静岡県富士市のご当地グルメといえば、「つけ麺」ならぬ、何?

全国各地のご当地グルメの中には、おなじみのメニューを今までとは違った食べ方で食べさせることで、全く新しい味わいを生み出しているものもあります。静岡県富士市ではあるものをつけ麺風に食べるグルメが名物となっています。

トマトソースをつけて食べるつけ麺?

静岡県富士市のご当地グルメとして全国的にも有名なのがつけナポリタンです。つけナポリタンはその名前の通り、パスタ料理のナポリタンがベースになっている料理です。ナポリタンはゆでたパスタにトマトソースをからめてフライパンの中で炒める料理ですが、つけナポリタンは調理にアレンジを加えることで全く新しい料理となっています。パスタをゆでるところまでは同じですが、違うのはそこに味付けとして使用するトマトソースの扱いかたです。つけナポリタンはゆであがっためんをソースを絡めない状態でお皿にもって、それに別のお皿に入れたトマトソースをつけて食べるのが味の特徴です。中華料理のつけめんのように、ソースをつけながらめんを味わう画期的なメニューです。

つけナポリタンは味わいに個性を生み出すために、ソースの作り方にのこだわっています。ナポリタンに使われるようなトマトソースをそのまま、めんをつけるためのソースとして使用するのではなくて、めんがつけやすいように一工夫しているのがポイントです。トマトソースを味のベースにしながら、そこに鶏がらなどでとったスープを加えることで、スープの味わいをより深いものにしています。トマトソースと他のソースを混ぜ合わせて作ったソースのことを富士市ではダブルソースと呼んでいますが、味付けにこのダブルソースを使用することがつけナポリタンのスタンダードになっています。提供されるお店によってダブルソースの味わいは異なっていますが、トマトソースが味のベースになっているところは、どのお店でも共通しています。

つけナポリタンはめんに加える具材にも、富士市の特産品が使われています。富士市は駿河湾に面した海の町で、漁業もさかんに行われていますが、そんな富士市の特産品の一つが桜えびです。めんはゆでたものをそのままお皿に盛るのではなくて、オリーブオイルをフライパンの中で絡めてから盛り付けています。この時、オリーブオイルと一緒にめんに絡められるのが桜えびで、桜えびをめんに加えることで味にいっそうふくらみが生まれています。オリーブオイルと桜えびが下味となっているので、トマトソースをつけたときにトマトの味わいがより引き立っているのも味の特徴です。

つけナポリタンでは具材としてそのほかに、肉やきのこなども使われています。中に入れられている肉で一般的なのは鶏肉のチャーシューです。普通の鶏肉ではなくてチャーシューを使用することで、中華料理のつけめんのような味わいを楽しめるようになっています。その一方できのこはマッシュルームが具材として広く使用されています。通常のナポリタンでもよく使用されるマッシュルームを具材として使用することで、イタリア風の個性が味に加わっています。

トマトソースの味わいをさらにふくらませるために、ソースに加えられるのがチーズです。スープの上に直接チーズを加えることでトマトソースの味わいがよりイタリア風のテイストになっています。チーズがとけたトマトソースをめんにしっかりと絡めて食べることで、普通のパスタ料理では味わえない食感を楽しむことができます。つけナポリタンは食べやすいようにお箸で食べるのが一般的なので、和食のように気軽に楽しめるのも大きな魅力です。

富士市内で食べられるご当地グルメ

静岡県富士市のご当地グルメ、つけナポリタンは市内にある吉原商店街をはじめとして、市内各地の飲食店で味わうことができます。パスタ専門店だけでなくカフェや居酒屋などさまざまな種類の飲食店でメニューとして出されている人気の名物料理です。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 静岡県富士市のご当地グルメといえば、「つけ麺」ならぬ、何?

A.つけナポリタン

Q. 静岡県富士市のご当地グルメ「つけナポリタン」に使われる富士市の特産品は?

A.桜えび