岩手県民に愛されている、クリームをサンドしたウエハースのようなお菓子とは?

岩手県で愛されているお菓子を紹介します。大きなウェハースの中にクリームが入ったお菓子で、岩手県民にとっては昔から親しまれてきた銘菓です。岩手県民に愛され続けた銘菓とは、どのようなお菓子なのかをご紹介します。

長年愛され続けた味

岩手県のお菓子で有名なのは、石割桜というお菓子です。丸くて大きなウェハースには、バニラとチョコ、メロンのクリームが入り、数十年以上前から岩手県民に愛されてきました。この石割桜を製造販売していたのは、岩手県盛岡市にある丸藤という菓子店でした。数十年以上前から石割桜は販売され、サクッとした食感のウェハースと甘いクリームの組み合わせは、小さなお子さんから年配の人まで幅広く愛されていました。ですが、時代の流れには逆らえず、丸藤の工場では、石割桜の製造をストップしてしまいました。その事に多くの人が落胆を隠せませんでした。石割桜は、まさに人々が愛し続けたお菓子なのです。

お菓子のモデル

岩手県のお菓子である石割桜は、中にクリームが入っていて、人々に愛され続けてきました。このお菓子のモデルとなったのは、岩手県盛岡市にある一本桜です。花崗岩という巨大な岩の割れ目から伸びる樹齢360年を超える桜で、4月の半ばになると美しい花を咲かせて人々の目を楽しませてくれます。この石割桜はJR盛岡駅から歩いて20分の場所にある盛岡地方裁判所構内にあり、1923年には国の天然記念物として指定されました。

石割桜がなぜこのような形になったのかというと、そこには雷が関係していました。家老の屋敷内にあった巨石に雷が落ち、その時に岩には割れ目が生じました。その割れ目にエドヒガンザクラの種が入り、そこから石割桜が誕生したと言われています。1932年に裁判所が火災となった時には、庭師が半纏を水で濡らして怪我をしながらも石割桜を守ったのです。盛岡市の人々にとって、石割桜がどれほど大切な存在であるのかが垣間見えるエピソードです。また、2000年には石割桜の衰えが目立ち始め、樹木医による本格的な治療が行われました。盛岡市を訪れた時には、人々が大切に見つめ続けてきたこの美しい桜を見に行きましょう。

銘菓を育んだ場所

甘いクリームが入ったお菓子で人気を集めた石割桜。このお菓子を製造販売した丸藤が本社を構える岩手県盛岡市とは、どういった場所なのでしょうか。盛岡という名前は、1691年に当時の藩主である南部重信が、永福寺の清珊法印と「宝珠盛岡山」を詠んだ連歌が関係しています。「宝珠盛岡山」から、盛り上がり栄える岡として、盛岡という名前になりました。市内からは岩手山が見え、三大河川(中津川・北上川・雫石川)が市の中心部で合流する盛岡市は、自然豊かな都市であり、また、歴史ある史跡や遺跡を知る事が出来る場所が市内には数多くあり、歴史を学ぶ場所としても盛岡市は最適です。観光で訪れた時には、盛岡市の歴史に触れながら、その美しい自然を満喫してはいかがでしょうか。

岩手県盛岡市は、農作物が豊富に実る土地でもあります。盛岡市の特産品には、盛岡りんごや行者ニンニク、志津田芋などがあり、中でも黒平豆は味や香りが強い豆で、平たく大きな粒が特徴的です。地元では様々な料理に黒平豆は使われています。黒平豆を使っている料理を探すのも楽しみになるのではないでしょうか。豊かな自然によって育まれた農作物を地元で食べる事が出来るのは、最高の贅沢でもあります。岩手県盛岡市を訪れた時には、地元で長く愛される農作物を食べる事も良い思い出になります。

岩手県石割桜をモチーフとしたクリームの入ったお菓子

岩手県盛岡市の石割桜というお菓子は、クリームが入っているお菓子で、多くの人に愛されてきました。そして、そのモチーフとなった石割桜もまた、人々に愛され続けている桜なのです。石割桜というお菓子には、地元を愛する人々の思いが込められているのです。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 岩手県民に愛されている、クリームをサンドしたウエハースのようなお菓子は?

A. 石割桜