石川県金沢市特有のなれ寿司で、正月などのめでたい席で食べられる料理とは?

今回は石川県の冬を代表する料理とをご紹介します。古くは、江戸時代から作られていると言われている料理で「なれ寿司」の一種です。最近では高級な贈答品としても人気があるようです。

お正月には欠かせない食べ物

その料理は「かぶら寿司」といいます。 かぶら寿司の「かぶら」とは「カブ」の別名で、アブラナ科の越年草です。全国各地で野菜として栽培されており、白菜や菜の花、キャベツなどの仲間になります。この「かぶら」に包丁で切り込みを入れて、魚のブリや野菜のニンジンなどを、はさんで発酵させます。白色のかぶらを基調に、ニンジンのオレンジ色が綺麗に映えます。また、「かぶら寿司」は「なれ寿司」の一種でもあります。なれ寿司は「熟れ鮨」とも言われ、魚を塩と米で乳酸発酵させた料理のことを指します。「なれ寿司」はもともと、能登半島の中山間地域で作られていた料理と言われています。中山間地域には、たくさんの水田があり、米を大量に生産していました。水田には水が必要で、水田の周りには河川が欠かせませんでした。河川には、アユやウグイなどの淡水魚が生息していたことから、水田で収穫された米と、河川に生息する淡水魚を原料とした「なれ寿司」が郷土料理となりました。「かぶら寿し」「なれ寿司」ともに、石川県では、冬を代表する食べ物、お正月には欠かせない食べ物として知られています。

石川県金沢市へのアクセス

石川県金沢市のお正月に食卓によく見られる「かぶら寿し」をメインとした贈答品が、インターネットなどで販売されていますが、本場の石川県金沢市に出向いて食したいと思うのが食通の人たちの共通認識ではないでしょうか。東京から石川県金沢市までの距離は約300キロメートル。高速バスやJR、新幹線、飛行機などの交通手段がありますが、価格を最優先するなら、高速バスです。時間が8時間程度かかりますが、料金は安いです。新幹線だと約2時間30分、飛行機だと1時間余りで石川県に到着しますが、空港から金沢駅まで、バスで約40分かかります。トータルで考えると、新幹線がベターかもしれません。

石川県金沢市での観光

石川県金沢市の飲食店で「かぶら寿し」を食した後は、観光にも行きたいですよね。石川県金沢市のおススメの観光スポットと言えば、日本三名園として有名な「兼六園」です。金沢城の近くにある兼六園は、江戸時代に造られた日本三名園のひとつです。兼六園は、広さ10万平方メートルと広大で、園内には、池や滝などがあり昼間の壮大さに加え、夜はライトアップが非常に綺麗で、見る人の心を楽しませてくれます。JR金沢駅も観光スポットとして多くの人たちが訪れています。駅の前には大きな門があり、目を引きます。駅の構内には、たくさんの地元の特産品やお土産が並び、お正月には帰省者や観光客など多くの人たちが金沢駅を訪れています。

文化面で楽しみたい人におススメスポットといえば、金沢21世紀美術館です。金沢にゆかりのある作家の作品をはじめ、多数の美術品が展示されています。また、無料コーナーも多く設置してあり人気があります。作品と同じくらいに注目を集めているのが、美術館の建物そのものです。円形で、壁がガラス張りとなっており、東西南北どの方向から見ても同じ形にみえる特徴のある建物となっています。石川県金沢市の生鮮食品の宝庫と言われている近江町市場もおススメの観光スポットです。市場には約170店舗が所狭しと建ち並び、鮮魚をはじめ、果物、お肉、お酒、お菓子などなど、あらゆる特産品が揃っています。

石川県金沢市だからこそ生まれた、お正月の定番「かぶら寿し」

石川県金沢市で有名な「かぶら寿し」は、お正月に良くみかけ、今では高級感ある料理ですが、そもそもは、保存食の意味合い強い料理として古くから伝わる郷土料理。冬の寒さが厳しい石川県金沢市だからこそ生まれた料理です。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 金沢市特有のなれ寿司で、正月などのめでたい席で食べられるのは?

A.かぶら寿司

Q. 生鮮食品の宝庫と言われている、石川県金沢市の市場は?

A.近江町市場