徳島県の徳島製粉が製造している、西日本で有名なカップラーメンの名前は?

西日本で販売され、根強い人気を誇るカップラーメンがあります。静岡を境にして東の地方では販売されていない、いわゆる「ご当地カップラーメン」なのですが、実は50年近くも愛され続けているという、ロングセラー商品なのです。

西日本を中心に長く愛されるカップラーメン

「金ちゃんヌードル」は徳島県に本拠を構える徳島製粉株式会社が製造・販売しているインスタントラーメンです。最初は袋入りのインスタントラーメンを発売し、次いで発売したカップに入ったラーメンが爆発的に売れたという金ちゃんヌードル。西日本を中心に販売され、沖縄県では沖縄のソウルフードとまで言われるロングセラー商品になのです。

「金ちゃんヌードル」って?

金ちゃんヌードルのパッケージは、昭和レトロなフォントと温かみのある色合いをしています。特筆すべきは容器が2重構造のカップになっている点です。持った時の熱さの軽減と共に保温効果があります。そして、しっかりと閉まるプラスチックのフタが付いているのも嬉しいですね。

中身は他のインスタントラーメンと同様、粉末のスープとかやくが入っています。具材は大きめのエビが印象的。カップラーメンの具材としてはあまり見ないシイタケが入っているのが珍しく、他にも味付たまごや味付豚肉、ネギが入っています。

お湯を注いで3分待てば出来上がりです。金ちゃんヌードルの特長は何と言っても麺。なんと金ちゃんヌードルは10分経っても麺が伸びないのです。素材にこだわって作られたコシがあって歯切れがいい麺は、10分経ってもおいしく食べられるとも言われています。さすがに製粉会社のこだわりの麺ですね。肝心のお味ですが、実はものすごくおいしい、100%満足! というわけではないようです。ただこれは綿密な企業戦略によるもの。60~80%の満足で、ほどほどのおいしさがまた味わってみたいと思うようです。

金ちゃんヌードルの歴史

金ちゃんヌードルはどうして「金ちゃんヌードル」という名前が付いたのでしょうか。それは、創業当時から徳島製粉が製造している自社ブランドの小麦粉「鳴門金鶴(なるときんつる)」がルーツになっているそうです。もともと徳島製粉はその名の通り製粉業が中心でしたが、大手パン屋が徳島に進出してきた影響で、小麦粉の売り上げが低迷してしまいました。そんな時に、小麦粉が売れないなら自社で小麦粉を使い販売できる商品はないかということで作り始めたのがこの金ちゃんラーメンなのです。

発売当初は「キンツルラーメン」という商品名でしたが、同じ名前の商品が他にもあったため、ほどなく「ナルトナミキンツルラーメン」に名前を変更。そして、さらにもう一度名前の変更を経て、現在の「金ちゃんラーメン」が誕生しました。パッケージに鶴のイラストが描かれていますが、こういうわけだったのですね。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 徳島県の徳島製粉が製造している、西日本で有名なカップラーメンの名前は?

A. 金ちゃんヌードル