2011年のB-1グランプリで1位となった「ひるぜん焼そば」はどこの都道府県の料理?

2011年のB-1グランプリにて見事1位に輝いた「ひるぜん焼そば」ですが、どこの都道府県の料理なのかご存じでしょうか?

「ひるぜん焼そば」は岡山県のソウルフード!!

「ひるぜん焼そば」は岡山県真庭市の観光地蒜山(ひるぜん)地方から広まったソウルフードです。
熱々の鉄板の上で、甘辛い味噌ベースのタレを中太のもちもち麺とよく絡ませた「ひるぜん焼きそば」は、白米とも相性が良いため定食としても好まれています。
その具には、焼きそばには珍しく鶏肉を使用しています。親鶏のコリコリした食感に食べ応えも抜群。味噌ダレとの相性も最高!キャベツや玉ねぎもみずみずしさを失わず、満足度も充分なご当地グルメとなっています。

「ひるぜん焼そば」の味噌ダレは各家庭で作っていた?!

広大な自然が広がる蒜山高原は、西日本を代表するリゾート地です。酪農が盛んでジャージー牛の飼育頭数は日本一を誇り、牛乳やヨーグルトなどの乳製品は全国にも流通しています。
そんな蒜山地方で「ひるぜん焼そば」は誕生しました。この地域では昭和30年頃から、各家庭で工夫をしたタレを使ってジンギスカンや焼きそばを食べていたそうです。とある食堂がその手作りの味噌ダレにかしわ肉とキャベツを使った焼きそばを作ったところ評判になり、地域に徐々に広まっていきました。
「ひるぜん焼そば」と名前を付けたのは、2008年(平成20年)に発足した「ひるぜん焼そば好いとん会」で、地域では単なる「焼きそば」と呼ばれていたこの一品に「ひるぜん焼そば」と名前を付け、地域活性化のためのPR活動を行いました。そして「ひるぜん焼そば」は、2011年(平成23年)の第6回B-1グランプリにてなんとゴールドグランプリを受賞。「ひるぜん焼そば」の全国での知名度があがり、岡山県を代表する名産品になりました。

「ひるぜん焼そば」に必要不可欠なのは…?!

そんな「ひるぜん焼そば」にはいくつかの定義があり、これをクリアしていないと「ひるぜん焼そば」とは言えないのだそう。それは…

・味噌ベースの特製だれを使用すること!
 ソースではなく濃厚で甘辛い味噌ダレを使うことが最大のポイント!元祖と言われる「ますや食堂」では、ニンニク・玉ネギ・リンゴなどの様々な材料と調味料で味噌ダレを作っていたそうです。味噌ダレが焼けることで香ばしさが広がり、旨味も増します。
親鶏のかしわ肉を使用すること!
 豚肉や牛肉ではなく、大きめにカットした親鶏のかしわ肉をしていることも特徴のひとつで、柔らかいけれどもしっかりとした食感と弾力のいい歯ごたえが「ひるぜん焼そば」の満腹度を上げています。昔からこの地方では焼きそばには鶏肉を入れていたそうで、元は卵を産み終わり鶏舎から出された廃鶏(雌鶏)を使用していたのだそう。
・蒜山の高原キャベツを使用すること!
 蒜山高原は50年以上栽培が続くキャベツの一大生産地。採れたての蒜山キャベツはみずみずしくて柔らかく、焼きそばにピッタリ!

気になる!「あさぜん焼そば」?!「よるぜん焼そば」?!

そんな絶品グルメ「ひるぜん焼そば」ですが、「ひるぜん焼きそば好いとん会」が生み出した兄弟焼きそばが存在するのです。
それが、「あさぜん焼そば」と「よるぜん焼そば」です。「ひるぜん」は蒜山地方から来ているのにこの言葉遊びもおもしろいですね。こちらもそれぞれに定義があります。

「あさぜん焼そば」
・横手焼きそば直伝の目玉焼きを乗せる。
・彩りに福神漬けをトッピングする。
まさにモーニングにピッタリな一品に。目玉焼きの完成度を追求するあまり、秋田県のご当地グルメ横手焼きそばのPR団体「横手焼きそば暖簾会」の協力があったというエピソード付きで地域を超えたコラボメニューです。

「よるぜん焼そば」
・スパイシーな味付けにする。
・鶏肉のヤゲン軟骨・はらみ・心臓を使用する。
・切り干し大根で食感を出す。
こちらは「お酒に合う大人の味」をテーマにしており、ピリ辛で濃いめの味付けになっています。粒コショウやキムチダレを使用するなどでアレンジができ、各店でそれぞれの違った味付けが楽しめます。

岡山のソウルフード「ひるぜん焼きそば」は、味も濃いめ、地元愛も濃いめのご当地フード。岡山の自慢として全国に発信しています。

ザ・ご当地検定の問題

Q.2011年のB-1グランプリで1位となった「ひるぜん焼そば」はどこの都道府県の料理?

A.岡山