石川県小松市のソウルフードとなっている焼きそばとは?

日本海沿岸に位置する石川県。金沢をはじめ、能登や白山など観光地として高い人気があります。日本海から獲れる海の幸や、地元民から愛されるご当地グルメなど、豊かな食文化が魅力です。今回は、石川県小松市のソウルフードを紹介します。

小松市のソウルフード!特徴を紹介

石川県は、日本海で獲れる新鮮な海の幸をはじめ、コシヒカリや全国的に有名な能登牛など魅力的な特産品がたくさんあり、食材の宝庫として知られています。石川県の各地方では、さまざまな食文化が形成され、金沢カレーや能登丼など、個性的なソウルフードがたくさん誕生しました。その中でも人気を集めているのが、石川県小松市の塩焼きそばです。小松市を代表するソウルフードと知られていて、地元の中華店や道の駅などで食べられるほか、お土産としても売られています。小松市の塩焼きそばの特徴は、太麺ともやし、ネギ、ニンジンが必須の食材で、味付けは塩のほかに鶏ガラスープ、隠し味として地元で生産された醤油をわずかに使用します。

もちもちとした食感の太麺に塩味がよく絡み、シャキシャキとした歯ごたえのもやしなどがアクセントになり、シンプルながらも飽きません。小松市にとっては、焼きそばの味付けはソースよりも塩と答えるほど親しまれています。肉や野菜をたっぷりと使用しているため、栄養面にも優れているのも魅力です。家庭でも気軽に食べられている塩焼きそばは、小松うどんに負けずとも劣らないソウルフードです。

塩焼きそばのはじまりからソウルフードになるまで

塩焼きそばの歴史は、1959年に小松市で開店した中華店から始まりました。店主は、 店を開店する以前は中国や日本を修行して回り、小松市にない味を求めていました。その時出会ったのが、塩焼きそばの原型となるチャーメンです。チャーメンとは、中国の炒めそばのことです。これに可能性を見出した店主は、「給料はいらないから作り方を教えてほしい」とお願いをし、修行の末改良を重ね、塩焼きそばが誕生しました。塩焼きそばの味が市民に受け入れられ、店は大繁盛。塩焼きそばの評判は市内に広まり、有名になり、ほかの店舗でも作られるようになりました。

店舗によってさまざまなアレンジがされ、個性豊かな塩焼きそばが楽しめるようになり、いつしかソウルフードと呼ばれるまでに成長したのです。2008年には、塩焼きそばの魅力を全国に広めるため、「塩焼きそばを愛してやまない会」が発足。家庭用塩焼きそばの商品をプロデュースするだけではなく、B-1グランプリの参加や被災地での炊き出しを行なっています。市民に愛されるソウルフードにとどまらず、街のPRでも活躍するようになりました。

石川県小松市の観光スポット

小松市は、空港や工業のイメージが強いですが、実は、魅力的な観光スポットが点在しています。小松市の温泉地として有名なのが、栗津温泉の中にある法師旅館です。718年に創業の、世界一古いホテルとして2010年までギネスブックに掲載されていました。源泉掛け流しの湯が旅の疲れを癒し、玄関棟と延命閣が国の登録有形文化財に指定された、歴史を感じる旅館です。粟津温泉の近くには、紅葉狩りの名所として知られている那谷寺があります。717年に、泰澄法師により始まったお寺です。縁結びのご利益があるこのお寺の見所は、境内の景観です。

奇岩遊仙境と称され、自然が作り出した雄大な奇岩群は、山水画のような美しい景色が広がり、国の名勝指定を受けています。本堂をはじめ、三重塔や護摩堂は重要文化財に指定されています。中でも、秋に見せる紅葉の景観は見事で、展望台の上にある鎮守堂から一望する風景は特に華やかです。

塩焼きそばは、小松市を代表するソウルフード!

市民に愛されている塩焼きそば。単なるソウルフードに留まらず、PRの起爆剤として大活躍しています。魅力的な観光スポットも点在しているので、観光の拠点にもおすすめです。小松市を訪れたら、是非食したいですね。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 石川県小松市のソウルフードとなっている焼きそばといえば?

A.塩焼きそば

Q. 世界一古いホテルとしてギネスブックに認定されたこともある、石川県小松市の旅館は?

A.法師