、その場ですぐに稲庭うどんを食べることができます。

稲庭うどんを自分で作る場合は、まずは稲庭うどんを購入しましょう。県内のお土産ショップなら、かなりの高確率で取り扱いがあるので、どこでも購入することはできます。ただし、稲庭うどんにはさまざまな銘柄があります。もし特定の銘柄の稲庭うどんを手に入れたいなら、製造元の直営店で購入するのが確実です。稲庭うどんは大体パッケージなどに詳細な茹で方が記載されているので、記載にそって作ってみましょう。

うどんつゆは麺とセットになっているものがあればそれが使えます。あるいは自分で別途作るのも良いでしょう。濃いめのつゆにも合いますし、薄味のつゆであればあっさり上品な仕上がりになります。稲庭うどんの直営店ではカレーつゆなど変わり種のメニューもあるので、いろいろ自分でアレンジを楽しむのもおすすめです。温麺のほか、茹でた後冷水でしめて冷やしうどんにしてもおいしく食べられます。なお、稲庭うどんはお土産のほか、贈答用にもよく使われます。立派な箱に詰め合わせられたギフトセットなどもあるので、贈答品を購入する予定がある場合は、利用するのも良いでしょう。

秋田県湯沢市のエリア情報

稲庭うどん発祥の地、稲庭町を含む湯沢市は、秋田県南部にある人口約45,000人の市です。古くから秋田県の南の玄関口として栄えてきた土地です。2005年に近隣の雄勝町・稲庭町・皆瀬村と合併し、現在の形となりました。犬っこまつりや小町まつりといった行事や、秋ノ宮温泉郷、小安峡温泉など、観光コンテンツが多く、毎年100万人以上の観光客が訪れる人気のエリアです。

稲庭うどんのほか、同じく全国区で有名ないぶりがっこや日本酒など、名産品が多いことも魅力の1つでしょう。アクセスは、車で高速道路の横手湯沢道路や一般道路を経由して訪れるほか、電車はJR奥羽本線を使う方法もあります。ちょうど県境に位置しているため、隣接している山形県や宮城県などと合わせてまわるのもおすすめです。

稲庭うどんは伝統製法が光る秋田自慢の名物

伝統の製法で丁寧に作られた稲庭うどんは、さまざまな食べ方ができるオールマイティな名物です。お土産や贈答品として購入すれば、きっと喜ばれるでしょう。ぜひ、全国有数のうどんの味を本場で楽しんでみてくださいね。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 秋田県南部に伝わる、手延べ製法による有名なうどんといえば?

A. 稲庭うどん