静岡県土産として人気の、サブレのようなお菓子とは?

全国各地に焼き菓子はありますが、静岡県で愛されてきたサブレのようなお菓子は独特の触感が受けているようです。長い歴史を持つ定番の焼き菓子であり、いまでは全国にもファンを獲得しています。他の焼き菓子とは何が違うのか、どんな風味なのか、紹介していきます。

シンプル・イズ・ベスト

8の字は、静岡市森下町にあるカクゼン桑名屋で作られている焼き菓子です。その名前のとおり8の形状をしています。8の字の原型は、昭和の初めに広まった駄菓子「めがね」です。小麦粉と砂糖だけで作られていましたが、やがて卵が加わり、味のベースが出来上がったと言われています。名前も8の字に変わり、いまも変わらず世代を超えて愛されているのです。誕生当時から無添加であり、安心安全です。一見すればクッキーですが、西洋菓子では味わえない独特の硬さに魅了されます。口に含むと柔らかく解けるような触感を堪能できるのです。

8の字は、もともと高齢者には人気でしたが、離乳食として利用されていますし、幼稚園や保育園のおやつにも欠かせません。祝いの席や来客時にも登場する定番の逸品で、お土産としても好まれます。材料がシンプルなだけに、作る際には繊細さが要求されます。味を左右するのは生地の仕込み加減で、その日の温度や湿度によって微妙な調整がおこなわれてきました。8の字は、商品を手に取るファンの笑顔を思いながら仕込まれている、静岡県を代表する銘菓なのです。

新しいテイストも大人気です

8の字は、昔ながらの味を守り抜いている焼き菓子ですが、その人気に満足しているわけではありません。いま、という時代に必要な味を追い求めているのです。そのたゆまぬ努力が多様なテイストを生み出しました。定番といえばプレーンで、お茶うけに最高ですが、そこに新しい仲間が加わったのです。お茶味と紅茶味、そして8の字と8の字のあいだにクリームを挟んである「チョコはっち」です。お茶味はプレーンより硬めで、歯ごたえを楽しみたいファンに受けています。噛めば噛むほど口のなかに抹茶の風味が広がっていきます。コーヒーや冷たいミルクにベストマッチします。紅茶味に使用されているのはダージリンで、やさしい甘さを引き立てる品の良い香りが魅力です。ゆったりとした時間を味わいたい大人向けの商品です。

8の字のなかでも「チョコはっち」は本店だけで取り扱っているニュースターです。グリーンティー、ミックスベリー、ホワイトチョコレートの3種類が用意されていて、商品を覗ける可愛いらしいパッケージも人気です。これまでの触感にしっとり感が加わり、後を引く美味しさです。カプチーノやホットミルクはもちろん、子供たちが好むジュース類とも相性のいいテイストが揃っています。商品は通販でも購入できるため、全国にファンを獲得しています。

静岡発の元祖ご当地アイドル

8の字は、その飾らない素朴さが何よりの人気です。素朴さが魅力で愛され続けているといえば「ちびまる子ちゃん」です。舞台は静岡県の清水であり、国民的な長寿番組となりました。原作者のさくらももこさんが亡くなってからも変わらない人気を誇っています。その魅力を余すところなく楽しめるのが「ちびまる子ちゃんランド」です。所在地は、静岡市清水区にあるエスパルスドームプラザの3階です。入場料は、大人(中学生以上)が600円、小人(3歳以上)が400円、2歳以下は無料です。シニア(65歳以上)は100円引きになります。営業時間は10:00~20:00で年中無休です。

館内は無料ゾーンと有料ゾーンに分かれています。無料ゾーンには砂絵の体験コーナーやオリジナルのグッズを購入できるショップがあるほか、番組にも登場する駄菓子屋「みつや」が設けられています。子供から大人まで楽しめます。有料ゾーンに入れば、さくら家や3年4組の教室を体験できるコーナーがあります。さくらももこさんの直筆原稿やアニメの資料なども展示されており、ちびまる子ちゃんランドでしか経験できないものばかりです。

8の字は素朴さと上品さが命です

8の字は幅広い層から支持されている静岡県の銘菓です。焼き菓子は硬いというイメージですが、8の字は口の中に入れるとホロっと溶けます。甘すぎないその上品な風味は、静岡県の名産品、緑茶を楽しむために作られたかのようです。一度味わってみてください。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 静岡県土産として人気の、サブレのようなお菓子の名前は?

A. 8の字

Q. アニメ「ちびまる子ちゃん」の舞台になっているのは、静岡県のどこ?

A.清水