秋田県でよく食用とされる「ぎばさ」って何?

秋田県の特産品として知られている「ぎばさ」をご存じでしょうか?テレビで紹介されるなど注目を集めていますが、どんな特徴があるのでしょう。今回はぎばさの魅力や、ぎばさが収穫される男鹿半島にスポットを当ててご紹介します。

健康食品としても注目

ぎばさとはアカモクのことで、秋田県で使われている呼び名です。アカモクは海に生えている時は赤褐色をしていますが、茹でると鮮やかな緑色に変化します。市販されているものは緑色が多いですが、これは収穫後すぐに茹でて処理されているからなんです。ぎばさの特徴は何と言ってもその強力なネバネバ。食物繊維の一種・フコイダンが多く含まれているという証拠なのですが、ミネラルやポリフェノールも豊富に含んでいるぎばさは、健康食品としても注目を浴びています。

秋田県では古くから食べられているぎばさですが、5月に収穫されることから、春を告げる海藻としての歴史もあります。ぎばさ自体に味はないので醤油などをつけて食べますが、トロトロ感やシャキシャキとした食感を一緒に楽しむ人も多いです。他の食材との相性もよく、秋田県では味噌汁に入れたりうどんやラーメンの具として使ったりと、地元では当たり前のように食卓に上がっています。地元の人がやみつきになる食べ方に、ごはんにぎばさと卵をのせ、醤油を垂らすという方法がありますが、秋田県出身の佐々木希さんは、ぎばさをご飯と一緒に食べることがお気に入りと以前テレビ番組で紹介していました。

新鮮なぎばさを食べるなら男鹿半島で

秋田県のお土産として健康食品として知名度の高いぎばさは、秋田空港やJR秋田駅、秋田県内のお土産店で広く販売されています。秋田県のアンテナショップや大手通販サイトでもぎばさを取り扱っていて、秋田県に訪れなくてもぎばさを手に入れることは難しくありません。

もし、秋田県を訪れてぎばさを堪能したいなら男鹿半島がおすすめです。男鹿半島はぎばさの収穫地で、秋田県産の新鮮なぎばさが食べ放題。ぎばさのメーカーとして名前が挙がるのは三高水産です。三高水産は男鹿市にある水産加工品販売会社で、男鹿半島で水揚げされたぎばさを取り扱っています。
また、男鹿半島には秋田の郷土料理専門店がたくさんあります。ぎばさのだし巻き卵やぎばさを練り込んだ豆腐、とろろ汁、和え物、酢の物など、地場産のぎばさを使った料理を楽しめますよ。こうした郷土料理店の料理やお酒は、秋田の特産品づくしということが多く、郷土の味を思う存分堪能できるでしょう。

男鹿半島はどんなところ?

日本海に突き出た形が特徴的な男鹿半島。秋田県の西部にあるこの半島は、豊かな自然に恵まれ、なまはげ誕生の地としても知られています。半島の最北端にある入道岬や、山頂から360度の眺めを堪能できる寒風山は、男鹿半島ならではの絶景スポット。なまはげの歴史を知るなまはげ館・男鹿真山伝承館も観光スポットとして知られていますし、重要文化財に指定されている赤神神社五社堂は、999段の石段と鬼が一夜で築いたという伝説を持ち、そのミステリアスな存在は、多くの観光客を惹きつけています。

伝説を持つと言えば男鹿温泉もそのひとつ。この温泉は、遠征中の征夷大将軍坂上田村麿によって初めて発見され、兵士たちを休ませた温泉地として言い伝えられています。古くから名湯としても知られている男鹿温泉は、江戸時代の温泉番付では小結になるほどで、秋田の殿様なども好んで利用していたということです。三方を海で囲まれた男鹿半島は海の幸の宝庫。ぎばさをはじめ新鮮な魚介類を使ったグルメを楽しめるので、観光地としてはとても魅力的な場所です。

秋田県産の海藻ぎばさはご当地で!

強いネバネバが特徴的な海藻・ぎばさは、通販でも気軽に手に入りますが、美味しさを堪能するならぜひ特産地の秋田県で。ぎばさを水揚げしている男鹿半島では、新鮮なぎばさを使ったユニークな料理に出会えるでしょう。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 秋田県でよく食用とされる「ぎばさ」とは、どんなものの種類?

A.海藻