岩手県の「いわてまち焼きうどん」は、どんな味?

近年は、ご当地グルメで町おこしをするのがすっかりポピュラーになりました。岩手県盛岡市に隣接する岩手町では様々な町おこしを行っており、その一つが「いわてまち焼きうどん」の開発です。うどんの特徴や岩手県産食材、隠れた観光スポットを紹介します。

いわてまち焼きうどんの定義は?

いわてまち焼きうどんは、岩手町の飲食店業者が集まって発足したいわてまち焼きうどん連合歓隊による販売です。この会に加盟している飲食店で、なおかつ専用うどんをベースに町で生産された食材を3種類以上使えば、味付けや調理法は自由となっています。うどんは加盟している飲食店で食べられる他、「B級ご当地グルメの祭典!B-1グランプリ」などのイベントでも食べられます。市販のゆでうどんも作られており、煮干エキスやジンジャーエキスを利かせた塩味のソースが特徴です。こちらは岩手町の道の駅、石神の丘やネットショップで購入可能です。

いわてまち焼きうどんの具材で用いられることが多い食材は、キャベツです。町では戦前から盛んにキャベツが栽培されており、一時期は中国や台湾へも輸出されていました。しかし、ゴマ病の異常発生などによって、栽培の規模はどんどん縮小されていきました。それを残念に思った生産者有志が、昭和59年にキャベツ産地の復活を試みます。消費者の嗜好を考慮して、これまでの寒玉系品種でなく春系品種を導入することにしました。栽培は容易ではなかったものの、無事に生産を軌道に乗せることができ、「いわて春みどり」と名付けてブランド化させました。収穫シーズンは7~11月で、シーズン中は直売所やスーパーなどで販売されます。道の駅、石神の丘では、キャベツピューレを混ぜたソフトクリームなども提供しています。

いわてまち焼きうどん連合歓隊が発足されたのは、岩手町の食材と食文化を融合させて岩手町ブランドを作り、周囲に「食」の発信をしていくことが目的です。また、飲食店と小売店、地元生産者が連携することで、地元食産業を元気にするという目的もあります。消費者が魅力的に思うことを積極的に行い、岩手町ゆえにできることやこれまでに行われてこなかったことにも挑戦していきたいと考えています。もちろん一過性では意味がないと、将来を見据えて活動中です。これまでには、いわてまち焼きうどんソングを作ったり、キャベツマンというゆるキャラを登場させたりしてきました。岩手町は食材の中でも特にキャベツが自慢ということがうかがえますね。

自然と戯れる旅はいかが?

岩手県は広大で、山あり海ありの自然豊かな地域です。海沿いには、2011年の東日本大震災で不通となっていた区間が2019年に復活した路線、三陸鉄道リアス線が走ります。北部区間に当たる北リアス線は久慈市と宮古市を結んでいますが、途中で降り立ちたい駅が、普代村に位置する普代駅です。普代駅を降りるとすぐに「ふだいのアンテナショップあいで」があります。普代村自慢の昆布や干ししいたけ、それを原料にした加工品などが販売されています。さらに隣には商店があり、こちらではおでんが名物です。しっかりと汁がしみたおでんは安く、地元の人にとって馴染みの味となっています。

普代村は豊かな自然が自慢なので、何もせずに過ごすというのも休暇の醍醐味です。北三陸一帯では珍しい砂浜の海岸を散歩すれば、きっと心が洗われるでしょう。7月下旬~8月は、海水浴場がオープンします。海に流れ込む普代川の河口付近では、初心者でも安心してサーフィンなどが楽しめます。バーベキューやビーチバレーを楽しむこともできるので、アウトドア派の人も満足できるのではないでしょうか。また、普代川の中流へ向かうと、イワナやヤマメなどの釣りスポットがあります。本格的にアウトドアを楽しむのであれば、キャンプ場で宿泊するのも一案です。村内のキャンプ場は2ヵ所、トップシーズンでも混雑度が低く、キャンプ上級者の利用が多いためかマナーの良いお客さんが多いと言われています。黒崎オートキャンプ場の近所には国民宿舎くろさき荘があり、夜も日帰り入浴できる風呂で一日の汗を流すことができます。

風景だけでも満足できる岩手

岩手町をはじめとする岩手県の各地域では、精力的に町おこしを行い、移住を推進しています。どの地域も頑張っているので、今後も新たな観光資源が生み出される予感がありますね。山も海も綺麗なので、風景を楽しむだけでも訪れる価値があります。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 岩手県の「いわてまち焼きうどん」は、何味で提供される?

A.塩味