餃子といえば、栃木県の宇都宮市と静岡県の浜松市が有名どころとして思いつく人も多いかもしれません。ですが、埼玉県北本市にもB級グルメの餃子があります。それは、一体どういう餃子なのでしょうか?
埼玉県北本市のトマトの栽培の歴史
埼玉県北本市は、その地形からトマトの栽培が盛んであり、「石戸トマト」の名前で全国にその名が知られています。何故、北本市でトマトの栽培が盛んになったのかというと、その歴史は大正時代まで遡ります。大正末期の石戸村(現在の北本市)では、輸出用の種を取って売るためにトマト栽培が始まりました。最初は、食べるためではなく種を取るために作られ始めたのですが、思うように種が取れず、それまで捨てていた果肉を生かす方向へと方針を転換。昭和2年には石戸トマト組合を組織し、優良品のトマトは生のまま出荷し、その他は果肉をトマトクリームなどに加工するため工場を建てて、加工販売を行っていきました。
昭和初期には、帝国ホテルなどでも使用されるなど定評がありましたが、戦争の影響によって工場が閉鎖。石戸トマト組合も解散となってしまいます。かつては一世を風靡した北本市のトマトを、工場閉鎖から約50年、ふたたび町おこしに役立てようと多くの市民や生産者たちが動き出しました。そうした動きの中で、埼玉県北本市の特産品やB級グルメとして誕生したものの一つが「とまとルンルン揚げ餃子」です。
とまとルンルン揚げ餃子はこんな餃子
とまとルンルン揚げ餃子は、特産品推進委員会が一般募集したトマトレシピの中から、北本市商工会や北本市まちづくり観光協会(現:北本市観光協会)が開発した商品です。特徴は、何といっても具にすりつぶした北本産トマトを使用していること。トマトの独特の風味が生かされた餃子は、油で揚げてカリっとした皮の食感と具がマッチしており、おかずとしてだけでなく、子供のおやつや大人のお酒のおつまみにもピッタリです。
埼玉県が主催する埼玉B級ご当地グルメ王決定戦にも出場した、とまとルンルン揚げ餃子。この大会は、埼玉県内のご当地グルメの魅力を全国に発信することを目的に行われた大会で、2010年に開かれた第6回大会では、とまとルンルン揚げ餃子は第5位に入っています。
埼玉県北本市のゆるキャラや観光スポット
埼玉県北本市は、埼玉県東部中央に位置しており、温暖で過ごしやすい地域です。トマト栽培の盛んな地域である北本市には、北本トマトをイメージしたゆるキャラの「とまちゃん」というキャラクターがいます。このキャラクターは、真っ赤なほっぺとつぶらな瞳が特徴の女の子。埼玉県内だけでなく他の地域のイベントにも参加するなど、北本市や北本トマトのPR活動を行っています。北本市石戸宿の東光寺には、石戸蒲ザクラというカバザクラの古木があります。この桜は、国の天然記念物に指定されており、日本五大桜の1本に数えられている桜です。自生しているカバザクラはこの戸蒲ザクラのみであり、樹齢は約800年とされています。
北本市には、日本で唯一とされている学校給食に関する資料館の学校給食歴史館があります。学校給食は、明治22年に山形県の私立忠愛小学校で始まったとされており、そこから始まった小中学校の給食の歴史、給食用の食器の展示など色々な展示物を見ることが出来る資料館です。また、2002年に行われた日韓ワールドカップの際に、国際交流の一環として参加国の料理が学校給食に取り入れられましたが、その時の学校給食も紹介されています。さらに、学校給食調理コンクールの年代別優良作品も紹介されるなど、学校給食に関する様々な知識が得られるスポットです。
トマト栽培の盛んな埼玉県北本市が開発した、注目のB級グルメ「とまとルンルン揚げ餃子」
トマトの栽培の盛んな埼玉県北本市には、とまとルンルン揚げ餃子などのトマトを使ったB級グルメがたくさんあります。トマト好きなら是非、そんなB級グルメを味わいに、埼玉県北本市へ足を運んでみてはいかがでしょうか?
ザ・ご当地検定の問題
Q. 埼玉県北本市のB級グルメ「とまと○○揚げ餃子」。○○に入るのは?
A.ルンルン
Q. 埼玉県北本市の「北本トマト」をイメージしたゆるキャラは?
A.とまちゃん