日本におけるスダチの生産量のほとんどを占めている都道府県は?(平成25年)

さわやかな香りときりっとした酸味が特徴のスダチ。日本におけるスダチの生産量のほとんどを占めている都道府県はどこでしょう?

スダチは徳島県の特産品!

焼き魚や揚げ物料理、豆腐料理のアクセントに、あると嬉しいスダチ。最近では関東の飲食店でも料理の御供に、すだちサワーなどの飲み物に、と年中見かけますが、そんなスダチは徳島県を代表する特産品なのです。
徳島県のスダチの生産量は国内の95%を超えており、生産高は約7000トン。なんと50年連続で日本一の生産量を誇ります。
旬は8月中旬から9月下旬であるものの、徳島県ではハウス栽培もの、露地栽培もの、貯蔵ものをシーズンに分けて流通させることで、一年を通してフレッシュで美味しいスダチを全国に届けています。
年中スダチを楽しめる理由には、スダチ王国・徳島のすっぱい元気パワーがありました。

すっぱいスダチに、良いところいっぱい!

スダチの鮮やかな濃緑の皮、爽やかな青みのある薄黄色の実、キュッと酸っぱい果汁、イメージするだけでも口の中が潤ってきますが、このすっぱいスダチには良いところがいっぱい詰まっているのです。
まず、この酸っぱさには疲労回復の効果が期待できます。スダチはアルカリ性食品で、クエン酸を多く含んでいます。体内の新陳代謝を盛んにし血液が新しくなる循環や食事の消化吸収を促していて、これが疲労回復に繋がります。
さらにスダチを使用することで、塩分の強い調味料を控えることができ、減塩に繋がります。またスダチに含まれているカリウムには体内の塩分を排出してくれる効果もあります。
さらには2006年の研究で、スダチの搾りかすの粉末には血糖値の上昇を抑える効果があることが確認されたそうです。これは徳島大学と農協との共同研究による発表で、それを受け現在では、スダチ表皮の粉末を使用した健康食品の開発が多数進められています。

なんにでも使える!万能のスダチ!

醤油の代わりにスダチを使う徳島県民と言われていますが、実際、おかずだけでなく食卓に上るものの大体のものにスダチをかけていただきます。
ポテトサラダにスダチ、ちりめんじゃこにスダチ、味噌汁にもスダチ、カレーライスにもスダチ、何とバニラアイスにもスダチと・・・本当に何にでもスダチをかけるほど身近な存在で、刺身の醤油にもスダチを足して使うほど重宝しています。
昔から阿波国(徳島県)に自生していたスダチ。地元では酢の代わりとして使っていたそうで、酢橘と呼ばれていました。
やがて京都や大阪の料亭などで使用されるようになり人気が出て、さらには1980年代にミカンの転換作物として生産が拡大したことで徳島県の代表特産物になりました。
徳島県では各家庭でも庭にスダチの木を育てるほど生活と切り離せないスダチ。生産も日本一ならスダチの消費量もダントツで日本一です。
二つに割ったり、輪切りにしたり、皮を擦ったり、果汁を絞ったりと楽しみ方もさまざまで、焼き魚、汁物、冷や奴、和え物、冷やしそうめんや冷やしうどんなどぜひ使ってほしい料理もたくさんあります。いずれも爽やかな風味が食材の旨味を一層引き立ててくれるので、スダチは信頼の果実です。料理がグレードアップするので高級食材と相性がいいのもうなずけます。
保存には、ポリ袋に入れ空気をなるべく抜いて冷蔵庫で保管すれば鮮やかな緑色を長く保つことができますし、ミキサーにかければドリンクにもドレッシングにも加工できる万能果汁エキスになります。

徳島のマスコットももちろんスダチ!

そんな徳島県のマスコットキャラクターもずばり「すだちくん」です。なんと第1回ゆるキャラ大賞では審査員特別賞(山田五郎賞)も受賞しています。
実はこのすだちくんはゆるキャラブームのキャラクターというわけではありませんでした。1993年の徳島県・香川県で開催された東四国国体の徳島県側のイメージキャラクターとして公募され、1990年1月当時、小学生が描いた「すだちくん」が一度審査から外れたものの復活採用されたという由緒のあるキャラクターなのです。
濃い緑でまあるいシルエットと弾ける笑顔が特徴的なすだちくん。シンプルながらも徳島の燦燦とした日差しの様なまぶしい笑顔で見ているだけでも元気が沸いてきますが、2023年にはなんと生誕30周年を迎えます。フレッシュなスダチとともに引き続き徳島を盛り上げてくれること間違いなしです。

ザ・ご当地検定の問題

Q.日本におけるスダチの生産量のほとんどを占めている都道府県は?(平成25年)

A.徳島