佐賀県で食べられる「がん漬け」といえば、何の塩辛?

日本には魅力的なスポットが数多くあり、各エリアで楽しみ方はさまざまあると言えます。佐賀県へ行ったことのある人もいるかもしれませんが、旅行をするなかで、現地でがん漬けを買ったことはないでしょうか。そういった人で、一度食べてみたらがん漬けを好きになったという人もいるでしょう。一方、がん漬けを買ったことはないものの、興味のある人もいるかもしれません。この記事では佐賀県の情報と併せて、がん漬けに関することを詳しくお伝えします。

佐賀県について詳しく知る!

佐賀県は九州の北西部に位置し、長崎県や福岡県に隣接する県です。地形は逆三角形のような形をしており、有明海沿岸から筑後川沿いにかけて佐賀平野が広がっています。北東部は脊振山地、南西部には標高1000mクラスの山々が連なり、玄界灘から佐賀平野西部までは丘陵地帯です。気候については、ほとんどのエリアでは年間の平均気温が16度と、どのシーズンでも比較的過ごしやすいといった特徴があります。なお、脊振山から国見山までの山間部で雨がよく降り、年間では2500mm以上の降水量となっているのです。

県名に関しては、1871年の「廃藩置県」という行政改革があった際に、その当時県庁所在地となっていた佐賀郡(佐嘉郡)から来ています。「肥前国風土記」によると、佐賀郡は以前、クスノキが栄え繁る場所であったことから「栄(さかえ)の国」といわれていました。しばらくしてから、その名前をもとに「佐賀郡」と名付けられたのです。なお「さが」を表す場合、以前までは「佐賀」と「佐嘉」の2つの表記があったものの、1870年に入ってから「佐賀」に統一されました。佐賀県佐賀市にある佐嘉神社では、昔の「佐嘉」という表記を今もなお用いています。

佐賀県にはツーリストがよく訪れるスポットがあり、そのひとつに吉野ケ里遺跡があります。吉野ケ里遺跡は、神埼郡吉野ケ里町と神埼市にまたがった、日本最大級の遺跡です。この遺跡へ行けば、弥生時代の集落に触れながら歴史を楽しむことができます。さらに、唐津城も佐賀県ではツーリストから人気を集めるスポットです。唐津城を軸にした虹の松原と西の松原が、まるで鶴の翼のように見えることから、またの名を「舞鶴城」とも言います。唐津城の天守閣は5階建てとなっており、最上階からは唐津の街並みや自然を楽しむことができます。

それから、佐賀市には佐賀空港があり、国内線はANAが羽田空港まで、春秋航空日本が成田空港まで就航しています。ほかにも、春秋航空やタイガーエア台湾、ティーウェイ航空といった国際線も就航しているので、中国や台湾、韓国へアクセスするには便利です。なお、佐賀空港からはバスが出ており、佐賀駅までであれば30分程度で行くことができます。唐津市や有田町へ行く際には、一旦佐賀駅を経由してから各方面へ向かうことになるでしょう。ほかにも、リムジンタクシーを予約すれば、鳥栖市や多久市、武雄市をはじめとしたさまざまなエリアへアクセス可能となっています。

また、佐賀県出身の男性は気が短く、保守的な人が多い傾向があります。さらにいうと、東部と北部では明るい人が目立つ一方で南部は几帳面の人がたくさんいるなど、エリアによって性格に違いが見られます。女性に関しては、クールで人目を気にしやすい人が多い傾向があります。東部と北部では気が強い人が目立つものの、南部の女性は明るい人が多いと言えます。

そもそも「がん漬け」って何なの?

