秋田名物の「きりたんぽ」の原料となるものは何?

秋田名物といえばきりたんぽが有名です。秋田のソウルフードですが、なぜ「きりたんぽ」と呼ばれているのでしょうか。とっても気になるきりたんぽの名前の語源と郷土料理として有名なきりたんぽ料理をご紹介します。

秋田名物きりたんぽ!作り方と名前の語源とは?

秋田名物きりたんぽとは、炊いたお米をすりつぶし、棒状にした秋田杉にちくわのように付けて焼いたものです。鍋の具材や煮込み料理に使ったり、味噌などを付けて焼いて食べる秋田県の郷土料理です。

きりたんぽという名前は、練習用の槍が語源になっていると言われています。練習用の槍の先端には「短穂(たんぽ)」という綿でできた穂が取り付けてあり、「短穂槍(たんぽやり)」と呼ばれています。江戸時代に藩主から料理の名前をたずねられた際、この短穂槍に形が似ていることから、とっさに「きりたんぽ」と答えたのが由来とされています。「たんぽ」ではなく「きりたんぽ」と答えた理由は、鍋や料理に使う際に食べやすい大きさに切って使っていたことから「切った、たんぽ」という意味で「きりたんぽ」と答えたということです。

秋田名物「きりたんぽ鍋」と「味噌たんぽ」

短穂槍が語源となり、秋田県の美味しいお米で作ったきりたんぽの代表的な料理といえば「きりたんぽ鍋」です。大館地方の比内地鶏でダシをとり砂糖醤油と日本酒で味をととのえたスープで、ごぼうやきのこ類など季節の野菜や山菜を煮込みます。そこにきりたんぽとネギを入れ仕上げにセリを入れて完成です。醤油の代わりに味噌を入れ、味噌ベースの鍋にすることもできます。冬の厳しい秋田県で食べるきりたんぽ鍋は、鶏のダシの効いたしっかりとした食べ応えが身体を芯から温めてくれ、優しい味わいは心にまでしみわたります。

「味噌たんぽ」は、囲炉裏であぶったきりたんぽに、甘く味付けした味噌をつけて程よい焦げ目が付くくらいにあぶって食べます。香ばしくあぶった表面の味噌と、きりたんぽのふんわりとした味わいがとてもよく合う素朴な味の一品です。味噌の代わりに醤油やチーズなど、お好みでアレンジすることもできます。

きりたんぽの本場「新潟県大館市」の名物

きりたんぽは秋田の郷土料理として各家庭でも作られていますが、中でも大館市はきりたんぽの本場として有名です。もともと大館、北鹿地方がきりたんぽの発祥の地とされ、木こりが山に入った際、お弁当として持っていったご飯の残りをこねて杉の木に巻きつけて焼いて食べたのがはじまりという説や、マタギと呼ばれる猟師が、食べ残したご飯を鶏鍋の具材として煮込んで食べたのがはじまりという説などが言い伝えられています。

また、大館市は比内地鶏ブランドの産地としてもとても有名な地域です。比内地鶏ブランドはとても厳しい審査規定があり、厳しい規定と審査をクリアして認定されたもののみ比内地鶏ブランドを掲げることができます。この比内地鶏は身がしっかりとしていて歯ごたえがあり、肉の風味が高いためコクのある濃厚なダシが取れます。その上煮崩れしにくいことから「きりたんぽ鍋」のベースの具材の代表として広く親しまれています。そのため、全国発送されているきりたんぽ鍋のお取り寄せ具材の多くには、比内地鶏の肉が同封されているのはもちろんのこと、風味と味わいの高い比内地鶏の鶏がらスープも必ずセットとして販売されています。比内地鶏がベースとして販売されているきりたんぽ鍋のセットは、全国各地の主要都市に出店されている秋田県のアンテナショップや、秋田県の特産品の通信販売でもお取り寄せが可能です。また、大館市の公式サイトでは「みそつけたんぽ(味噌たんぽ)」や「きりたんぽ鍋」のレシピも紹介されているので、本場の作り方を学ぶことができます。

江戸時代の武器が語源だった秋田県の美味しいお米で作ったきりたんぽを本場で楽しみたい!

秋田県の名物として有名なきりたんぽは、意外なことに江戸時代の武器が語源でした。お米からできているとあって、秋田県民だけでなく日本人の元気の源になる料理といえます。本場のきりたんぽを味わいに、お米どころの秋田県をぜひ訪れてみたいものです。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 秋田名物の「きりたんぽ」の原料となるものは?

A.米