不揃いの麺が特徴の、徳島県鳴門市のご当地うどんは?

讃岐うどんの本場・香川県のお隣ですが、徳島県にはうどんのイメージがあまりないかもしれません。しかし、徳島県の鳴門市には、昔から地元の人々に長く愛され続けてきたご当地うどんがあるのをご存知ですか?

「鳴(なる)ちゅるうどん)」とは

「鳴ちゅるうどん」は、徳島県・鳴門市でよく食べられているうどんです。短い、やわらかい、不揃いといった麺が特徴的で、つゆはあっさりめで少し甘めな味で不揃いの麺によく絡みます。具はねぎと刻みあげが一般的で、鳴門名産のわかめやちくわを入れる店もあります。讃岐うどんの違いはやはり麺の歯ごたえ。短くやわらかめな麺は寒いときはもちろん、夏バテや二日酔いの時も、また小さな子供も「ちゅるちゅるっ」と食べられます。シンプルで、家庭で作られたような、毎日でも食べたくなる懐かしい味わいです。

鳴ちゅるうどんの由来

鳴門市は、江戸時代から昭和後期まで広大な塩田地帯が広がっていました。鳴ちゅるうどんは、塩田があった当時、重労働作業に従事していた労働者たちのために、やわらかくて食べやすい食事として出されたのが始まりと言われています。その後、地域に人々に受け入れられ、親しまれてきました。

「鳴門うどん」と呼ばれ、鳴門市以外ではほとんど知られていませんでしたが、2000年代に徳島出身の写真家である中野晃治さんが、「鳴門のちゅるちゅるうどん探訪記・鳴ちゅる」を出版し、その中で「鳴ちゅるうどん」と命名されたのをきっかけに、少しずつ市外にも広まり、今ではうどん好きの人のみならず、注目されるようになっています。

鳴ちゅるうどんが食べられるお店

鳴ちゅるうどんと言えば「舩本うどん」。テレビなどのメディアでも多数紹介されています。昭和47年(1972年)の創業の以来、変わらない製法を貫いて、シンプルでおいしい一杯を提供しています。うどんの他にも、だしがしみた名物おでん、素朴な味のコロッケ、ちくわの天ぷらなども人気です。

「大井食堂」も鳴ちゅるうどんが食べられる代表的なお店です。江戸時代から続くという老舗のうどん専門店で、メニューはうどんのみで、トッピングはちくわと卵から選びます。程よくダシの効いた淡く優しく深みのあるおつゆと、わずかに縮れた麺との相性は抜群です。

「あそこ食堂」のつるつるとやわらかく食べやすい麺は、毎朝手打ちしているもの。昆布とかつおぶし、いりこでとった、濃いめのつゆと良く合います。ケースには新鮮な地魚を使ったメニューを始め、たくさんのお惣菜がずらりと並んでおり、こちらもお手頃価格で食べられます。

日本にいながら世界各国の美術館をめぐったような体験ができる美術館

「大塚国際美術館」という美術館をご存知でしょうか? 2019年のNHK紅白歌合戦では、徳島県出身のシンガーソングライター・米津玄師さんが生中継で出演し、話題になったところです。

実はこの美術館、世界的にも珍しい展示を行っているのです。ここに展示されている全ての作品は世界の名画を陶板に焼き付けて再現したもの。世界26ヶ国190余りの1000点以上にも及ぶ西洋名画を、陶板で原寸大に再現し展示します。多くの美術館では写真撮影は禁止され、作品に触るなんて言語道断なことですが、何とこちらのその両方がOK! フラッシュは禁止されていますが、どの作品でも自分のカメラで撮ることができ、名画とツーショット撮影なんてこともできます。陶板は耐久性が高いため、屋外で鑑賞するという原画ではありえない展示がされており、モネの代表作の1つ「大睡蓮」が、屋外で見られるのです。

「大塚国際美術館」は鳴門のうず潮で有名な鳴門海峡のすぐ近くにありますので、うず潮観光と一緒にプランに加えてみてくださいね。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 不揃いの麺が特徴の、徳島県鳴門市のご当地うどんは?

A. なるちゅるうどん