おくんちの席に欠かせない佐賀の郷土料理「○おこわ」。○○に入るのは?

「おくんち」って聞いたことがありますか?私は初めて聞いたのですが、九州北部では「秋祭り」の呼び名で、地元の人々には大変馴染みのある言葉だそうです。その「おくんち」の席に欠かせないという佐賀の郷土料理。どのようなものがふるまわれるのでしょうか。

佐賀のおくんち料理

佐賀県のおくんちは沢山ありますが、おくんち料理として代表的なものはどんなものでしょうか。

主な料理としては、主役となる「栗おこわ」をはじめ「菊花かぶ」「煮ごみ」「昆布巻き(こぐい)」「煮しめ」「甘酒」などがあります。

中でも栗おこわは、『栗強飯(こわい)』ともいい、おくんちの来客へお土産とての定番料理でした。

おくんち料理は地域や家庭によって作り方や味が若干違ってきます。現代では「おくんち料理」を作る家庭は少なくなってきていますが、秋の収穫祭の時期になると給食などでも「おくんち料理」が出される事があるようです。

伊万里の旧家では、おくんちの数日前から材料を用意し伝統的な祭り料理を作ります。栗おこわ・昆布巻き・煮ごみ・煮物・天ぷら等、手間のかかる料理や材料を使い切る料理に、昔の人の知恵が残っています。

また、「唐津くんち」でふるまわれるという、巨大魚「アラの姿煮」は、はじめて見る人は驚くでしょう。とても大きく、小さいものです60センチは超えるのだとか。
アラのお腹に大根やゆで卵を詰め、醤油10本・日本酒10本でおよそ1日かけてじっくりと煮こむのだそう。一度食べてみたいですね。残念ながら今の所はこの大きなアラを食べるには「唐津の人に招待される」しかなさそうです。

くんちってどんな意味?

九州北部における秋祭りを「くんち」と呼びます。主に秋に行うお祭りはその一年の収穫に感謝して奉納されるお祭りです。「くんち」ではなく「おくんち」と呼ばれる事もあります。また、漢字では「供日」とも書き、収穫の感謝の意が込められています。

ほとんどのおくんち行事に共通することとして、「神社から御旅所まで神輿による御神幸が行われること」があげられます。またそこに大名行列や稚児行列、山車(曳山、山笠など)、囃子、踊り、獅子舞などが加わるが、何が加わるかについてはその地域ごとに大きく異なる事が多く、同じ「くんち」といっても、多種多様なものになっています。

日本には「三大くんち」と呼ばれるお祭りがあり、そのひとつが佐賀県唐津市の「唐津くんち」です。あとのふたつは長崎県長崎市の「長崎くんち」と福岡県福岡市の「博多おくんち」があります。この「日本三大くんち」が選定されたのは、早くとも博多おくんちが始まった1953年(昭和28年)より後と考えられていますが、どのような基準で誰が言い出したのかは定かではないようです。

佐賀の唐津くんち

佐賀の「唐津くんち」は毎年11月2、3、4日に開催される唐津神社の秋の祭りで、極彩色の曳山が唐津市街に登場し、町をあげての奉納神事が行われています。例年50万人以上の人出がある、唐津市での最大行事となっています。

「唐津くんち」は昭和33年に佐賀県重要有形文化財に指定されています。さらに昭和55年には国の重要有形文化財に指定されました。近年では海外にも広く知られ、昭和28年には「唐津くんち」の曳山行事を含む山と鉾、さらに屋台行事がユネスコ無形文化遺産に登録されています。

大きな色とりどりの曳山(やま)をかかえ、「エンヤ、エンヤ」「ヨイサ、ヨイサ」のかけ声で唐津の通りを駆け抜ける勇壮なお祭りです。

曳山は14台もあり、文政2(1819)年につくられた刀町の赤獅子をはじめ、どの曳山も力強く美しいのがみどころです。木の枠に数百枚もの和紙を重ね、漆と金銀で装飾しています。唐津くんちの曳山は日本が誇る乾漆造りによる美術工芸品です。

ザ・ご当地検定の問題

Q. おくんちの席に欠かせない佐賀の郷土料理「○おこわ」。○○に入るのは?

A. 栗