佐賀県の特産品でもあるがん漬けは、小型のカニを殻ごとすり潰した塩辛の一種で、有明海沿岸エリアでは古くから親しまれています。独特の風味と食感があることから、お酒のつまみにも適していますが、佐賀県では白ご飯のおかずとして食べるケースがほとんどです。それ以外には、パスタや味噌汁に加えて楽しむという方法もあります。なお、カニのすりつぶし方や唐辛子・塩の量により、食感や味は変わってきます。

地域によっては「がね漬け」や「がに漬け」と呼ぶこともあり、材料に使用するカニもそれぞれ地域で異なるのです。主に使われるのは、「カタシロ」や「ツメアカ」と呼ばれるアリアケガニや「マガニ」と呼んでいるシオマネキです。アリアケガニは足先が赤くなっており、足や甲羅に毛が多く生えているといった特徴があります。シオマネキに関しては、オスに限り、片側のハサミが甲羅と同じサイズをしています。

がん漬けに含まれる成分について知っておこう

がん漬けはさまざまな成分を含んでいるため、健康のために食べるのには良い食品です。たとえば、カルシウムやマグネシウム、リンなどが成分としてありますが、これらは丈夫な歯や骨を作る際に欠かせないミネラルです。ほかにも、アミノ酸の一種であるベタインやタウリンは、脳内の血管の健康を維持するのに役立つという重要な役目を果たしてくれます。ビタミンB1に関しては、糖質の代謝をサポートしてエネルギーをつくり出すので、疲労回復を早められる可能性があります。ビタミンB2は細胞の新陳代謝を高め、粘膜や皮膚の機能を保ちやすくなるため、美容にこだわりのある人には欠かせないでしょう。

ナイアシン(B3)は水溶性ビタミンの一種で、脳神経を正常に機能させるのに役立ちます。パントテン酸は別名「ビタミンB5」とも言い、 ストレスをやわらげたり、動脈硬化を未然に防いだりするなど重要な成分です。ビタミンB6については、人体の腸内細菌からも一部作られており、この成分があると皮膚炎が発生しにくくなることが期待できます。ビタミンB12や葉酸は、赤血球を生成するためのサポートや貧血予防につとめてくれます。

がん漬けを販売するショップを2つ紹介!

がん漬けを取り扱っているショップがあるので、そういった店に注文すれば、佐賀まで行かなくてもがん漬けを楽しむことができます。まず、川副町にある竹下商店が、がん漬けを取り扱うショップです。この店では有明海沿岸で獲れる海の幸を使用し、がん漬け以外にもさまざまな商品を製造しています。がん漬けにはシオマネキを使っており「つぶし」と「荒」の2種類を販売中です。「つぶし」はやや残るくらいまで甲羅をつぶしており、一人につき5本まで購入可能です。「荒」に関しては「つぶし」よりも甲羅を残し気味で作られているため、歯ごたえを楽しめるようになっています。なお「つぶし」と同じく、一人につき5本まで購入できます。

また、竹下八郎が創業した竹八も、がん漬けを販売しているショップで「商いは真心」という座右の銘をもとに事業を行っています。がん漬けは「真がに漬」という商品名で「通常タイプ(表記なし)」と「つぶし」の2種類販売中です。ほかにも、竹八漬も販売しており、熟成醗酵させた銘酒酒粕のみを使うなど、こだわりのある商品となっています。竹八では、がん漬けとともに竹八漬もよく買われているので、この店でがん漬けを購入するなら、2つを一緒に買ってみるのもよいでしょう。なお、竹八の商品が気になるなら、ホームページにある「カタログ請求」をクリックすれば、メールでカタログを取り寄せることも可能です。

現地に行かなくてもよし!取扱店で注文してがん漬けを好きなときに楽しもう

佐賀県を旅行した際にがん漬けを買っていけば、自宅へ帰ったあとも食卓で佐賀の味を楽しむことができます。しかし、佐賀へ行く用がなくても、がん漬けを食べたい人もいるかもしれません。そういった人は、竹下商店や竹八でがん漬けを販売しているので、各ホームページへアクセスし、興味のあるほうで注文するのも良い方法です。これらの店では、がん漬け以外にも佐賀ならではの商品を数多く扱っているので、一緒に注文すれば食事をより一層楽しめるでしょう。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 佐賀県で食べられる「がん漬け」といえば、何の塩辛?

A.カニ

Q. 佐賀県にある、観光地としても有名な遺跡は?

A. 吉野ヶ里遺跡

Q. 佐賀県の「唐津城」は、別名何と呼ばれている?

A.舞鶴城