葉の形から「モミジガサ」とも呼ばれる、岩手県などで食べられる山菜は?

数ある山菜の中でもモミジガサは山菜の王様と言われています。岩手県のモミジガサは香りと味の良さで人気です。そこで今回はこの山の恵みについて詳しくご紹介します!

香りと味の良さで人気の山菜とは?

岩手県は西側に奥羽山脈と東側に北上山地があるため、とても豊かな山林を有しています。そのため山菜の種類も豊富で、中でもシドケは独特の強い香りとほんのり感じる苦さで人気です。日本全土に広く分布するキク科の山菜で、クワダイやタマブキの仲間です。葉の形がもみじに似ていることからモミジガサとも呼ばれています。葉が開ききる前の若芽が食用になる場合が多く、茎は青緑や赤褐色の単色かグラデーションになっているものがありますが味に違いはありません。木の下に生えることや豊臣秀吉の好物だったという説から地域によってはキノシタトウキチロウと呼ばれているのも面白いですね。

山間の湿気のある林内によく見られ、岩手県では主に5月上旬から中旬にかけて15〜25cmほどのものが採取されます。この時期の山菜狩りではウドやタラの芽などと並んで食卓を賑わせます。山地に自生しているものの他に栽培品もあり、環境を整えれば自宅のプランターや畑などでの栽培も可能です。食べごろの若芽は有毒植物として知られるトリカブトと似ているため、シドケを目当てに山菜狩りにいく場合は注意しましょう。

シドケの美味しい食べ方は?

シドケは春菊にも似た強い香りと独特の苦味が特徴で、味わい方は様々。茎を湯通ししておひたしやサラダにするのはもちろん、香りが苦手な方には胡麻やくるみで和えるのがおすすめです。炒め物でもスープでも、ニラ玉のニラをシドケに変えればシドケ玉の完成です。ご飯のお供やおつまみにぴったりですね。葉の部分は天ぷらが特におすすめ。洗って水気を切った葉に緩めの衣をつけて高温でサッと揚げれば、サクサクとした食感がたまりません。揚げることで香りが和らぎ、ほろ苦さと深い味わいで後引く美味しさです。

生命力溢れる山菜は栄養もたっぷり。モミジガサはベータカロテンやビタミンCに加え鉄分が豊富です。そのため貧血や疲労回復、視力低下予防など効果が期待できますね。岩手県の大学の研究によって抗がん作用を持つ物質を含んでいることが判明し、注目を集めています。岩手県では通販も行なっていますし、県内様々な場所で売られていますのでお好みの方法で手に入れられます。

自然と歴史の宝庫!魅力溢れる岩手県!

岩手県は東北地方に位置し南を宮城県、北を青森県に挟まれ、本州で最も広い面積の県です。奥羽山脈と北上山地の二つの大きな山地と内陸部の北上盆地、高い漁獲量を誇る沿岸部に分かれており自然豊かな環境です。日本の歴史にも度々登場し、8世紀に起った38年戦争や奥州藤原氏が築いた栄華などが特に有名ですね。県南西部に位置する平泉には中尊寺や毛越寺など世界遺産があり、当時の文化を現在に伝えています。県の北東部に位置する久慈は世界有数の琥珀の採掘地として有名で、最古のものは白亜紀後期だというから驚きですね。

山地や丘陵地、盆地ではシドケなど山菜をはじめとする多くの農産物が栽培され、中でも畑わさびは全国シェアの半分以上を占めています。米どころとしても知られ、人気の銘柄がたくさんあります。岩手県の三陸沖は世界三大漁場として知られており、海の幸も豊富です。とりわけアワビは最高級の品質と評されています。サンマや鮭、ワカメやコンブなどの海藻類も味が良いことで知られています。鍾乳洞や温泉など自然が作り出した絶景も数多く存在し、観光地としても人気があります。モミジガサなどの山の幸、豊かな海産物、歴史的な建造物など魅力溢れる岩手県を訪れてみてはいかがでしょうか。

山菜の王様シドケ(モミジガサ)を岩手県で味わってみましょう!

今回はシドケをご紹介しました。モミジガサとも呼ばれ、山菜の王様として岩手県はもちろん全国で人気です。力強い香りと癖になるほろ苦さはまさに大人の味と言えるでしょう。岩手を訪れた際にはぜひ味わってみてください。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 葉の形から「モミジガサ」とも呼ばれる、岩手県などで食べられる山菜は?

A.シドケ