加賀野菜の「金時草」は、葉の裏が変わった色をしているが、どんな色?

石川県加賀市には、金時草という伝統野菜があります。こちらは、葉の裏が一風変わった色の野菜のことです。クセもなく美味しいことから、加賀市の家庭では日常的に食べられています。ここでは、金時草の調理方法や栄養などについて詳しく説明します。

金時草とはどのようなものか

金時草とは、石川県加賀市の伝統野菜のことです。その最大の特徴は、葉の表は緑色、葉の裏は赤紫色となっていて色のコントラストが目を引くことです。各家庭では、一般的に鍋でさっと茹でて酢醤油で和えて酢の物にしたり、お浸しにしたりして食べられています。そもそも金時草は、お湯で茹でるとその茹で汁が鮮やかな赤紫色になり、葉そのものは一瞬にして緑色に変わります。食べる時は一切紫色が見られないばかりか、少しぬめりが出るので、まるでワカメを食べているかのような味わいです。酢の物やお浸しの他にも、天ぷらや炒め物、味噌汁など料理のバリエーションは豊富にあります。強いアクも苦味も全くなくて食べやすいため、子供から大人まで好きな人が多い野菜です。

金時草の原産地は熱帯アジアといわれており、18世紀の頃に中国から日本へ伝えられたのです。日本に伝わった最初の頃は、熊本県での栽培が主流でした。しかし、江戸時代に金沢の農家が熊本から金時草を持ち帰って自家用に栽培したことから、石川県での栽培も活発化しました。その影響で、日本で流通しているほとんどの金時草は石川県金沢市で栽培されたものです。

金時草がもつ効能について

加賀野菜として知られる金時草には、健康に良い栄養素がたくさん入っていると言われています。その一つが、葉の裏側の赤紫色部分に多く含まれているアントシアニンです。アントシアニンはポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用によって眼精疲労を改善する効果があります。したがって、普段、仕事などで日常的にパソコンを使って目が疲れている方、携帯を頻繁に見ている方に最適な栄養素です。

その他にも、金時草は緑黄色野菜の仲間であることからβ-カロテンを豊富に含んでいます。β-カロテンも強い抗酸化力を持ち、損傷を受けた細胞を修復する作用があることが分かっています。したがって、日常的に食していると抗ガン作用を得られるということです。また、β-カロテンは体内に摂取されると必要量に応じてビタミンAに変換される性質があります。このビタミンAは、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防や改善効果があります。したがって、こまめに食べることで体を健康に維持することが可能です。

さらに、金時草にはアミノ酸の一種であるGABAも多く配合されています。GABAには、血液中のコレステロールや中性脂肪の増加を抑制するとともに脂質の代謝を促す作用があります。したがって、肥満の予防に繋がり、ダイエット効果も期待できます。

加賀市の名所とは

石川県加賀市には、尼御前岬という全国的にも知名度の高い観光名所があります。こちらは、義経一行が都落ちをする際に足手まといになることを嫌がった尼御前が主君の無事を祈って身を投げた場所として有名です。広場には尼御前の像もあり、一緒に写真撮影をする人の姿を目にできます。最寄りの北陸自動車道尼御前サービスエリアからすぐの場所にあるので、ドライブがてら立ち寄る人が多いです。

尼御前岬は、茶色や黄白色など大小さまざまな岩石が海岸線に露出しているのが特徴です。岬の突端に行くと、日本海の荒波が岬に打ちつける壮大な光景を見学できます。さらに、尼御前岬周辺には絶景が眺められる遊歩道も整備されていて、気軽に散歩もできます。

金時草を現地で味わおう

金時草は、石川県加賀市の伝統野菜として日常的に食べられています。市内にある飲食店でも、天ぷらやお味噌汁、お浸しなどとして味わうことが可能です。加賀市には見どころ満載の名所があるので、観光がてら地元の味を食してみると良いでしょう。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 加賀野菜の「金時草」は、葉の裏が変わった色をしていますが、何色?

A.赤紫

Q. 源義経にまつわる伝説で知られる、石川県加賀市の岬は?

A.尼御前岬