石川県で食べられる、地元の焼き物の器に入ったパフェとは?

甘いものが好きな人は、旅先でも地域のスイーツを味わってみたくなるかもしれません。石川県の名スイーツとして知られるのが、今回取り上げるパフェです。ここでは、そのパフェの特徴や石川県の魅力を紹介していきます。

伝統工芸品の九谷焼が器に使われている

石川県の名産品として人気を得ている九谷パフェは、九谷焼の器に入っているパフェです。九谷焼は、石川県の伝統工芸品として知られていますよね。石川県の金沢市や加賀市の周辺では、古くからこの九谷焼が作られてきました。九谷焼の窯を開いたのが、江戸時代の陶工である後藤才次郎です。九谷焼の窯は一時は廃業しますが、後に大聖寺藩の庇護を受けて再び製造が開始されます。赤や緑、黄色などの色とりどりの彩色を施した九谷焼は、海外からも注目されるようになり、ウィーンの万国博覧会でも一躍人気を集めました。

こういった由緒正しい九谷焼の器に盛られているのが、九谷パフェです。アイスクリームや生クリーム、小さくカットしたパウンドケーキなどが入った九谷パフェは、一見すると普通のパフェに見えます。ただ、このパフェの場合、地元の石川県の食材がさりげなく使われているのが特徴になっています。例えば、パウンドケーキなどに用いられているのが、石川県の地酒や加賀棒茶などです。味わうことで、石川県の魅力を堪能できるのがこちらの九谷パフェなのです。

パフェは石川県のご当地グルメの1つ

石川県では、地元の食材を使ったパフェで地域をPRする活動が行われています。加賀市の加賀パフェなども、地域おこし活動によって誕生した人気グルメです。加賀パフェは、地産地消をテーマに考案されたスイーツ。5層仕立てのこのパフェのトッピングは、加賀野菜を使ったアイスクリームなどです。加賀パフェはパフェ用のガラスの器に盛られているのが特徴ですが、受け皿に九谷焼の皿が使われています。また、米で作った飴のソースを入れる器も九谷焼です。

九谷パフェも、このような加賀パフェの特徴を少なからず受け継いでいます。加賀パフェと同様に米飴のソースがついており、好みで甘さを調節できるようになっています。伝統工芸品の器に盛られた九谷パフェは、少しレトロな雰囲気があるのが特徴です。石川県のカフェやレストランでは、コーヒーカップにも九谷焼を使っているケースが少なくありません。運がよければ、九谷パフェと九谷焼のカップに入ったコーヒーで一休みができるでしょう。

特産品や観光スポットが豊富な石川県

九谷パフェの発祥地である石川県は、かつては加賀藩の城下町として栄えた歴史を持ちます。北の能登地方にある輪島市は、輪島塗の産地としても有名です。県庁所在地である金沢市や加賀市があるのが、南側の加賀地方です。こちらの地方には、日本三大名園に数えられる兼六園や山代温泉などがあります。城下町の雰囲気を残す金沢市の特産品として知られるのが、加賀友禅です。また、こちらの金沢市では能楽が盛ん。地域に伝わる加賀宝生は、金沢市の無形文化財に指定されています。

風情ある雰囲気の街並みが楽しめるのも、石川県の魅力です。金沢市のひがし茶屋街や山代温泉郷などは、観光客からも人気があるスポットです。こういった石川県の魅力に触れたいときには、「いしかわ百万石物語江戸本店」などが利用できるでしょう。東京都の銀座にあるこちらのアンテナショップでは、石川県のグルメや伝統工芸品などを幅広く紹介しています。ショップに設けられたイートインコーナーでは、九谷焼や輪島塗の器で石川県のグルメを味わうことも可能です。

九谷パフェで石川県の魅力に触れてみよう

ここで紹介した九谷パフェは、石川県の魅力をたっぷりと味わえるご当地グルメです。石川県に行ったときには、通常のパフェとはひと味違う九谷パフェの魅力を堪能してみてはいかがでしょうか。九谷焼の器を購入して、自宅でパフェを再現してみるのも1案です。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 石川県で食べられる、地元の焼き物の器に入ったパフェは?

A.九谷パフェ