「今川焼」と「どら焼き」の中間くらい?京都の名物お菓子とは?

京都には有名なおいしいお菓子がたくさんあります。今回はその中の一つ、「今川焼」と「どら焼き」の中間くらいといわれるお菓子を紹介します。もしかしたらお土産にもらったことがあるという人もいるかもしれません。

表面は少しかためで中はふっくら

そのお菓子は「ロンドン焼き」と呼ばれます。ロンドン焼きを作っているのは、「ロンドンヤ」というお店です。新京極に店舗を構えており、住所は「京都府京都市中京区新京極通四条上ル中之町565」です。阪急河原町駅9番出口からすぐのところにあります。「ロンドンヤ」は戦後すぐに営業を始めており、歴史あるお店です。店名からロンドンにゆかりがあるのかと推測する人がいるかもしれませんが、特にロンドンにつながる何かがあるわけではないようです。その当時、店主がハイカラな名前をつけたいと思ったことから決められたと言われています。看板はオレンジ色で、よく目立ちます。
「ロンドンヤ」では、ロンドン焼きを作っている工程をガラス張りの窓から見ることができます。昔は手作業で作られていたのかもしれませんが、現在では機械を用いて作られています。カッタンカッタンと機械が動いて、次々とロンドン焼きが作られていく様は見ものです。

ロンドン焼きはどんなお菓子?

ロンドン焼きと聞くだけでは、どんな形や味をしたお菓子なのかわかりませんよね。実は、ロンドン焼きは小さな丸い形をしています。手のひらにころんとのってしまうくらいの大きさで、見た目だけでいえば、まるで小さな今川焼のようです。表面はつるつるしていて、少しパリッとしています。そして、ロンドン焼きの中には、白いんげんを原料とした白あんが入っています。生地はカステラのようなふんわりしたものなので、味や食感でいえばどら焼きに近いと言えるのではないでしょうか。ロンドン焼きの原料には添加物は一切使用されていません。また、あんが入っていますが、あっさりとした甘さに仕上げられています。長年、愛されてきた秘訣ですね。
「ロンドンヤ」では、店頭で出来たてのロンドン焼きを購入することができます。1個から購入できるので、食べ歩きにもぴったりです。値段が1個55円とお財布に優しいのも良いですね。また、ロンドン焼きには抹茶生地のものが存在します。販売されるのは月に1度だけで、第1または第2木曜日になります。500個だけの限定製造なので、絶対食べたいという場合は朝から並んだほうがいいかもしれません。

ロンドン焼きはお土産にもぴったり

ロンドン焼きには、添加物が使用されていないので長期間保存がききません。そのため、お土産には不向きだと考えている人もいるのではないでしょうか。確かに、レギュラータイプと呼ばれるロンドン焼きの消費期限は、常温の状態で夏期3日、冬期4日となっています。購入後、すぐにお土産として渡せる場合は良いですが、渡せるまでに日にちがかかる場合は利用できません。しかし、実はお店では、ロングライフタイプというロンドン焼きを購入することができます。一つ一つ個別に包装されたロンドン焼きに、脱酸素剤を添えることで、2週間後でもおいしく食べられるように工夫されている商品です。
ロンドン焼きは、冷蔵庫に入れてしまうと消費期限以内であっても固くなってしまいます。その場合は、食べる前に電子レンジで温めたり、オーブントースターで焼いてみるとおいしく食べることができます。ただし、どちらもやり過ぎは良くないので、様子を見ながら少しずつ加熱してくださいね。また、少し変わった食べ方として、油で揚げるという方法もあります。

京都で長年愛され続けるロンドン焼き

京都には、戦後すぐに創業した「ロンドンヤ」が作るロンドン焼きという有名なお菓子があります。小さな今川焼のような外見の中には、甘さ控えめの白あんが入っています。店頭で購入できる出来たては格別のおいしさです。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 表面は少しかためで中はふっくら。今川焼とどら焼きの中間のような京都のお菓子は?

A.ロンドン焼き