「せいだのたまじ」は山梨県で長く愛されている郷土料理と言えますが、せいだのたまじについて詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。そこで今回はせいだのたまじの作り方などを解説し、また山梨県の郷土料理や観光スポットなども紹介します。
「せいだのたまじ」は小ぶりなジャガイモを煮た山梨県の郷土料理
「せいだのたまじ」は、古くから地元の人に食されている山梨県の郷土料理です。「せいだ」とは地元の言葉でジャガイモを意味しており、昔、この地域の代官であった中井清太夫の名前が由来となっています。清太夫はこの地域が飢饉で苦しんでいた際、地元の村人にジャガイモを栽培させて、苦難を乗り切ったと伝えられています。当時の村人たちは、清太夫の功績を称える意味でそのジャガイモに「清太夫芋」と名付け、それが「せいだ」という言葉に変化していったとも言われています。せいだのたまじは、直径数センチ程度の小ぶりなジャガイモを使うのが特徴で、皮はむかずにそのまま洗います。次にサラダ油を使って皮に薄く焦げ目が付くまで炒めます。
その後、水を加えたら味噌や砂糖、みりんを投入し、ふたをして煮ます。水気がなくなったら火を止めてふたを外し、粗熱をとれば完成となります。しかし、味付けや作り方などは様々あるため、家庭ごとに味は異なっているとも言えます。一方、せいだのたまじにも使用されるジャガイモには、風邪の予防や疲労回復に効果があると言われているビタミンCが多く含まれています。さらにジャガイモは、高血圧に効果があるといわれているカリウムの含有量も多い食材です。また過去には大手のお菓子メーカーがせいだのたまじ味のポテトチップスを販売するなど、せいだのたまじの知名度は高まってきていると言えます。
山梨県内の郷土料理や観光スポットを紹介
山梨県には、せいだのたまじの他にも山梨県を代表する郷土料理はたくさんあり、「ほうとう」もその一つと言えます。ほうとうは、小麦粉で作った太麺を芋やカボチャ、豚肉などの具材が入った味噌風味の出汁でじっくり煮込んだ料理です。麺には具材の旨味が染み込んでおり、食べると体の芯まで温まるので、冬の季節には最適な郷土料理と言えるでしょう。次に紹介するのは、甲府市内のソバ屋の主人が最初に考案したと言われている甲府鳥もつ煮です。1950年代に誕生し、次第に評判となって現在では居酒屋でも提供している山梨県の名物料理となっており、地元の人たちだけでなく、観光客にも人気があります。過去にはイベントに出品して優勝した実績もあります。
一方、山梨県内には様々な観光スポットもあり、最初に紹介するのは河口湖の湖畔に位置している大石公園です。6月下旬になると「河口湖ハーブフェスティバル」が開催されており、ラベンダーやアジサイなどの花を見る事ができます。また冬の時期には園内がライトアップされており、幻想的なイルミネーションが楽しめます。2つめに紹介するのは、JR山梨市駅から車で50分ほどの所にある西沢渓谷です。水の浸食によってできた渓谷の姿は迫力があると言われており、エメラルドグリーンに見える水の美しさが魅力となっています。
3つめは、山中湖近くにあり、富士山も見る事ができる花の都公園です。園内には広大な花畑があり、様々な花を見ながら散策する事ができます。花が咲かない冬の時期でもイルミネーションなどが楽しめるようになっています。他にも山梨県には、夜景がきれいに見える観光スポットとしても知られている笛吹川フルーツ公園があります。高台に公園があるため、夜になると甲府盆地の夜景を眺める事ができます。
山梨県に行ったら「せいだのたまじ」を食べて観光地巡りを楽しもう!
「せいだのたまじ」は、古くから親しまれている郷土料理であり、今でも誰もが気軽に食べられる山梨県の代表的な名物と言えるでしょう。他にも山梨県は長く愛されている郷土料理が数多くあり、魅力的な観光スポットもたくさんあるエリアです。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 山梨県の郷土料理「せいだのたまじ」でメインとなる食材は?
A.ジャガイモ
Q. 山梨県の観光スポット「大石公園」は、何という湖の湖畔にある?
A.河口湖