平成25年、みかんの生産量が全国1位の都道府県は?

日本人にとっても馴染みが深い果物の1つ、みかん。「こたつでみかん」はお茶の間の冬の風物詩ですよね。そのみかんを最も多く生産している都道府県はどこだと思いますか?「蛇口からみかんジュース」の都市伝説を実現させたあの県? それとも果樹王国と呼ばれているあの県でしょうか…?

みかんの生産量全国1位の県は…

和歌山県は2004年から、みかんの収穫量全国1位を誇っています。昔から「紀国(木の国)」と呼ばれてきたように山林が非常に多く、その豊かな自然を活かし特に果樹に特化した農業が発達しているのです。特に有田地方では400年の歴史と伝統を誇る「有田みかん」産地であり、有田みかんだけで全国シェア9%を占めています。

みかんができるまで

みかんは、2月から3月頃に「春肥え」として肥料をやります。そして、4月になると枝先から芽が伸び始め、5月中旬頃に白い花が咲き、6月には果実がなり始めます。7月から9月にかけて高品質の果実にするため、摘果(果実の数を減らす)を行います。10月になるといよいよ収穫がスタート。12月ごろまで続きます。5月から収穫時期まで、害虫を防ぐため農薬を定期的に散布しています。10月から11月は収穫作業と同時に「秋肥え」として肥料をやっています。こうして手間ひまかけておいしいみかんが栽培されるのです。

みかんは栄養いっぱい!

みかんは「1日1個で医者要らず」といわれるほど、体とって良い栄養がたっぷり含まれています。ビタミンCの宝庫ともいわれ、お肌を美しくしたり、免疫力を高める効果が期待できます。また、みかんに含まれるB-クリプトキサンチンは、みかんなど果実の色素成分であるカロテノイドの一種で、その量はオレンジの約10倍といわれています。B-クリプトキサンチンには、強力な抗酸化作用があり、動脈硬化や糖尿病などの発症リスクを減らすことがわかっています。さらに高脂血症や骨粗しょう症でも、みかんを摂取することで発症を抑える効果があるということが、研究によって明らかになってきました。「じょうのう」と呼ばれる、みかんの果肉が包まれている薄いふくろには、食物繊維の一種であるペクチンが豊富に含まれています。

甘くておいしいのでカロリーが心配になるところですが、Mサイズのみかん1個あたりのカロリーはおよそ55カロリー。お菓子を食べるより栄養豊富で低カロリーなんですよ。ただし、Mサイズを1日2~3個ほど食べれば必要なビタミンCも摂取できるので、食べすぎには注意です。

おいしいみかんの選び方

まずは形は丸いものより横から見て平たいものを選びましょう。なぜなら、みかんは形が扁平なほど皮と実の間に余計な空気が入っておらず、ギュッと実が詰まっているので味も濃く、おいしいのです。そして、果皮は色が濃く、すべすべとして滑らかなものを選びます。果皮のツブツブは「油泡」といって、これが小さくて多いほど皮はきめが細かくなります。ヘタの切り口はなるべく小さいものがおすすめ。この切り口が小さいということは軸が細いということで、軸が細いと枝から送られる水分が少なくなり、そのぶん栄養が多く送られるのです。そのため味が濃いみかんになるのです。

みかんの保存方法

大量に買うことが多いみかん。なるべく長くおいしく食べられるよう保存するには、日が当たらず通気性がよく涼しい場所で保管することです。暖房が効いた部屋などはNG。冬季以外は野菜室で2週間ほど保存できます。ただ乾燥しやすいので、必ずポリ袋などに入れておきましょう。箱買いした場合は、箱のままで涼しい場所においておきます。ただ一度、箱からみかんを全て出し、全部をチェックしてカビがあったり、傷みかけているのは取り除きます。箱の底に新聞紙を敷いて、ヘタを下にしてみかんを並べます。1段並べたら、その上にさらに新聞紙を敷き同じように並べます。3段までは重ねられます。食べる時は1番下の段から。こうすることによって3週間ほどは保存できますよ。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 平成25年、みかんの生産量が全国1位の都道府県は?

A. 和歌山