骨付きの鶏もも肉を一本丸ごとあぶり焼きにした山口県の郷土料理は?

山口県のご当地名物料理で骨付きの鶏もも肉を一本丸ごとあぶり焼きにしたものを何というでしょうか?

山口のご当地料理「山賊焼き」は、鶏もも一本をあぶり焼き!

山口県のご当地料理として鶏もも肉を骨付きで一本あぶり焼きにする「山賊焼き」があります。
にんにくの効いた甘辛いたれの照り焼きで、一本まるごとの鶏もも肉にかぶりつくのが醍醐味の料理です。家庭などでも作られていますが、山口の「山賊焼き」といえば、岩国市玖珂(くが)町にあるレストランの「いろり山賊」で出されるメニュー、炭火であぶり焼きにした「山賊焼」のイメージが強いようです。

食のワンダーランド「いろり山賊」の山賊焼!

山口県岩国市の緑深い山の上に突如現れるお城やのぼり、提灯が並んだ時代劇セットのような建物。そここそが山口県民なら誰もが知っているレストラン「いろり山賊」です。
山口県民は車の免許を取ったら最初のドライブで「いろり山賊」に行く、と言われるほど人気で行列の絶えないお店です。
ここで食べられるのが、先に紹介した「山賊焼」です。甘辛いたれの若鶏のもも肉を一本、太い竹串に刺してあり、まるごと炭火で焼いた一番人気のメニューで「いろり山賊」に来たからには「山賊焼」にかぶりつかずには帰れません。またテイクアウトのお土産サービスもあり、袋いっぱいにお持ち帰りしているお客さんの姿も・・・。
焼き目が香ばしく皮がパリッとしていながらも、お肉はとてもジューシーでふっくら。にんにく風味の甘辛い秘伝のタレはどこにもないおいしさで、一度食べたらリピーターになってしまうそう。
またこの「いろり山賊」で食べた「山賊焼」の味が忘れられず、ご家庭のオーブンで鶏もも肉の照り焼きローストチキン風にチャレンジしてしまう人もいるほど、後を引くメニューです。
「いろり山賊」では、この「山賊焼」のほか、人の顔ほどある大きな「山賊むすび」や手打ちの麺とこだわった出汁が美味しい「山賊うどん」が人気です。

テーマパークのような店構えが楽しい!

山口のご当地グルメ「山賊焼」が食べられる「いろり山賊」。
その中でも玖珂店は一番面積が広く、敷地内に3店舗の「山賊焼」が食べられるレストランが入っています。
・「いろり山賊」・・・お店の代名詞ともなっているこの店舗は、ほとんどの席が屋外席になっており、店の縁側や中庭の山の傾斜に合わせてたくさんの席があります。森に囲まれ四季折々を近くで感じながら食べる「山賊焼」は最高で、ところどころに小さな庵の席もあり個室のようです。冬の期間も屋外席が利用でき、炬燵に入りながら食事を楽しむことができます。
・「竈」・・・長屋風の建物で店内に朱色の大きな竈(かまど)があります。大部屋やいろりを囲む部屋、屋外席もあり、大きな滝や大きな池があるお屋敷のような店舗です。
・「桃李庵」・・・城郭風の建物で皇牛料理が人気です。大きな梁の通ったお城の中には鎧や彫刻、調度品などがあり、格調高い雰囲気を演出しています。広間も個室もゆったりとくつろげる広さがあります。
そのほかお土産処も充実しており、ご飯を食べるだけではもったいないレストラン「いろり山賊」。山口県内には、玖珂店のほかにも錦店、周東店があるなど、多数展開しています。リピーターは県内だけではなくお隣の島根、広島や岡山、中国や九州からも多く、人気の高さが伺えます。

信州・長野にも揚げるタイプの「山賊焼き」が!

山口には焼き物の「山賊焼き」がありますが、なんと長野には揚げ物の「山賊焼き」があるのです。
この「山賊焼き」は「鶏もも肉の唐揚げの大きいもの」で、山賊揚げとも呼ばれます。にんにくやたまねぎの効いた醤油味で、山賊は物を「とりあげ」ることから、鶏の揚げたものを「山賊焼き」と呼ぶようになったのだとか。
山口の焼いた「山賊焼き」も長野の揚げた「山賊焼き」も、豪快に食べるところ、そしてにんにくと醤油の濃いめの味付けという部分に共通する部分が見えました。どちらもパワーが欲しいとき、ご当地山賊パワーをもらって強くなれそうなメニューです。

ザ・ご当地検定の問題

Q.骨付きの鶏もも肉を一本丸ごとあぶり焼きにした山口県の郷土料理は?

A.山賊焼き