静岡県土産の定番である、「夜のお菓子」の異名で知られるパイとは?

静岡県浜松市の有名なお菓子の一つにパイがあります。そのパイは「夜のお菓子」と言われることもありますが、その理由はご存知でしょうか。今回は、そんな知っているようで知らない「夜のお菓子」や浜松市について紹介します。

うなぎパイが「夜のお菓子」になった理由

うなぎパイが作られている静岡県浜松市には、うなぎの養殖で有名な浜名湖があります。昔は、浜松市よりも浜名湖のほうが知名度が高かったので、これを利用して、浜松ならではのお菓子を作ろうと考えた人がいました。春華堂の2代目社長です。そこで、有名な浜名湖のうなぎをモチーフに、職人たちで試行錯誤をして出来上がったのが「うなぎパイ」です。普通のパイとは違い、うなぎのエキスがパイに練りこまれています。だからといって、うなぎの味がすることはなく、サクサクの甘くて美味しいパイです。

そんな、うなぎパイには「夜のお菓子」というキャッチフレーズがあります。うなぎを食べると精が付く。と言葉もあるほど、栄養豊富なうなぎのエキスを使っているからでしょうか。答えは、違います。正しくは、家族団らんのひと時に食べてほしいという春華堂社長の願いがこめられているからです。夜のお菓子の意味は正しく伝わりきらなかったかもしれませんが、目に留まりやすいキャッチーなフレーズと美味しさが相まって現在もその人気を維持していることは間違いありません。

うなぎパイファクトリーで工場見学もできる

うなぎパイは、新幹線の駅や高速道路のサービスエリアなど色んな所で買うことができます。しかし、作っている所が見られるのは、うなぎパイファクトリーだけです。東名高速浜松ICから車で約20分のところにあります。入場料は無料で、事前予約をしなくても製造過程が見学できます。うなぎパイを焼く時のバターや砂糖の焼ける甘い香りを堪能し、お土産ももらえます。事前予約をすると、コンシェルジュの説明を聞きながら工場を見学できます。施設内はカフェも併設していて。うなぎパイを使った限定メニューが食べられます。スイーツだけでなくうなぎパイと浜松野菜を使ったサラダなど、一風変わったメニューも食べることができます。工場直売店では、少し形が不揃いであったり割れてしまったりした製造現場ならではのうなぎパイを買うことも出来ます。

魚のうなぎと浜名湖観光も外せない

うなぎパイのモチーフとなったうなぎですが、浜名湖はうなぎ養殖発祥の地と言われています。浜松には、質の高い浜名湖うなぎを扱ったうな重のお店がたくさんあります。その中でも、うなぎ料理 あつみは、明治40年創業の老舗でJR浜松駅から徒歩圏内にあるお店です。平日しか予約ができないほどの人気店で、香ばしくて肉厚なうなぎを堪能することができます。

JR浜松駅から車で約40分離れた浜名湖の東側には、疲労回復・神経痛・冷え性に効果があるといわれている舘山寺(かんざんじ)温泉があります。無料の足湯につかることができるので、周辺を散策しながらゆっくりと過ごすことができます。温泉街を少し登ったところには、舘山寺(寺院)があります。空海が開いたとされる縁結びで有名なお寺で、可愛いお守りを売っています。山頂まで行くと、高さ16メートルの舘山寺聖観音菩薩があります。山頂の景色は、浜名湖を一望できるので一見の価値があります。舘山寺温泉周辺には、遊園地や浜名湖の湖上を渡るロープウェイ、オルゴールミュージアムなどの観光スポットがあります。浜名湖を遊覧船でクルージングも出来ます。舘山寺は近場で遊びに行けるところがたくさんあるので、充実した時間を過ごすことができます。

静岡県では本場のうなぎパイだけでなく、魚のうなぎや温泉・クルージングも堪能できます

夜のお菓子で有名な静岡県春華堂のうなぎパイ。春華堂のある浜松市では、うなぎパイの工場見学ができて、限定メニューを食べることもできます。魚のうなぎや温泉・クルージングも堪能できるので、充実した観光を楽しむことができます。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 静岡県土産の定番である、「夜のお菓子」の異名で知られるパイは?

A. うなぎパイ

Q. 静岡県のお菓子「うなぎパイ」を製造しているメーカーは?

A. 春華堂