生食できることから「サラダオクラ」とも呼ばれる、山口県の伝統野菜は?

ほどよい粘りと種のプチプチと弾けるような食感がおいしいオクラ。一般に出回っているオクラは、茹でたりまたは焼いたりと加熱して食べますが、主に山口県長門市で作られているオクラは、やわらかくてアクも少ないことから生でも食べられるのです。

白オクラとは

山口県の伝統野菜の1つである白オクラは、さやが白っぽい淡い緑色をしたオクラです。実がやわらかくてアクが少ないのが特徴で生食に適していることから「サラダオクラ」とも呼ばれています。表面に生えるうぶ毛はやや薄く、通常のオクラより強い粘り気があります。

白オクラの生産量が多いのは山口県で、中でも県の北西部に位置する長門市三隅地域が主な主産地です。半世紀以上前から栽培が行われており、高品質な白オクラが伝統野菜として受け継がれています。

形はさやが丸い「丸オクラ」が多く、通常のオクラの星型のような多角形のものはあまり見られません。収穫時のサイズは10センチ前後と通常のオクラと同じくらいの大きさですが、これより大きく成長しても固くなりにくいのがポイントです。シャキシャキとして、中はプチプチ・ネバネバとした食感で、細かくきざむと白オクラの特徴である粘り気の強さがより感じられます。口当たりがよいので生のままサラダでも、さっと茹でて和え物や酢の物などに使えます。もちろん、揚げ物や炒め物でもおいしくいただけます。

おいしい白オクラの選び方と保存方法

白オクラは夏から秋にかけて出荷されます。表面にキズや黒ずみなどがなく、さやにハリがあるものを選びましょう。白オクラは大きく成長しても固くなりにくいですが、よりソフトな食感がよいなら小さいサイズのものを選ぶ方が良いでしょう。

白オクラを保存する場合、気温が高くなると傷みやすいので、暑い時期は冷蔵庫の野菜室で新聞紙で包んでポリ袋などに入れて保存するのがおすすめです。保存できる目安は3~4日程度で、すぐに食べない場合は冷凍保存できます。固めにさっと茹でてから水気をしっかりふき取って冷凍庫へ。1ヶ月程度で使いきるようにしましょう。

「日本で最も美しい場所31」に選ばれた絶景スポット

山口県長門市には、2015年にアメリカのテレビ局のCNNが発表した「日本で最も美しい場所31」のひとつに選出され、近年インバウンドからとても注目されている観光スポットあります。

それは本州最西北の稲荷神社でもある元乃隅稲成(もとのすみのいなり)神社。全国で3万社以上の稲荷神社がある中、この「稲成」という漢字の神社は、島根県の津和野にある太鼓谷稲成とこの元乃隅稲成神社だけ。「成」の字は「成就」に由来しており、願いが叶うといった意味が込められているといいます。地元の網元の枕元に現れた白狐のお告げにより、昭和30年に建立されました。商売繁盛、大漁、海上安全、良縁、子宝、開運厄除、福徳円満、交通安全、学業成就、願望成就とたくさんのご利益がある神社です。

日本海に向かってびっしりと立ち並ぶ鳥居の朱色と海の青さのコントラストはまさしく絶景。この鳥居は、昭和62年から10年の月日をかけて奉納されたもので、本数は縁起が良く123(ひふみ)基、全長100メートル以上あります。最近ではこの鳥居のトンネルがパワースポットとしても人気が高まり、参拝者が急増しています。

また、神社の敷地内にある高さおよそ約5mの大鳥居の上部に賽銭箱が設置されており、日本で一番入れるのがむずかしいお賽銭箱ではないかと有名です。見事に賽銭を投げ入れることができたら願い事が叶うと言われていますので、参拝に訪れた際には、ぜひチャレンジしてみてください。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 生食できることから「サラダオクラ」とも呼ばれる、山口県の伝統野菜は?

A. 白おくら