山梨県では「みねごし」の名で親しまれている、食感が人気のキノコとは?

身近なキノコといえば、松茸・椎茸・しめじ・えのき・まいたけなどスーパーなどでお手頃価格で売られているものを想像しますが、山梨県のご当地キノコとして人気の「みねごし」というキノコをご存じですか?「みねごし」の特徴や魅力をお伝えします。

山梨県民が、子供の頃から食べているとっても身近なキノコ「みねごし」

「みねごし」は、山梨県民にとって小さな頃から我が家の食卓に並ぶ郷土の食材です。山梨県では「みねごし」と呼ばれていますが、実はヌメリガサ科ヌメリガサ属に分類される「サクラシメジ」というキノコのことです。キノコの中では大きい方で、かさの大きさは5~15センチメートル、柄の高さ3~10センチメートル、柄の太さ1~3センチメートルほどの、松茸にも劣らないがっしりとした形をしています。かさの中心が黒っぽく、周縁部にかけて色が淡い茶色になっており、ひだの部分は白く、密集していて椎茸のようです。一見、松茸と椎茸の中間のような形状と色なので、初めて見た人は見分けるのは難しいです。この「みねごし」は、広葉樹林の多い雑木林の日陰になっている傾斜部に連なるように群生し、収穫時期の秋には地元の人たちによる琥珀色のキノコ狩りの様子がよく見られます。峰のように連なって群生することから、「みねごし」(峰越)と呼ばれるようになりました。

「みねごし」の調理法とそのお味は?

「みねごし」は歯切れが良く、一般のキノコより弾力が少ないことと、少し苦味があるのが特徴です。味は淡泊で主張しすぎないので、色々な食材と組み合わせて料理に使うことができます。山梨県の家庭では汁物、炊き込みご飯、炒め物など様々な料理として普段から食べられています。山梨県の特産品であるフルーツと合わせた酢の物やマリネにもぴったりです。地元では「みねごし」を塩漬けにして保存してきました。工夫をしながら一年を通して「みねごし」を上手に活用してきたのです。

「みねごし」の収穫時期は秋ですが、大手スーパーマーケットに並ぶことは少なく、地元の人以外が「みねごし」を手に入れるならキノコ狩りが良いです。ただ、個人でのキノコ狩りはオススメできません。間違って毒のあるキノコを採ってしまったり、他人の敷地に入ってしまう恐れがあるからです。山梨県内では専門のガイドが同行してくれるキノコ狩りツアーを行っている旅館やペンション、農園があるのでアドバイザーに教えてもらいながら「みねごし」を探してみてください。初心者向けに、毒キノコの見分け方などをレクチャーしてくれたり、山梨県の森で自然の恵みを体験できる人気のアクティビティです。東京から日帰りで行けるツアーもありますので、気軽にキノコ狩りが楽しめます。インターネットで予約もできます。また、「みねごし」を使ったお料理を出している地元のお蕎麦屋さんやフレンチレストランも、山梨県を訪れた際にぜひオススメです。

まだまだある山梨県のいいところ

山梨県は富士山や河口湖などが観光スポットとしてメジャーですが、名所巡りの他に参加型体験アクティビティがとても豊富で人気です。桃・さくらんぼ・ブドウなどフルーツ王国である山梨県をたっぷり味わえるフルーツ狩り、壮大な自然の中でのシャワークライミングやラフティング、ホーストレッキング、山中湖ではサップやワカサギ釣りなど、まだまだご紹介しきれないアクティビティがたくさんあります。また、ルーツは武田信玄軍の陣中食だと言われている「ほうとう」、地元のニワトリの肝を使った「もつ鳥」、お土産に最適な、きなこが香ばしい「信玄餅」など郷土グルメも多彩で、季節問わず魅力いっぱいです。

山梨県の人気ご当地キノコ「みねごし」は特徴豊か

山梨県の秋の人気ご当地キノコ「みねごし」は採りたてが一番美味しいので、その特徴を知ってぜひキノコ狩りを楽しんでみてください。山梨県の自然に触れながら、昔から親しまれてきたご当地ならではの味に出会えます。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 山梨県では「みねごし」の名で親しまれている、食感が人気のキノコといえば?

A.さくらしめじ