京都の三大漬物のひとつに数えられる漬物をご紹介します。京都府だけでなく日本各地で人気を集めているお漬物です。爽やかな酸味と、あとを引く歯応えが受け継がれてきた理由です。
しば漬けとは
京都府には、三大漬物と呼ばれるものがあります。カブの一種であるすぐき菜を漬けたすぐき、聖護院蕪を薄く切って昆布と塩漬けにした千枚漬け、そしてしば漬けです。しば漬けは、茄子やキュウリを刻んで、赤紫蘇といっしょに塩漬けにしたお漬物です。
京都の大原が発祥と言われている伝統的なお漬物の一つで、地元では長いこと愛されてきました。全国区になり、一般的に流通するようになったのは、90年代にテレビCMが流れてからと言われています。今でも、京都のお土産として、京都のしば漬けを好む人が多いようです。
定期的にしば漬けは、京都土産としてテレビや雑誌などに紹介されています。さらに、京都府内には漬物の専門店が数多くあり、そのなかにはしば漬けの名店と言われている店もあります。観光客だけでなく、地元の人たちの手土産としても、安定して人気を誇っています。
しば漬けを食べてみよう
京都の三大漬物の一つであるしば漬けは、今でも地元の名産品として人気です。特に京都の大原では、しば漬けを漬ける工程が見学できる、工場見学のツアーが開催されています。京都の工場では、伝統的な作り方を守ってしば漬けが製造されています。
しば漬けは、野菜を刻んで塩漬けにすることで、野菜についた乳酸菌の力で発酵したものです。そのため、独得の酸味が産まれることが特徴です。さらに、赤紫蘇と一緒に漬けこんでいるので、全体に赤く染まった見た目も、特徴的と言えるでしょう。
一般的にしば漬けは、酸味が出るまで一年近く漬け込んでおきます。工場では、野菜を細かく刻んで、塩を振って、重しをのせて発酵にかけるまでを見学することができます。一見すると単純な作業ですが、塩をまんべんなく振ったり、重しを調整するなど、繊細さが必要です。
さらに、京都ではしば漬けをはじめ、名物のお漬物とお茶漬けを出すコースなど、しば漬けを提供するお店も数多くあります。しば漬け工場を見学したら、ぜひ立ち寄ってみてください。
しば漬けをご家庭でも
しば漬けは、ご家庭に持ち帰ったり、友人や知人へのお土産にぴったりです。そのため、京都府内のお漬物の名店だけでなく、駅やお土産屋さんでも買うことができます。さらに、京都のアンテナショップや京都の物産展、デパートなどでも購入することができます。
しば漬けは、そのままでお茶漬けやご飯のお供、お酒のおつまみや、食事の箸休めとして楽しむことができます。一方で、しば漬けはさまざまなアレンジが効くので、料理をする際にも便利なお漬物です。
例えば、しば漬けを使ったチャーハンが定番の人気レシピとして挙げられます。水気を切ったしば漬けをさらに細かく切り、油、ごはん、卵、ネギと一緒に強火で炒めます。仕上げに青じそをのせたり、ゴマをかけても美味しく食べられます。
また、洋風の料理にもあいます。茹であがったパスタにオリーブオイルをまぶし、上から刻んだしば漬けと、シラスとをのせて和えるだけで、さっぱりとしたパスタが完成します。こちらもお好みで、青じそをちらすとさらに美味しくなります。
酸味が強いので油との相性も良く、食欲のない日でも美味しく食べられます。高齢者やお子さんにも人気のしば漬けを、料理にもぜひ取り入れてみてください。
京都府で、三大漬物の一つ京都のしば漬けを食べよう
京都の三大漬物の一つ、しば漬けは、京都府へ旅行に行った時にぜひ購入しておきたいお漬物です。さらに、ご飯にあうだけでなく、チャーハンやパスタなど幅広くアレンジできるのも、しば漬けの魅力と言えるでしょう。
ザ・ご当地検定の問題
Q. すぐき、千枚漬けとともに京都の三大漬物に数えられるのは?
A.しば漬け
Q.次のうち、京都の三大漬物に含まれないのは?
A.ふぶき