新潟県のかつての名物「カリーナ」の復刻版につけられた名前は?

新潟県の一部の地域にカリーナと言う名物があり、これが復刻されました。復刻版につけられた名前は何というのでしょうか?また、そもそも「カリーナ」とは何のことなのでしょうか?

カリーナの正体は?

みなさんは帰って来たカリーナをご存知でしょうか?多くの人がきっと「カリーナって何だ?」とクビをかしげて考え込むのでないでしょうか。そして「知っている!」と答えた人は、もしかしたら新潟県新潟市西蒲区巻地区出身の30~50歳代の人ではありませんか?昭和40年~60年代の新潟県内には「ラーメンタカノ」という人気ラーメン屋さんが50件近くありました。そしてその店舗のほとんどが現在の西蒲区巻地区、当時の西蒲原郡巻町や周辺の市町村に集中していました。お店の看板のターキーのイラストがラーメンタカノの目印で、その上に「たべるしあわせ」と書いてあります。

その頃のラーメンタカノで人気定番メニューだったのが「カリーナ」です。この名前からどのような料理がラーメン屋さんで提供されていたのか、ちょっと想像しにくいですよね。カリーナは、焼きそばの上にカレールーをかけて紅しょうがをトッピングした食べ物です。この頃の巻町周辺では、このカリーナを目当てに地元住民が家族連れでお店に通っていたそうです。

ついに懐かしのカリーナが復刻

焼きそばにカレールーをかけて食べるなんて、ちょっと不思議な感じがしますよね。しかし新潟県には、昔から地元住民に愛されている「イタリアン」というソウルフードがあります。これは、ソース焼きそばの上にミートソースをかけた食べ物です。昔も今も新潟県民に愛されている名物で、新潟県の人は麺にカレーやミートソースのようなルーをかけて食べるのが好きなのかもしれません。

ラーメンタカノの店舗数が減少してきて、巻地区でもカリーナを提供する店がなくなりました。しかし当時の美味しさを知っている地元のまき鯛車商店街の有志達が、タカノ食品の協力を得てカリーナを復刻させることに成功しました。それが「帰って来たカリーナ」なのです。

復刻されたカリーナも昔の特徴を忠実に再現し、焼きそばの上にたっぷりカレールーがかかっています。そして紅しょうがも多めに添えられています。食べた味の感想を地元の人に聞いてみると、「カレー味の焼きそば」とか「カレー味の焼きそばパン」との答えが返ってきます。この答えから、想像通りの裏切らない美味しさだということがわかります。

定番意外に進化系メニューも豊富

新潟県新潟市西蒲区巻地区にある「まき鯛車商店街」ではカリーナが復刻されるだけでは気がすまず、カリーナをアレンジして新メニューとして商店街のレストランなどで販売・提供しています。

例えばあるレストランでは麺は焼きそばではなくパスタを使い、ジューシーなハンバーグをのせた「ハンバーグカリーナ」を提供しています。これはお店で食べられますが、テイクアウトにも対応しています。
そしてお肉屋さんでは、カリーナを春巻きの皮で包みこんで揚げた「カリーナ・スプリング・ロール」が販売されています。とろけるチーズも入りカリーナの味にしっかりマッチして、地元のお父さんのビールのつまみとして人気が高いそうです。

他にもトマトベースのキーマカリーナや、隠し味にラーメンスープを使ったカリーナ、そして海鮮パスタにカレーをからめたイタリア料理風のカリーナもあります。このようにメニューの多さからも、この地域の人々の「カリーナ愛」が伝わってきます。

新潟県巻き地区の名物だった帰って来たカリーナが特徴そのままで復刻

昭和40年代の新潟県巻町で名物だったカリーナが、地元商店街で帰って来たカリーナとして復刻しました。焼きそばにカレーがトッピングされた特徴的なこのメニュー、ぜひ1回食べてみたいものです。カレー好きの人なら、きっと気に入るのではないでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 新潟県のかつての名物「カリーナ」の復刻版につけられた名前は?

A. 帰って来たカリーナ