あさひ製菓が販売している、クリームをカステラで包んだ山口銘菓は?

あさひ製菓は、山口を代表する銘菓を製造・販売する「果子乃季」グループなどを展開する菓子メーカーです。今回ご紹介するのは、こちらの大ヒット商品で1986年の発売以来、山口県の人々に愛され続けている名菓です。

山口名菓「月でひろった卵」

「月でひろった卵」は、「琴名水(きんめいすい」)と呼ばれる名水で蒸しあげたふわふわのカステラで、山口県産の牛乳を使ったとろけるようなクリームを包んだお菓子です。一口食べれば、ふんわりとしたカステラの食感と、とろとろのカスタードクリームの甘さが口の中に広がり、クリームに入っている粒々の栗がいいアクセントになっています。

お菓子の祭典としてほぼ4年に一度開催されている全国菓子大博覧会(菓子博)では三度の受賞経験を持ち、中でも2008年には菓子博の賞の中でも最高賞とされている「名誉総裁賞」を受賞しています。

おいしさの秘密は名水とこだわりの素材

月でひろった卵を製造するのに使用しているのは、工場地下から沸く琴名水。この名水は新工場を建設するに先立って行った調査で、工場予定地の地下に水があることが確認され、水質分析をしたところおいしい水と解明されたとのこと。柳井・琴石山の「琴」から一字を取って、「琴名水」と名付けたこの水は厚生省のおいしい水の要件をほぼ満たしているそうです。また、工場敷地内の水汲み場は一般にも開放され、県外から汲み来る方や喫茶店を経営している方もいるのだとか。プロも認めるおいしい水です。

また素材の産地にもこだわり、とろけるカスタードクリームには地元・山口の新鮮な牛乳と卵を使用し、まろやかでやさしい味に仕上げられています。クリームの中の栗は国産の和栗を使用し、安心・安全を第一に考えて作られているのです。

「月でひろった卵」のネーミングの由来

月でひろった卵は、航空会社の国内線機内食の茶菓子として提案したのが始まりだそうです。採用が決定され、名前を付ける際に「月の卵」と「月でひろった卵」という2つの案がありました。わかりやすい「月の卵」にほぼ決まりかけていたところ、航空会社の営業部長が突然「女性の意見も聞いてみよう」と発言し、近くにいた客室乗務員の女性たちにヒアリングしたところ、全員一致で「月でひろった卵」のほうが良いと答え、こちらに決まったといういことです。女性のセンスで決まった名前で、長く愛される商品になったのですね。

おいしい食べ方いろいろ

そのまま食べても十分おいしいですが、冷蔵庫でひんやりと冷やして食べると中のクリームがやわらかプリンのような食感に。また反対に、ラップをかけて600Wの電子レンジで10~15秒ほど温めると、カスタードがとろ~りとろけて卵の香りが漂うできたてのような味わいも楽しめます。温めすぎるとヤケドの危険があるのでご注意してくださいね。

こちらもおすすめ「魅惑のザッハトルテ」

月でひろった卵と並んで人気なのが、ずっしりと濃厚、それでいてとろけるチョコレートケーキ「魅惑のザッハトルテ」。テレビや雑誌などの各メディアにもたびたび取り上げられて注目を浴び、2004年の発売以来、販売個数が累計600,000個を突破するという大人気のケーキです。その特長は何と言っても、くちどけ。層になっているガナッシュには、独自にブレンドされたガーナ産のスイートチョコとミルクチョコを使用し、その濃厚な味わいとなめらかな口当たりに魅了される人が続出です。ケーキを表面を艶やかに覆うコーティングされたチョコは、とろけるタイミングを季節に合わせて配合を変えているという徹底ぶりで、いつ食べても安定のおいしさ。そして、ガナッシュをサンドするスポンジには最高級のバンホーテンココアを贅沢に使用し、しっとりとした上品な味わい。リピートするファンも多い、チョコレート好きならぜひ食べてもらいたいケーキです。

ザ・ご当地検定の問題

Q. あさひ製菓が販売している、クリームをカステラで包んだ山口銘菓は?

A. 月でひろった卵