岩手県の名産品「どんぴしゃり」とは、何の品種?

岩手県の名産品「どんぴしゃり」を紹介します。岩手県独自の品種は他にもありますが、その中でも独特の食感を持っていることで知られるのが、どんぴしゃりです。

21世紀生まれの新星

どんぴしゃりは岩手県農業研究センターが開発した岩手県で生まれたお米です。米どころである岩手県を代表するお米として、岩手県内の各地で栽培されています。どんぴしゃりが誕生したのは21世紀になってからです。2005年に誕生したので、岩手県で栽培されているお米の中でも、比較的新しい品種のお米です。このお米の特徴はその味わいにあります。新しいお米の品種をつくる際には、従来から存在するお米を掛け合わせて作る方法が一般的ですが、どんぴしゃりもそうした方法で開発されました。掛け合わされたのは岩南7号というお米と、ふ系195号という品種です。

どちらも一般の人にはあまり聞きなじみのない品種ですが、岩南7号はひとめぼれとチヨホナミを掛け合わせた品種のお米です。ふ系195号は北海264号とふ系144号を掛け合わせて作られたお米です。そのために、どんぴしゃりはこれらのお米の特性を受け継いだ味の個性を持っています。どんぴしゃりは味だけでなく、育てやすさも考慮して研究されたお米です。厳しい自然環境でも健康に生育できるように、気温の低い環境でも耐性がある品種として研究されました。そのために岩手県の中でも平均気温が低い地域でもお米が育てやすくなっています。

丈夫で粒が大きいどんぴしゃり

どんぴしゃりを開発するうえで別の角度から研究されたのが、安定して供給できるお米としての特性です。稲の健康な生育をさまたげるのは各種の病気ですが、どんぴしゃりはこうした病気にも強い抵抗力を持つ品種として開発されました。稲を育てる人にとっても育てやすい品種であり、消費者にとっても安心して食べることができるというメリットがあります。風や雨による被害も稲を育てるうえで大きな問題となりますが、どんぴしゃりはこうした自然災害に対する耐性をもつ品種としても開発されました。稲が倒れにくく丈夫なのがこの品種の特性であり、生産者がより安定して稲の生産ができるように研究開発されています。

どんぴしゃりはその粒の大きさも他のお米とは異なる個性になっています。粒の大きさが大きいため、一般的な大きさの粒のお米よりも、噛んだときにお米を食べているという食感をしっかりと味わうことができます。お茶碗にもっておかずと一緒に食べても、お米の存在感をしっかりと感じられるのがこのお米の特徴です。その他にもさまざまな料理に使用して味わうことができます。お茶漬けにして味わえば粒の大きさが大きいので、どんぴしゃりならではの独自の満足感が味わえます。

どんぴしゃり 名前の由来

2005年6月に一般公募を通じて「どんぴしゃり」という名前が付けられました。この品種は、優れた食味と病気への強さを併せ持ち、減農薬栽培にも適しています。そのため、消費者と生産者の双方の要望に「どんぴしゃり」とぴったり合うことから、この名前が選ばれました。

岩手県を代表するお祭り、盛岡さんさ踊り

おいしいお米が食べられる岩手県は観光地としても人気のエリアです。県の中心である盛岡市では毎年夏に盛岡さんさ踊りというイベントが開催されていて、県の内外から多くの観光客を集めています。イベントではさんさ踊りという岩手県に伝わる伝統的な踊りを踊る大規模なパレードを見ることができます。見て楽しむだけでなく、観光客が一緒にさんさ踊りを踊ることができるのもこのイベントの魅力です。会場となっているのは盛岡市の中央通りで、パレードの開催時には沿道には多くの観衆が集まってパレードを楽しんでいます。踊りに合わせてたたく太鼓もさんさ踊りの特徴で、さんさ太鼓だけのパレードも期間中開催されています。

まとめ

岩手県で栽培されているお米の中でもどんぴしゃりは個性的な味わいを持っているお米です。粒が大きいため食べたときの食感が独特なので、さまざまなレシピに応用することができます。しっかりとしたお米の味わいを感じさせてくれるお米です。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 岩手県の名産品「どんぴしゃり」とは、どんなものの品種?

A.米