紀州の和菓子屋『福菱』が販売する、和歌山県の銘菓は?

「福菱」は、昭和8年(1933)年の創業の和歌山県白浜町にある老舗の名店です。紀州銘菓の筆頭に挙げられ、また数々の受賞歴を誇るこちらのお店の看板商品であるお菓子をご紹介しましょう。

紀州名菓「かげろう」とは

「かげろう」はブッセのような生地の中に、白いバタークリームがサンドされたお菓子。一口食べてみると、表面はサクサクとして中はふわっと軽い食感で、優しい甘さのクリームと共に口の中でほろほろと溶けていきます。ほんの2~3口ほどで食べきれてしまう大きさなので、何個でも食べられそう。そのくちどけの良さ、やわらかさに「浜辺に漂う陽炎(かげろう)の様に、儚いイメージ」というところからこの名が付けられました。小さいお子様からご年配の方々まで皆に喜ばれるお菓子作りをモットーに発案され、今では1日数万個も売れるという大人気のお菓子なのです。

お店のある白浜は有名な温泉地で、多くのホテルや旅館がありますが、かげろうはそのお茶うけとしても選ばれています。昭和天皇や平成天皇皇后両陛下に献上され、第26回全国菓子大博覧会で厚生労働大臣賞を受賞し、優良土産品推薦認定もされた誰もが認める和歌山を代表する銘菓の一つです。

和歌山・白浜本店限定の幻のスイーツも!

白浜にある福菱本店の店舗の奥には、テラス席を設けたカフェ「Kagerou Cafe」があり、「生かげろう」がいただけます。本店のみ販売で賞味期限は当日中、持ち歩き時間は1~2時間程度(季節による)、おまけに午前中に売り切れることもあるくらいの人気ぶりなため和歌山県在住でもなかなか食べられないという幻のお菓子です。

生かげろうは通常のかげろうのバタークリームの代わりに、甘すぎず、軽やかな口当たりの生クリームが挟まっており、かげろうならではのフワっとした生地との相性がたまりません。通年商品の他に季節限定でいちごやマンゴー、マロン、キャラメル、チョコなど季節の生かげろうもあって、色んな味が楽しめます。また「Kagerou Cafe」は生かげろうだけでなく、店内で販売されている他の生菓子や豊富な種類のドリンク、サンドイッチやパスタなどがいただけますよ。

アイスだけどアイスじゃない?「アイスかげろう」

かげろうには凍ったバージョンもあります。中のクリームはアイスクリームではないので溶けないのですが、凍ったまま食べるのがおすすめ。でも冷凍庫から出してすぐは硬いので少し待って、クリームが程よく柔らかくなった頃に食べるとより一層おいしくなります。

見どころいっぱい、南紀白浜

和歌山県の南紀白浜は、白い砂浜ときれいな海が特長の「白良浜(しららはま)」をはじめ、国の名勝に指定された壮大な景観の「千畳敷」や 「三段壁」、真ん中に穴のあいた不思議な形が特徴の「円月島」など様々な海辺の景色を堪能することができます。

白浜温泉は愛媛県の道後温泉・兵庫県の有馬温泉と並んで「日本三古湯」に数えられ、その歴史は古く飛鳥時代まで遡り、日本書紀に当時の天皇が訪れた記録が残っている日本でも屈指の古湯です。

また「アドベンチャーワールド」は広大な敷地にサファリワールド、マリンワールド、プレイゾーン(遊園地)、ふれあい広場、ファミリー広場の5つのエリアから成り立つ一大テーマパークです。動物たちがいるエリアでは、約140種類・1,400頭もの動物たちが、自然に近い環境でのびのびと暮らしています。アドベンチャーワールドと言えば、やっぱりパンダ! 入口近くの屋外運動場では、檻やガラスで遮るものはなく、柵のすぐ向こうの草地にパンダが走り回っている様子を見学することができます。木に登ったり、ごはんを食べたり、飼育員さんにじゃれついたりとパンダ好きな方なら何時間でも見ていられますね。また大型スタジアム「ビッグオーシャン」で見られるイルカショー、マリンライブ「Smiles」ではたくさんのイルカとトレーナーによる躍動感たっぷりのショーが行われるので必見です。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 紀州の和菓子屋『福菱』が販売する、和歌山県の銘菓は?

A. かげろう