銀座の「久兵衛」「すきやばし次郎」といえば何の食べ物の名店?

東京都銀座で食事をするなら、やはり名店と言われる店に行きたいものです。そんな銀座には「すきやばし次郎」と「久兵衛」という名店があります。この2店は何の料理の名店なのか、また2店にはどのような違いがあるのかをご紹介します。

歴史から見る寿司の違い

東京都銀座で寿司を食べるなら、本格的な江戸前寿司を提供してくれる、すきやばし次郎と久兵衛の名前が挙がる事もあると思います。江戸前寿司というのは、握り寿司を中心とした江戸の郷土料理です。当時の味を受け継いでいる寿司を一度は食べてみたいものですね。1935年に、それまで料亭で寿司を握っていた今田寿治さんが久兵衛を銀座で開業しました。久兵衛の特徴はそのシャリの美味さです。久兵衛では、会津継承米として知られる氏郷を使用しています。豊かな香りと甘みを感じる米を使い、シャリ専門のスタッフが丁寧に研ぎ、炊き上げています。久兵衛の寿司にわずかに感じる甘みは、寿司の要でもあるシャリへのこだわりから出来たのです。

1965年には小野二郎さんが銀座ですきやばし次郎を開業しました。幼い頃より料亭で奉公修行をしていた小野さんは、26歳で寿司職人としての修行に入りました。小野さんの卓越した職人技から握られるシャリは、いつしか次郎握りと呼ばれるようになり、多くの食通を虜にしてきました。すきやばし次郎の特徴は、そのほのかに温かいシャリにあります。すきやばし次郎のこだわりは、シャリの温度です。食べて美味しいと感じる適温を心がけ、酢の味を活かしたシャリが、すきやばし次郎の寿司の美味さを引き出しているのです。銀座に赴いて、寿司を食べる機会があったなら、久兵衛とすきやばし次郎のシャリに注目して食べてみてください。それぞれのシャリの違いを感じながら、伝統の江戸前寿司をぜひ味わってみましょう。

銀座の歴史

すきやばし次郎と久兵衛。東京都で寿司を食べるなら、銀座にあるこの名店が浮かぶという人もいると思います。ですが、なぜ銀座には高級店や名店が集まるのでしょうか。銀座の歴史を紐解くと、その謎の一端が分かります。銀座という地名は、江戸時代にこの地に銀貨幣の鋳造所があった事に由来があります。職人達が集まり、次第に銀座は職人の町へと発展していきました。ですが、明治維新後から銀座は変化を始めました。火事が多かった事から、海外のような不燃都市を造ろうとしました。そして、銀座に煉瓦街が完成しました。煉瓦街には数々の店が建ち並び、やがて高級店や名店が並ぶ繁華街へと発展しました。

銀座は、様々なトレンドの発祥の地でもありました。銀ブラという言葉を聞いた事があるかもしれません。銀ブラという響きから、「銀座をブラブラと散歩する事」の略だと思われる人もいるかもしれませんが、正しくは「銀座のカフェでブラジル珈琲を飲むことです。1911年に開業したカフェーパウリスタは誰もが気軽に珈琲を飲める店として多くの人々に愛されました。学生は元より、著名な文化人も通いました。いつしか、カフェーパウリスタで飲むことがトレンドとなり、「銀ブラをする?」という一言だけで、銀座でブラジル珈琲を飲むという事が分かったのです。銀座は、昔も今も常にトレンドを先取り、人々を魅了しています。現在でも、銀座には国内外の名店から、新しい店が建ち並び、グルメからファッションまで幅広く楽しめます。銀座を訪れた際には、当時の賑やかさを思いながら、ブラジル珈琲を飲むのも良いのではないでしょうか。

東京都銀座で寿司を食べるなら、すきやばし次郎と久兵衛

東京都銀座で寿司を食べる時には、寿司の名店と言われる、すきやばし次郎と久兵衛の味を、ぜひ味わっていただきたいです。伝統の江戸前寿司を守りながら、常に新しく進化する名店の味を堪能しながら、江戸前寿司の歴史を感じてください。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 銀座の『久兵衛』や『すきやばし次郎』といえばどんな食べ物の名店?

A.寿司