山梨県の郷土料理「煮貝」で、煮られている貝は何?

ほうとうや信玄餅、甲州ワインなど美味しくて有名なグルメの宝庫、山梨県ですが、それ以外にも江戸時代から続く伝統の郷土料理というものがあります。その一つに「煮貝」があります。山梨県は山に囲まれた内陸部なのになぜ山梨県で煮貝が郷土料理なったのでしょうか。その歴史について解説します。

山梨県の煮貝は偶然から生まれた

粋〆完熟煮貝 山都三昧(アワビ煮貝1個)

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「山の知恵と海のおくりもの」 やわらかく煮込んだあわびの煮貝です。

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煮貝は駿河湾沖で取れたアワビを醤油と砂糖そして水飴をつかって煮詰めて作る郷土料理で、山梨県のアンテナショップでは2個入りで6000円する高級品です。そもそも駿河沖のアワビを使っているのに、山梨県の名物になった理由は地理条件を含めた歴史が関係しています。山梨県は1500年代の戦国時代では甲斐の国と呼ばれ、南は静岡県と北は新潟県そして西は長野県と東は神奈川県と隣接しているのです。

煮貝が出来るきっかけになったのは、戦国時代の終わりが近づいた1600年代で豊臣秀吉の命を受けた徳川家康が滅びた北条家の代わりに関東を治めた時になるのです。北条家の代わりに関東を治めた徳川家康は、後々の豊臣家との決戦を考慮し元々治めていた山梨県と静岡県まで手中に収めます。江戸城から大阪城に進軍するためには、長い戦乱によって荒れ果てた甲斐の国を整備する必要があったのです。荒れ果てた土地を整備するためには、当然ながら多くの物資を送るだけでなく整備に役に立ってくれる甲斐の人々の英気を養う必要があります。

英気を養うためには美味しい食事を提供する必要があり、そこで手中に収めた静岡県から海産物を送ることにしたのです。ただ現在のように車が無かった時代のため、静岡から山梨県まで標高の高い山を越えなければならないため時間がかかります。それでは海産物が腐敗してしまい食べられないので、そこで山梨県に送る海産物の多くは塩漬けもしくは天日干しをして水分を抜いてから送ることにしたのです。

ただ魚であれば塩漬けや天日干しにしても焼いてしまえば脂がのって美味しいのですが、アワビを含めた貝類に至っては塩漬けや天日干しにするわけにはいかなかったのです。貝類に塩漬けや天日干しをしてしまうと、完全に水分が飛んでしまって仮に水分を与えて戻したとしても生のような食感は楽しめなくなります。

それではアワビといった貝類の本当の味わいが山梨県では楽しめないと考えた静岡県の漁師は、塩漬けや天日干しとは別の保存方法を考えたのです。そこで思いついた方法というのが、四国から製法が伝わって千葉県で作られるようになった醤油を用いた醤油漬けになります。しょうゆには大量の塩を使っているので殺菌効果があるのと、大豆から抽出した液体に漬けてもっていくので生のまま持っていけると判断したのです。

そして収穫したアワビを醤油に漬けて運んだのですが、ただ結果は思わしくない結果になってしまいます。それは山梨県に到着した後に、運搬するために醤油に入れた容器を開けたところアワビが加熱されていたのです。失敗の原因は馬であり、馬の体温が36度から38度あるため道中に馬に接触し続けたことで煮えてしまいます。思惑とはずれてしまい残念な結果になりましたが、危ない道中を進んで運んできたのに捨てるのは勿体ないと食べたところ美味しかったのです。

この偶然の産物がアワビを醤油で煮る美味しさが伝わったことで、その後継続して醤油に漬けたアワビが届けられるようになります。現在では流通ルートが確立されたことで、生のアワビも手に入るようになりましたが伝統を継承するために山梨県で駿河湾で取れたアワビを醤油で煮て作る煮貝が郷土料理へと定着したのです。

郷土料理の中には偶然の産物で生まれたものが沢山ある

煮貝は偶然の産物として生まれたといいましたが、似たような経緯で大豆とわらで包んで発酵させた納豆も戦の道中で馬に持たせていたことで出来た歴史があります。このように郷土料理の歴史の中には、意図しない形で誕生したものが意外に多いのです。

山梨の煮貝が味わえる!ふるさと納税返礼品情報

粋〆完熟煮貝 山都三昧(アワビ煮貝1個)

粋〆完熟煮貝 山都三昧(アワビ煮貝1個)

「山の知恵と海のおくりもの」 やわらかく煮込んだあわびの煮貝です。

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山梨県特産ブランドとして好評を得ている「あわびの煮貝」です。江戸時代には伊豆沖より甲斐の国まで馬の背に乗せた醤油樽で運び、熟成させたそうです。海が無い山梨において貴重な海の恵みを長期保存するための伝統的技法をそのまま取り入れ、山梨特産の甲州ワイン、富士バナジウム水を秘伝のタレに融和させ、時間をかけて熟成しました。まろやかな味が浸み込んだあわびは贈り物にもおすすめの一品です。大人の旨味をぜひお楽しみ下さい。 

■生産者の声 
縁起物として食されるあわび。そのあわびを職人が一つ一つ手作りした、山梨県特産のあわびの煮貝です。そのままスライスして煮汁を少しかけてお召し上がり下さい。バター炒めもとても美味しく、残った煮汁は炊き込みご飯や煮物等に使うと一味違った風味が堪能できます。 

■内容量/製造地 
あわびの煮貝(80g以上)殻・肝付き
製造地:山梨県甲府市 

■原材料 
あわび(チリ産(殻付き))、醤油、塩、清酒、みりん、甲州白ワイン、ソルビット(甘味料)、醸造酢(PH調整)、富士バナジウム水、(原材料の一部に大豆、小麦を含む) 

■賞味期限 
出荷日+20日以上 

■注意事項/その他 
※開封後はお早めにお召し上がり下さい。
※あわびの肝部分に砂がある場合がございます。
※お申込みが集中した際は、お届けまでに時間がかかる可能性があります。 

ザ・ご当地検定の問題

Q. 山梨県の郷土料理「煮貝」で、煮られている貝は何?

A.アワビ