山梨県富士川町の「ほうとう」に似た郷土料理とは?

山梨県富士川町には、ほうとうに似た地元で人気の名物があります。正月やお祭りなどのハレの日に食べられる料理です。そこで、ここからは知らない人の為にその特徴や販売している場所などについて説明していきます。

心に染み入るほっとする味わい

山梨県富士川町には、「みみ」と呼ばれる地元の名物があります。これは、小麦粉を薄く伸ばして一口大にしたものを地元で採れた野菜と一緒に手作り味噌で煮込んだ伝統料理のことです。山梨県の郷土料理として知られるほうとうと似ています。大根や里芋、カボチャなどの野菜がしっかりと煮込まれていて、心に染み入るほっとする味わいだと地元の人から人気を集めています。「みみ」の最大の特徴は、よく練って薄くのばした小麦粉を3cmくらいの正方形に切ってから隣り合った2つの角をつまんでくっつけていることです。この形が農作業で使う「箕」という道具に似ていることから、「みみ」という呼び名になったという由来があります。

「みみ」は、昔、源氏の武将が作って食して戦勝を祝ったという歴史があります。このことから、鰍澤町(現在は合併して富士川町)で結婚などのハレの日に食べる料理として浸透しました。元旦の朝には、その年の福を全部すくうという意味を込めてお雑煮の代わりに食べるエリアもあります。一口食べると、懐かしさと安らぎが一気にこみ上げる美味しい味わいなので、町おこしの題材として観光食としてもクローズアップされつつあります。

購入することができるお店

山梨県富士川町 の名物である「みみ」は、山梨県上野原市にある中央自動車道の談合坂サービスエリア、甲斐市竜地にある双葉サービスエリアで購入することができます。2つのサービスエリアでは、自宅でも気軽に食べられるように「みみ入りほうとう」という商品が販売されています。ほうとうや味噌などはついているので、自分でごぼうや里芋などの野菜を用意すれば簡単に調理することが可能です。

また、こちらの2か所のサービスエリア内にあるレストランでも「みみほうとう」というメニューを味わうことができます。このメニューは、「第1回メニューコンテスト」で審査員特別賞を受賞したことがあります。メニューコンテストには、サービスエリアやパーキングエリア内にある口コミで評判のレストラン45店舗がエントリーしました。その中から「みみほうとう」が選ばれたということは、それだけ味が美味しいという証だといえます。その評判を聞きつけて、双葉サービスエリアにははるばる大阪からも食べに来た人がいるということです。

山梨県富士川町にある桜の名所とは

山梨県富士川町には、大法師公園という名所があります。こちらは、富士川町市街地に隣接している大法師山の小高い山頂にある公園のことです。公園には展望台が有り、そこからは甲府盆地をはじめ富士山、八ヶ岳などの美しい景色を一望できます。とりわけ春の季節になると、桜が見事に咲き誇るスポットとしても有名です。公園の敷地内にはサトザクラ、シダレザクラなどおよそ約2千本もの桜が植えられていて、春になると山頂が淡いピンク色に染まって非常に美しい景色に生まれ変わります。見事な光景を楽しめることから、「日本さくら名所100選」にも選ばれているほどです。

毎年、桜の開花に合わせて「大法師さくら祭り」が開催されています。祭りの時期になると、夜にはさくらのライトアップを満喫できます。昼間に見る桜とは一味違って、幻想的な雰囲気に浸ることができます。お笑いライブやマジックショー、フラダンスなど様々な催し物もあり、県内外から多くの観光客が訪れています。

山梨県富士川町の「みみ」を味わってみよう

山梨県富士川町には自然豊かなスポットがあり、観光で訪れるには最適です。地元でしか味わえない「みみ」という名物もあるのも魅力です。手作り味噌で煮込まれた野菜は、優しい味だと評判です。観光がてらに現地で地元の料理を味わってみてはいかがでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 山梨県富士川町の名物で、ほうとうに似た、小麦粉をひと口大にした食べ物は?

A.みみ

Q. 甲府盆地や富士山が一望でき、桜の名所としても有名な山梨県富士川町の公園は?

A. 大法師公園