武田信玄にゆかりのあるアワビの煮貝の寿司などが入った、山梨県で人気のお弁当とは?

山梨県といえば、甲斐の武将、武田信玄が有名ですよね。実は山梨県には武田信玄をモチーフにしたご当地弁当があることをご存知ですか?山梨の特産品や名物グルメを詰め込んだこのお弁当について詳しくご紹介します!

「風林火山」弁当ってどんなお弁当なの?

「風林火山」は山梨県の特産品や名物グルメを詰め込んだご当地弁当です。赤いパッケージが印象的なお弁当で、蓋を開けると赤い仕切りで表現された武田家の家紋である武田菱が目を引きます。歴史好きや武将ファンにはたまらないデザインですよね。「風林火山」弁当には地元の特産品がふんだんに使用されており、12種類の具材を楽しむことができます。武田信玄が愛したとされるアワビの煮貝寿司、アワビとシメジの炊き込みご飯など4種類のご飯が入っており、食べごたえのあるお弁当です。おかずには甲州カボチャを使用した茶巾揚げやほうとうの素揚げが彩りを添えます。一見するとご飯ものが多くボリュームがあるように思えますが、食べてみると非常に繊細な和食ならではの味わいを楽しめるお弁当としてファンに支持されるご当地弁当です。ここまで読むと、風林火山弁当がどこに売っているのか気になった方も多いのではないでしょうか?風林火山は山梨県を中心に甲信越地方で販売されている駅弁です。JR甲府駅など、この地方の大きな駅に立ち寄れば購入することができます。山梨を訪れる機会があれば、一度は食べたいご当地弁当ですよね。

風林火山に込められた意味とは?

商品名にもなった「風林火山」という言葉の意味についてお話しします。風林火山という言葉は、武田信玄が戦の戦い方を表現する言葉として好み、武田軍の心構えとして武田軍の軍旗にも書かれた言葉です。そもそもこの言葉は武田信玄が孫子の句からとった言葉でした。この句は、戦の際に兵が風のように素早く動き回り、林のように静かに構え、攻める時は火のような激しい勢いで攻め入り、守る時は山のように構えて動かない様子を表したものでした。戦乱の世でこの風林火山の教えを守った武田軍は最強の軍として他国に恐れられていました。そのため、風林火山は武田氏を象徴する言葉として後世にも伝わり、風林火山という名のお弁当が生まれたのです。

武田信玄ゆかりの地

武田信玄は現在の山梨県にあたる甲斐国を治めていた戦国武将です。名将であり、越後の上杉謙信との生涯にわたるライバル関係でも有名ですよね。甲斐の虎と呼ばれた武田信玄ゆかりの地は今でも山梨県の観光スポットとして人気があります。JR甲府駅の前には信玄公の銅像が置かれています。また駅からほど近い場所に武田信玄を祀る武田神社があります。ここは武田氏の館跡に建てられた神社であり、宝仏殿には武田氏ゆかりの名刀など歴史的価値のある品々が展示されています。武田信玄は死後3年間、自らの死を隠し通すように息子に命じたことでも有名です。これはライバルである上杉氏に加え、織田信長が勢力を伸ばす中で、自分亡き後の武田家を憂いてのことでした。正式な墓を作ることもできないその3年間に信玄公が埋葬されていた場所が武田信玄公墓所として現在も武田神社の近くに残されています。ここには「風林火山」の軍旗が置かれており、信玄公の栄光を称えています。その後正式に信玄公が埋葬されたのが恵林寺という禅宗のお寺です。恵林寺は山梨県の人気観光地となっており、武田信玄が眠る墓処だけでなく、美しい恵林寺庭園も大きな見所です。山梨県を訪れたら、ぜひこれらの観光スポットに足を運んでみてはいかがでしょうか?

山梨県に立ち寄った時は風林火山弁当を食べてみては?

今回は山梨県のご当地弁当、「風林火山」弁当について詳しくお話ししました。山梨県の絶品グルメを楽しめるだけでなく、武田信玄ファンにはたまらないお弁当です。皆さんも山梨県を訪れたら、ぜひ一度「風林火山」弁当を手に取ってみてはいかがでしょうか?

ザ・ご当地検定の問題

Q. 武田信玄にゆかりのあるアワビの煮貝の寿司などが入った、山梨県で人気のお弁当といえば?

A.風林火山

Q. 武田信玄の菩薩寺として知られる、山梨県のお寺は?

A. 恵林寺