鳥取砂丘の砂の中で蒸して作った、鳥取土産として人気の卵料理は?

鳥取県の観光名所といえば、風で運ばれた砂が作る美しい景観の「鳥取砂丘」。この鳥取砂丘の砂を利用して作られた卵料理が注目を浴び、お土産としても人気です。今回は話題になっているそのお土産についてご紹介します。

鳥取土産で人気の卵料理「砂たまご」

「砂丘の砂を利用して何かできないか?」「温泉たまごが人気なら、砂を利用した蒸したまごを作ろう」。そんな発想から開発されたのが、今や鳥取土産として人気の「砂たまご」です。鳥取砂丘ならではの特産品が平成13年に誕生し、これが地域活性化の起爆剤に! テレビや芸能人が度々その美味しさと珍しさを紹介し、鳥取のご当地グルメ&手土産としておなじみの存在になっています。箱入りなので手土産にするのも最適なはず。

さて、この「砂たまご」は一体どんなものなのでしょうか。鳥取県東部特産である「因州和紙」に鳥取の平飼い卵を包み、砂丘の砂に埋めて約240度の高温で25分ほど蒸し焼きしてできたのが「砂たまご」。砂で卵を蒸し焼きにする作り方は、全国でもここだけだそう。特許出願した独自の製法により、水分が適度に抜け、白身にはもっちりした弾力が生まれます。そして黄身は、栗や焼き芋のようなホクホクした食感に! 家庭で作るゆで卵とは違う食感と味わいが魅力です。

「砂たまご」は鳥取砂丘周辺のお土産センターや物産館にて販売しているので、訪れた際はぜひチェックを。砂丘を眺めながら頬張る「砂たまご」はきっと格別なはず!

「砂たまご」が作られた鳥取砂丘とは

鳥取砂丘は日本最大級の砂丘で、その規模は東西16km、南北2.4kmになります。中国山地から流された砂が川と海に運ばれ、さらに風に流されて現在の景観を作りました。風紋が見られたり、すり鉢状の地形が現れるなど、刻々と形を変える点も砂丘の魅力と言えましょう。鳥取砂丘がある山陰海岸国立公園は、昭和30年に国定公園として指定。その後、昭和38年国立公園に昇格した経緯があります。鳥取砂丘の一部——良好な砂丘景観が見られる約131haが特別保護地区として指定を受け、あらゆる規制が設けられています。特別保護地区を観光で訪れた際は、ルールを守って鑑賞しましょう。ちなみに夏季期間、鳥取砂丘の砂の温度は60度以上もあがるので、裸足では決して歩けないのでご注意ください。

なお、鳥取砂丘は世界的に見ても、海岸砂丘として大きな起伏を持つことで注目されています。 風紋・砂簾・砂柱、ハマゴウなど砂丘独特の地形、 植物群落があることから学術的に貴重であると評価を受け、昭和30年には国の天然記念物に指定されています。

誤解が多い!? 「砂丘」と「砂漠」は別のもの

見た目が似ていることから「砂丘」と「砂漠」が同じものだと思っていませんか? 実は構造的に砂丘と砂漠は別物です。砂丘は風で運ばれた砂が作る丘のこと、そして砂漠は、年間の降雨量が250mm以下、もしくは降雨量より蒸発量のほうが多い地域で、砂や礫、岩石の多い土地のことを指します。

砂丘と砂漠の違いは、砂を掘ってみると体感でわかるでしょう。砂丘は砂の表面が乾いていても、掘るとすぐに湿った砂が出てくるのに対し、砂漠は掘っても乾いた砂しか出てきません。これは降雨量に対し、蒸発する水分量の方が多いためです。極度に乾燥した砂漠では生物が生きづらいのと対象的に、鳥取砂丘では初夏にはかわいらしいピンクの花を咲かせるハマヒルガオが、秋には紫の花をつけるハマベノギクなど、季節によって様々な植物が彩りを添えます。

ザ・ご当地検定の問題

Q.鳥取砂丘の砂の中で蒸して作った、鳥取土産として人気の卵料理は?

A.砂たまご