沖縄県の郷土料理「ジーマミー豆腐」の材料は?

ジーマミー豆腐は、数ある特産品のなかでも人気が高い沖縄県の郷土料理です。一般的な豆腐は大豆を使ってつくられますが、ジーマミー豆腐は違う豆が使われます。ジーマミー豆腐を食べた人からは「豆腐というよりもスイーツだ」という感想も聞かれます。ここでは、紛れもない豆腐なのにスイーツ感覚で食べられるジーマミー豆腐と、これほどまでに魅力的な郷土料理を生んだ沖縄県について紹介します。

ぷるぷる食感のジーマミー豆腐を食す!どうすれば食べられるの?

ジーマミー豆腐は非常に有名な沖縄県の郷土料理なので、基本的には沖縄県へ行けば食べられます。沖縄料理を提供しているお店であれば多くの確率でメニューに並んでいるでしょう。あえて飲食店へ入らなくても、那覇市にある牧志第一公設市場をはじめとする市場や、県内の道の駅、地元資本のスーパーなどでも売られています。リゾートホテルやシティホテル、場合によってはビジネスホテルの朝食でもジーマミー豆腐が提供されているケースも少なくありません。

ジーマミーとは琉球語でピーナッツを意味し、商品や店舗によってジーマミーと表記されていることもあります。落花生の絞り汁に芋くずを入れてつくられ、弾力のあるぷるぷるとした食感が特徴です。黒糖からつくられたタレなど甘味として親しまれていることも一般的な豆腐との大きな違いと言えるでしょう。地元ではジーマミー豆腐を揚げ物として楽しんでいる人も多く、多彩な食べ方があるのも魅力的です。注意点としては、原料がピーナッツであるため、食物アレルギーを持つ人は気をつけたほうがいいでしょう。

ジーマミー豆腐を生んだ沖縄県の魅力とは

沖縄県は言わずと知れた日本を代表するリゾート地です。一年を通して温暖な気候であることや美しい海があることから移住を希望する人も少なくありません。その一方で、沖縄県は第二次世界大戦中、日本で唯一地上戦が繰り広げられた悲しい場所でもあります。そのような歴史を経て、現在では古く中国の影響を受けた文化と大和文化、アメリカの文化が複雑に混じり合い、独自の発展を遂げてきました。

よく知られている沖縄の方言で「なんくるないさー」ということばがあります。これは「なんとかなるさ」という非常に前向きでポジティブな意味で使われ、ともすると「適当にやってもよい」と解釈されることも少なくありません。しかし「なんくるないさー」の本当の意味は「正しい行いをしていれば何とかなるさ」というものです。複雑な歴史が絡み合い、運命に翻弄されてきたなかにおいても、正しい行いをしようという沖縄の精神を現した言葉なのです。美しい海や青い空だけではなく、そこに息づく人々のまっすぐな精神も、沖縄県の魅力と言えるでしょう。

体に刻まれたビートは沖縄県民の誇り!あの有名人もジーマミー豆腐を食べていた?

悲しい歴史を刻んできた沖縄県が「明るく楽しい場所」として認識されてきたのは、ごく近年になってからだといわれています。イメージ向上の一端を担ったのは抜群のリズム感と歌唱力を持ったのが沖縄の少女たちです。1970年代には南沙織がアイドル歌手として活躍しました。その後は、沖縄独自の養成方法によって数多くの歌手やダンサーを輩出し、1992年には県民栄誉賞を受賞した安室奈美恵がデビューします。彼女は多くの人々に惜しまれながら2018年に引退しましたが、三浦大知やISSAをはじめとするたくさんの後輩が今も日本の音楽シーンを盛り上げていることは周知のとおりです。

そのほかにも、女優として着実にキャリアを積んでいる満島ひかりやモデルとして大活躍の山田優、黒木メイサ、安座間美優も、90年代に沖縄県が輩出した人材です。なぜこれほど多くの人材を輩出できるのか、疑問に思う人も多いでしょう。沖縄には、生活の一部ともいわれる「カチャーシー」という踊りの文化があります。お祝い事の席ではその場に居合わせた人みんなが三線の音色に合わせて踊り、喜びを分かち合うのです。多くの地域では「民族舞踊は保存、継承していくべきもの」という認識ですが、沖縄では今でも至るところで人々が自然に踊っています。まさに産まれたときから音楽を肌で感じられる環境なのです。

加えて、第二次世界大戦後にはアメリカの文化が流入し、いわゆる裏ビートの音楽を生で聴く機会にも恵まれました。「えいやーとっと」の表ビートとは異なるリズム感を持ち合わせ、太陽のようにはじける笑顔で歌い、踊る沖縄の子どもたちに多くの人が魅了されたのです。もしかすると、歴史に名を残した沖縄出身の有名人もジーマミー豆腐を食べていたかもしれませんね。

いざジーマミー豆腐を探す旅へ!沖縄県を巡る注意点は?

