平成22年、スモモの生産量1位の都道府県は?

梅雨の時分ごろから真夏にかけて、果物屋さんの店頭には色鮮やかなスモモの果実が並びます。そのまま洗って噛り付けば、甘酸っぱい果汁が口一杯に広がります。そんなスモモの生産量1位の都道府県はどこかご存じですか?

ギネス認定、世界で一番重いスモモ

フルーツ王国といわれる山梨県では「ぶどう」、「モモ」とならんで「スモモ」の生産量が国内1位です。しかしながら、「ぶどう」や「モモ」に隠れて、あまり知られていないのではないでしょうか。7月から8月にかけて旬をむかえるスモモは、山梨県内ほぼ全域で生産され、栽培面積、出荷量ともに日本一なのです。

一口にスモモといっても収穫される時期や地域で様々な種類があります。「大石早生」は6月中旬頃か出始める品種。店頭では黄緑がかった赤色の実ですが、完熟すると真っ赤になります。山梨県のオリジナル品種で大玉の「サマービュート」や、皮は緑で実が赤い「ソルダム」は7月入ってから8月一杯まで出荷される品種です。

また、完熟すれば美しい赤色に染まる、晩成種と呼ばれる「太陽」は8月の中ごろから出回ります。
さらに1996年に山梨県南アルプス市で生まれた「貴陽」は、驚きの超大玉、果汁が多く高糖度で日持ちがいいと人気の品種です。2012年7月には「世界一重いスモモ」としてギネス認定されました。

スモモの花は3月半ばが見ごろ

山梨県では県をあげてスモモの改良に取り組んでおり、「サマーエンジェル」や「サマービュート」といった大玉のオリジナル品種を開発、県内に苗木を供給しています。こういった努力が国内の生産量1位を支えています。

スモモの旬は初夏からですが、スモモの花は3月中旬ごろが最盛期となります。ひな祭りでお馴染みの桃色の花が咲く桃の花とは異なり、スモモの木は白い花が咲きます。地域や品種によって若干のズレはありますが、毎年3月中旬から下旬にかけては、山梨県のスモモ畑の広がる里山は、咲き誇るスモモの花で真っ白に染まるようすは、付近を走る中央道や列車からでも楽しめますが、是非とも現地でご覧ください。梅の花や桃の花とはまた違った幻想的な光景が広がります。

美味しいスモモの選び方

スモモにはブルーベリーに含まれることで有名になった、眼精疲労をはじめ目に効くといわれている「アントシアニン」が多く含まれています。妊娠した女性の貧血予防に効果的な「葉酸」や高血圧予防に有効な「カリウム」も豊富です。また、便秘改善に効果的な食物繊維が多だけでなく、糖アルコールの一種である「ソルビトール」も改善作用をもたらすといわれています。

実の表面には白い粉が付いています。白い粉なの正体はブルームといい、果実の糖質が変化したもので、人体には無害です。果実が自身の保護のために分泌するもので、新鮮なものほど多く、鮮度の判断に目安にもなります。スモモも表面にこのブルームが多くついてるもので、皮が張った傷のないものを選びましょう。

スモモは、完熟すると果実から甘い匂いがしてきます。完熟したものは生食するのが一般的です。熟れた果実は軽く水で洗って、皮のまま齧り付くのが一番おいしく頂けます。緑色で未熟なものは室温で保存することにより、追熟して赤くなり、甘い香りがしてきます。そうすれば食べごろです。スモモはなるべく早く食べた方がいいのですが、保存が必要な場合は乾燥防止に新聞紙に包んだり保存袋にいれて冷蔵庫で保存します。生食以外にジャムにするのが一般的です。また、同じ加熱して丸ごと調理するコンポートもおすすめの食べ方です。加熱するので保存性にも優れます。

生産量国内1位の山梨県のスモモを味わってください

スモモの国内生産量1位の山梨県ではこの時期、観光農園でのスモモ狩りなども楽しめます。夏バテで食欲が落ちる夏の時期。冷たく冷やした甘酸っぱくてジューシーなスモモなら食べれるのではないでしょうか。是非、山梨県産のスモモをお召し上がりください。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 平成22年、スモモの生産量1位の都道府県は?

A.山梨県