岡山県美咲町から広まったとされており、同町が町おこしに使っている料理は?

岡山県久米郡美咲町は岡山県の中央部に位置し、町内に「日本棚田百選」に選定された棚田が2か所もある自然に囲まれた美しい町です。この町から広まったといわれる誰もが大好きなあの食べ物をご紹介しましょう。

日本人のソウルフードは美咲町出身の偉人から広まった

みんな大好き「卵かけごはん」。説明するまでもなく、ホカホカごはんの上に生卵を落とした至ってシンプルな食べ物です。炊き立てごはんの上に生卵を割り入れてしょうゆを回しかけ、お箸でささっとかき混ぜて、かきこむとたまりませんね。昨今ではTKG(Tamago Kake Gohanの略)なんて言葉も生まれ、「一般社団法人日本たまごかけごはん研究所」なるものまで出現している
日本人のソウルフードです。

美咲町出身で明治時代に活躍したジャーナリスト岸田吟香(きしだぎんこう)という人物が卵かけごはんを好んで食べ、世に広めたことを示す文献が発見されたことと、町内に西日本最大級の養鶏場があることから、美咲町は卵をキーワードとした町おこしをスタートさせました。その第一弾である卵かけごはんのお店である『食堂かめっち。』をオープンさせたところ、全国各地から卵かけごはん愛好家が押し寄せて、休日には行列が出来るほどの盛況ぶりとなりました。今や美咲町は一部で「TKGの聖地」とまで呼ばれるほどになっています。

たまごかけごはんが食べ放題のお店

『食堂かめっち。』は美咲町の中心部、美咲町中央運動公園の中の黄福(こうふく)広場の一角にあります。休日には行列必至、2時間以上待つこともあるそうです。メニューは一番人気の「黄福(こうふく)定食」。卵とごはん、お味噌汁にのり、漬物が付きます。ごはんと卵はおかわり自由! 卵は毎日産みたてのものを入荷し、ご飯は町内の棚田で栽培した「棚田米」で炊かれています。しょうゆも地元のものを使い、味噌や漬物、器まで特産品の「桜湖焼」を使うなど、とことん地産地消にこだわっているのです。自然の中で心ゆくまで卵かけごはんをお腹いっぱい食べることができますよ。また親子丼やだし巻き卵、唐揚げもあります。

山間地に360度広がる棚田

卵かけごはんの米が作られているのは、美咲町の標高400mの谷の全体に360度ぐるりとすり鉢状に広がっている広がる大垪和西(おおはがにし)の棚田です。「日本の棚田百選」にも選ばれている約850枚の棚田が織り成す美しい景色は「日本の原風景」そのもの。初夏の田植えに始まり、秋の実った稲穂が小金色に輝く風景や雲海、冬の白銀の雪景色など、一年を通して四季のさまざまな絶景が見ることができ、訪れた人々を魅了してやみません。

美咲町中央運動公園で遊ぼう

卵かけごはんのお店『食堂かめっち。』は、美咲町中央運動公園の一角にあります。こちらの公園、とびきり楽しい子どもの遊び場もあるので、お子様連れならぜひ立ち寄ってみましょう。

公園には6つのローラー滑り台があって、その総延長は岡山県でもトップクラスを誇ります。80メートルの長いものから、小さな子ども達が楽しめるものまで揃っています。滑るのも楽しいですが、滑り台の滑り口まで登るのもクライミングのように登れたりと工夫されています。階段と違ってかなりの傾斜もこれで楽しく登ることができます。卵かけごはんの腹ごなしや、順番待ちの時間潰しにピッタリですね。

また、日本広しと言えども恐らくここだけではないかと思われる、卵かけごはんの顔出しパネルがあって、卵かけごはんの聖地を訪れた記念(ネタ?)になりますよ。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 岡山県美咲町から広まったとされており、同町が町おこしに使っている料理は?

A. 卵かけごはん