以前は遠い島であった沖縄県も、時代の移り変わりとともに移動手段が充実し、気軽に行ける旅先となっています。本場のジーマミー豆腐を食べたいのなら、さっそく沖縄旅行の計画を立てましょう。沖縄県は、あらゆる面で北海道や本州、四国、九州とは大幅に異なる点がたくさんあります。計画を立てる際には、その違いを認識したうえで考えることが大切です。まず、2019年4月現在、沖縄県には那覇市の一部を除いて電車が通っていません。公共交通機関での移動はバスに限られると考えたほうがいいでしょう。

運転免許証を持っているのなら、レンタカーを利用して巡るのが便利です。沖縄県のレンタカー営業所は非常に混雑します。ネットなどで、あらかじめ保険などがすべて含まれたプランを申し込んでおくとスムーズに手続きできるでしょう。運転時には沖縄独特の道路事情にも注意する必要があります。沖縄県の高速道路は制限速度の規制が厳しいので、普段の感覚で運転していると検挙の対象となってしまう可能性も否めません。必ず表示を注視し、守るよう心がけましょう。また、沖縄県の道路は石灰分が多いため、雨の日は滑りやすくなります。旅行を楽しむためには安全運転が必須であることを心に留めておきましょう。

海を渡るジーマミー豆腐。沖縄県以外でも食べられる?

ジーマミー豆腐が食べたいけれど、すぐに沖縄に行くことができないという人は、各地にあるアンテナショップで購入するのもいいでしょう。沖縄のアンテナショップは「わしたショップ」という名称で全国の主要都市に店舗を展開しています。直営店、特約店とも品ぞろえが豊富で、ジーマミー豆腐以外の特産品も楽しめると好評です。配送、保存が可能なジーマミー豆腐は「琉の月(るのつき)」という商品名で販売されています。保存可能期間も比較的長いので、お試しに購入してみるのもいいでしょう。

沖縄県以外でジーマミー豆腐を食べる究極の方法は、ジーマミー豆腐を手作りすることです。しかし、ジーマミー豆腐をつくる工程は非常に長く、料理が得意な人や食品工場勤務の経験がある人ならいざ知らず、素人がつくるのは骨が折れる作業だと思ったほうがいいでしょう。それでも、ジーマミー豆腐は言わずと知れた郷土料理です。がんばればつくれないわけではありません。まず、生の落花生を水に浸して一晩寝かせます。丁寧に皮をむき、水を加えてすりつぶしたらしっかりとしぼり、抽出した水分に芋くずを加えて裏ごしします。その後、粘ってくるまで弱火にかけ、冷蔵庫で冷やし、固まったら完成です。これらの工程を省略するためにピーナッツバターを使用したレシピも考案されているので、試してみて自分に合うレシピを見つけるといいでしょう。

ピーナッツの風味豊かなジーマミー豆腐を食べるなら沖縄県へ!旅で郷土料理を楽しもう

ジーマミー豆腐を食べる方法はいろいろとありますが、やはり沖縄県でつくられたジーマミー豆腐を現地で食べるのが最もおいしい味わい方です。ピーナッツの優しい甘さとぷるぷるとした弾力は、素朴な郷土料理の味でありながら、近代的なスイーツとしても楽しめます。タレの種類もさまざまなので、自分に合う楽しみ方を見つけられるのもジーマミー豆腐ならではです。いつも食べている豆腐とは一味も二味も違うジーマミー豆腐と数々の郷土料理を、沖縄旅行の目玉にしてはいかがでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 沖縄県の郷土料理「ジーマミー豆腐」の材料は?

A.ピーナッツ

Q. 沖縄名物「ジーマミー豆腐」。配送・保存可能なものは何という商品名で売られている?

A. 琉の月

Q. 生活の一部ともいわれる、沖縄の踊りの文化は?

A. カチャーシー