「畑のキャビア」と呼ばれる、秋田県の名物とは?

「畑のキャビア」と呼ばれる秋田県の名物をご紹介します。あまり馴染みのない食べ物かもしれませんが、秋田県では非常にポピュラーな食品だそうです。この記事では、その名物ついての詳細や、おいしい食べ方などについてご紹介します。

「畑のキャビア」ってどんな食べ物?

トンブリは、ホウキギの果実を加熱加工した食品です。人によってはあまり馴染みのない食べ物かもしれませんが、名産地である秋田県では非常にポピュラーな食品です。元々は、秋田県比内地方の人々が、ホウキギの果実をどうにかして食べられないかと考え、食用に加工したことが始まりだと言われています。

黒っぽくて光沢がある小さな粒状の見た目や歯触りから、世界三大珍味の1つであるキャビアにちなみ、「畑のキャビア」とも呼ばれています。1粒1粒非常に弾力があり、口の中で噛むとぷちぷちという独特の食感が楽しめます。ビタミンKやビタミンEを始め、サポニン、リン、鉄分など、豊富な栄養が含まれることも大きな特徴です。秋田県内では、スーパーなどで簡単に手に入れることができます。普段の食卓に並ぶことも多く、地元民によく食されている名物です。

トンブリのおいしい食べ方

あまり見慣れない形状から、どのようにして食べるかなかなか想像がつかないかもしれませんが、調理方法はいたってシンプルです。トンブリ自体には味がないため、単体で食べたり、味の薄いものと一緒に食べる場合は、味付けが必要になります。代表的な味付けとしては、しょう油やポン酢、ドレッシング、マヨネーズなどがあります。料理に合わせてさまざまな味付けのバリエーションを試してみるのもおすすめです。食べ方は、味付けをしてそのまま単体で食べるほか、ご飯にのせて食べたり、ほかの料理に混ぜたり、トッピングしたりなどがポピュラーです。

混ぜるだけで独特の食感が楽しめるため、料理にアクセントを付けたい場合に良いでしょう。納豆やとろろなどに混ぜるのもおすすめです。また、キャビアによく似た見た目を活かし、おしゃれな料理の上に少量のせられていることも多々あります。味にクセがないため、和食にとどまらず、洋食やフレンチなどさまざまなジャンルの料理にマッチします。ただし、味付けしてから時間がたつと、トンブリから水分が抜け、魅力でもあるぷちぷち感が失われてしまうため、食べる直前に味付けをしましょう。市販されているトンブリは、すでに加工済みの状態で、難しい調理をすることなく食べられるため、その手軽さも人気の理由の1つになっています。

トンブリの産地・秋田県大館市比内町のエリア情報

トンブリを食用に加工しているのは全国で秋田県のみですが、県内でもほとんどの生産が行われているのが、県北にある大館市比内町です。元々は北秋田郡比内町であったところ、2005年市町村合併により、大館市の1地区となりました。今回紹介したトンブリのほか、日本三大地鶏に数えられる比内地鶏の産地でもあります。

なお、比内町ならではの観光スポットも複数あります。地区内でも有数の観光スポットである「道の駅ひない」では、比内地鶏の親子丼や比内地鶏ラーメンなど、地域の特産を活かしたグルメを味わうことができます。地元の新鮮な食材や加工品、軽食なども豊富に取り揃えられており、お土産の購入にもぴったりなスポットです。また、比内地区の中心部、扇田駅から徒歩約5分の場所にある「ひない温泉比内のゆ」は、広々としてバリアフリーも完備された館内や、温度の異なる数種類のお風呂など、利用しやすいポイントが多く、観光の穴場として人気を集めているスポットです。

栄養たっぷりユニークな見た目のトンブリをぜひご賞味あれ

トンブリは、見た目や食感などにさまざまな特徴があるユニークな秋田名物です。一度食べたらやみつきになってしまうかもしれませんよ。秋田県を訪れたらぜひお土産に購入して、自宅でさまざまな食べ方を試してみてください。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 「畑のキャビア」と呼ばれる、秋田県の名物といえば?

A.トンブリ

Q. 秋田県名物の「トンブリ」とは、どんなものの実のこと?

A.ホウキギ