20年以上愛されている人気駅弁「元気甲斐」といえば、どこの都道府県のお弁当?

日本の「駅弁」は、もはや世界の「EKIBEN」になりつつあります。ある県の人気駅弁「元気甲斐」を知っていますか?1985年に誕生した、長く人々に愛され続けてきた駅弁です。「元気甲斐」弁当のヒミツにせまります!

人気駅弁「元気甲斐」誕生秘話にせまる!

山梨県八ヶ岳山麓に、JR中央本線と小海線が接続する「小淵沢駅」があります。この駅では1929年から、地元業者「丸昌」が立ち食いそば店を開き、駅弁を販売していました。昭和40年代には、当時、全国的にも珍しい生野菜をふんだんにお弁当に使用した「高原野菜とカツの弁当」が人気となりました。しかし、その後小海線沿線の「清里」が観光地として注目され、また「甲府駅」が近いこともあり、駅弁が売れない時期がやってきました。

そんな小淵沢駅の「丸昌」に光をあてたのが、1985年に発売された「ふもとの駅弁・元気甲斐」弁当でした。上下2段のお弁当に、所狭しと14品目のおかずを詰め込んだ、魅力たっぷりのお弁当です。この駅弁は、上段は京都、下段は東京の人気料亭が知恵をしぼって作り上げたおかずがギュッとつまっていて、東西味比べが楽しめるお弁当なのです。高級料亭の味も楽しめるとあって、発売当初から大人気となりました。なにより、この人気の火付け役となったのが、テレビ朝日「愛川欽也の探検レストラン」という当時人気のあった番組だというのだから、驚きです。

当時駅弁の売上は80食から150食程度だったそうですが、発売当初は2500食という数を完売したとか。岡山県や宮城県の遠方からも、「元気甲斐」をもとめて、客が押し寄せる事態となったそうです。

駅弁だけじゃない!小淵沢の観光スポット

山梨県小淵沢に来たら、八ヶ岳から流れ出る川俣川渓谷はいかがでしょうか。その中でも「吐竜の滝(どりゅうのたき)」は必見です。2002年NHK大河ドラマ「利家とまつ」のオープニングに登場たことで、有名になりました。落差役10メートル、幅約15メートル、小さな滝が幾重にも岩間から流れおちる様子が、竜が水を吐いているように見えるということから、名付けられたそうです。標高1250メートルに位置し、暑い夏でも心地よさを感じられる場所にあります。岩間から細く流れ出る滝は、日本庭園の趣で、ゆったりした時間を過ごすことができます。

人気駅弁「元気甲斐」の発売と同じ、1985年に創建された「身曾岐神社(みそぎじんじゃ)」はパワースポットとして知られています。2011年10月に人気シンガーゆずの北川さんとアナウンサーの高島さんが挙式したことで、一躍有名になりました。使用木材はすべて木曽ヒノキで、本格的な神明造りの本殿をはじめ、日本屈指といわれる能楽殿は壮麗な佇まいです。八ヶ岳から湧き出る井戸を神座(かむくら)として祀る水祥殿のパワーをいただける、ありがたい観光スポットです。

四季折々の花を楽しむには、「山梨県立フラワーセンターハイジの村」はどうでしょう。「アルプスの少女ハイジ」をテーマにした広大な公園で、園内ではロードトレインが運行しています。いつ出かけても、季節の花々を楽しむことができます。ハイジの友達、ペーターのヤギ小屋にはヤギがいて触れ合うことができます。子ヤギのユキちゃんも、どこかにいるかもしれません。園内のレストランでのチーズフォンデュは、アルプスのハイジの気分を高めてくれます。ハイジの大好きな、ふかふかの白パンも販売されており、ゆっくりハイジ気分にひたり、楽しめる公園です。園内にはアスレチックもありますので、大人から子供まで楽しめること間違いなしです。

京都と東京の味を食べ比べ?山梨県の人気駅弁「元気甲斐」ならできます!

山梨県の人気駅弁「元気甲斐」。京都と東京の老舗料亭の味を、ひとつのお弁当で食べ比べができる、そんなワクワクがたくさん詰まっている駅弁として人気となりました。「駅弁」は奥が深い。世界に誇る、日本の文化となるわけです。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 20年以上愛されている人気駅弁「元気甲斐」といえば、どこの都道府県のお弁当?

A.山梨県

Q. 大河ドラマ「利家とまつ」のオープニングに登場した、山梨県の滝は?

A. 吐竜の滝